ベストフレンドはニワトリ♥
こんにちは。ネパールで子育てをしながらコーチングを提供している森田愛です。
2021年4月にネパールに移るまでは、国連・NGOの仕事で途上国を転々としながら、国際開発援助に従事していました。(詳しいプロフィールはこちら)
さて、前回の投稿から大分時間が開いてしまいましたが、
今日はネパールでの子育ての様子をお伝えしたいと思います。
1歳半になる娘は、ニワトリの親分です。
(因みに、うちはニワトリを飼っていませんので、お隣さん家のニワトリです。)
毎朝、7時前にはうちのセキュリティガード(女性)を引き連れて外に出て、
お隣さん家(ネパール人)の門をどんどん叩き、ニワトリに会いに行きます。
そして、餌をあげたり、バシバシ叩いたり、キックしたりして
ニワトリと遊んで(もらって)います。
隣の家のおばちゃんは、それをニコニコ見守ってくれます。
その家でちょっとした朝ごはんを頂いたり、
最近は寒いので、おばちゃんのベッドに座ってテレビを観たり。
そして、その家の娘さんや息子さんと犬と一通り遊んでもらってから
また家に帰ってきます。
それを一日に二回ほど繰り返すのが娘の日課です。
時々、反対側の、また別のご近所さん家にも遊びに行きます。
ネパールの子育てで感じるのは「コミュニティ全体が子育てに関わってくれている」ということです。
ご近所さんご家族にせよ、セキュリティーガードさんにせよ
皆んなが娘を可愛がってくれて、私がいなくても、娘はどんどん彼らの家に入っていって皆んなに遊んでもらいます。
コロナ禍で保育所も閉まってしまってる中、こうやってコミュニティの方々が子育てに関わってくれるのは、本当に有難いことです。
「コミュニティの皆が子供を守ってくれている」と言う安心感は、
ネパールで子育てをする上での最大のメリットではないでしょうか。
勿論、水問題や衛生問題、インフラの弱さなど生活に不便を感じることもありますが、
同時に私は、ネパール人からじんわりと温かい幸福感を日々教えてもらっています。
うちの畑で取れた野菜を、娘がお隣さん家のニワトリに食べさせて、
そのニワトリが産む卵を私たち家族が食べる、そんな自然や動物・人が皆繋がって共生している実感。
何かと娘を気遣って、栄養のあるネパール料理をおすそ分けしてくれる隣のおばちゃんの優しさ。
子連れで道を歩いていると、必ず何人か「かわいいねぇ」と話しかけてくれる、人々の心の余裕。
ネパールに住んで、ゆったりと流れる時間の中で生活していると
日本での生活とは「時間軸」が違う、そんな感覚を覚えます。
それは現代社会が求める「発展」「成長」「成果」などの価値観からは程遠い生活かもしれませんが、
ネパールの生活から得られるじんわりと温かい幸福感も、人生を豊かにする一つの要素だなぁと感じます。
そして、そのじんわりと満たされる心が、私が使うコーアクティブ・コーチングで大切にしている「Being(その人の“あり方”)」と深く関わっていると思います。
コーチングで、クライアントさんのBeing(どうあるか)を扱う時には、
・その人がどこで幸福感を感じるのか
・感情はどんなところで動くのか
・その人にとっての大事な価値観は何か
・どんな生き方をしたいか
・どんな人間でいたいか
などを掘り起こし、
一方で、Doing(何をするか)を掘り下げる過程では
・どんな行動目標を設定し
・どんなアクションを起こして
・どんな成果を出すか(出したいか)
に焦点を当てます。
BeingとDoingの両方を大切にしてこそ、真の充足感と行動変容が得られると、コーアクティブ・コーチングでは伝えています。
(も少し詳しいコーアクティブ・コーチングモデルについてはこちら)
私自身も、これまでキャリアに邁進する過程で、人生でDoingばかりを追い求めていましたが、
ネパールのゆったりとした時間軸に触れ、子育てをして、
そしてコーチングに関わっていると、
自分の”Being”にアクセスすることが多くなったなと感じます。
そしてそれが、自分の中での幸福感・充足感に繋がっていると感じます。
・・・ちなみに。
現在妊娠中の私は、胎児に影響を及ぼす色んな菌に注意しているのですが、
娘がそんなにニワトリを触りまくって家に帰ってきてるとは当初は全く認識しておらず、
初めてその様子を目にした時、ちょっと青ざめてしまったのは言うまでもありません(笑)
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