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社長になる。

商業高校に通っていたとき
「総合実践」という授業がありました。
いくつかの株式会社と
銀行、郵便局、運送会社、証券会社、などなど
二つの市場に分かれて
会社運営やそれぞれのお仕事を体験する授業です。

わたしは「籠原商事株式会社」
の社長に任命されました。
一つの会社は4名で運営します。
経理、仕入れ、販売、そして社長のわたし。

きっといろいろやったんだろうけど
社長のわたしの仕事で覚えていることは
小切手や約束手形を切ったり
日経新聞を見て株を買ったり(もちろん架空で)
新聞を切り抜いてノートに貼ったり…
あれ?
社長って雑用?
って思っていました笑

実践の授業なので
もちろんタイムカードで管理されます。
これがね〜
うちの仕入れと販売だった子が遅刻魔だったんです。
しかも1時間目の授業だったから
二人がしょっちゅう遅刻していて
わたしは割と真面目にやっていたんですけどね
「社員の責任は社長の責任」っていうことで

わたし赤点になっちゃったんですよ!

えーーーっ
ちゃんと授業にも出て
テストだってまあまあだったのに
そんなぁ…

そっか
社長ってそういうものなのね…
と、高校3年にして実感したんです。
だからかな
スタジオ始めて13年
インストラクター養成コースまでやっていても
スタッフを雇わないというか
雇えないというか
トラウマになっているのかもしれません。

トラウマといえばね
社長は一つ株も買うという任務があったんですけど
当時はウォークマンが全盛期で
SONY株が爆上がりしてたんですよ。
気前のいい社長はだいたいSONYを買っていました。
ケチな人は安い株を。
高いのを買う勇気もなく
あんまりにも安い株もなぁ…というわたしは
真ん中くらいの、無難そうに思えた
カメラで有名な会社の株を買いました。

そんな気持ちで買った株で儲かるわけもなく
そして期末に
有価証券評価損を出してしまったのです。
(もちろん架空でね)
これもあってか
今もNISAとかiDeCoとか
なんとな〜く躊躇してしまうんですよね。

そんなこんなあったけど
社会の仕組みとか
言葉遣いとか
会社での文章の書き方とか
きっと入社したら教わるであろうことを
高校で学べるということは
とても良かったな〜と
今になって思っています。

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