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64.雨音に包まれながら

今朝の瞑想は、雨音に包まれながらの時間だった。

瞑想をする時は音楽をかけることも多いのだけれど、しとしとと雨音が聞こえる日は、そのまま自然の音と一緒に瞑想を始める。

ふと、「恵みの雨」という言葉が湧いてきた。

長いスパンでこれまで過ごしてきた時間を振り返ると、悩みや葛藤が大きかった時ほど、周りの人の優しさに気づき、必要な変容が訪れていたように思う。その時は本当に辛かったけれど、今思うと恵みの雨を降らせてくれていたのだなぁと感じる。

”弱さは、人と響き合うための弦である”という詩人の若松英輔さんが話されていた言葉が好きだ。

初めて会ったとは思えないほど、心を開いてお話できたという経験が何度かあるが、きっと相手の方の心の中にある弦を無意識に感じて安心したからなのだと思う。

強さ、明るさ、一見そういったものが評価されやすい世界もあるけれど、私はその奥に繊細な音を奏でる弦を大切にしている人が好きだ。

その弦があるからこそ感じられる世界の美しさがあるのだと思う。
2022.6.6 Mon

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