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モヤモヤくん。

学校に行きにくい、次男。
彼の中には、モヤモヤくんが共存しているらしい。私が勝手に名付けたのだが( ̄▽ ̄;)

モヤモヤくんの存在を私に話してくれたのは、去年の夏ごろ。
息子は行きたいはずの場所でも、向かっている最中、突然、暴れ出したり、泣き出したりすることがよくあった。

当時、通っていたスイミングスクール。一生懸命、泳いでグングン上達しているように見えていた。
ある日、突然立ち止まり、目から大粒の涙。
「ここのとこに(胸の辺り)急に嫌な気持ちの塊が出てくる。そうすると、足が急に動かなくなってしまう」そう話してくれた。

今日に至るまで、色々なモヤモヤくんが現れた。私がイメージするモヤモヤくんは、黒やグレーのダークなマーブルカラー。
日によって、色も変わるし、大きさも形も変わる。
中身は、急に解け出した過去のこと、今現在、将来への不安など混ざり合って、分量も様々。

その後も何度となく、そのモヤモヤくんは息子の胸の辺りにやってきた。

表情が急に変わった時、「嫌な気持ちが出てきたの?」と聞くとモヤモヤくんは少し小さくなる。モヤモヤの中身がわかるにつれて、いつの間にか、彼の胸の中から煙のようになって何処かへ消えていく。

今までの彼のモヤモヤ退治の方法は、暴れたり物に当たったり、時には私に対する暴力。モヤモヤくんが出てくる度に、これはお互いにキツい…

誰かに『伝える』『伝わる』、自身にも『見える』これなんだ!と最近、つくづく思う。

言葉にするばかりではない。
語彙力のとびきり少ない次女は、絵を描くことでモヤモヤを消化していた様に思う。

悲しく苦しい絵。喜びの絵。

それを繰り返して行くうちに、言葉で伝えたり、自分自身と会話が出来る様になって来たと思う。
絵の得意な娘は、きっとその道に進んで行くのだろうとみんなが思っていた。

娘は自分自身とたくさん会話したのだろう。

「絵は好きだけど、人には習いたくない。自分の好きな様に描きたい。絵の学校には行かない。 私は写真の学校に行く❣️」
こんなにハッキリと自分の意思を伝えてたのは初めてかもしれない。
あんなに、学校での勉強が嫌いだった娘が、写真の学校へ行く!と決めた⭐️
もちろん、家族は大賛成。仕事に結びつかなくても良い。『学びたい』ものと初めて出会えた、その事を応援したい❗️

写真の専門学校への進学を宣言した日から、娘の表情、生活が大きく変わって行く。自分自身で生み出したものの強さを感じた。

さて、次男はどうやってモヤモヤくんと会話ができるようになって行くのだろうか。

昨日も突然にモヤモヤくんはやって来た。私の背中に隠れ、背中を蹴ったり、腕をつねったり。周囲には、崩れている自分を知られたくない息子。(すでに、みんなは気づいているのだが…💦 気づかない振りをしてくれている😅)さて、どうしたものか。思いつき、携帯のメモに「嫌な気持ちになったの?」と書き、息子に見せる。ウンウンと頷き、蹴ることを辞めてくれた。「帰りたくなった?」それを読み、頷く。
今日は月1回のウクレレ教室。数人でカフェに集まり、飲み物を、いただきながらのレッスン。(もちろん、みんな、マスクしてますよ!)
せっかく、皆さん、気づかない振りをしてくれているので…
「みんな、レッスン楽しんでるから、最後まで静かにここに居よう。終わってから、モヤモヤくんの事、みんなに話して、時々、今日みたいになる事伝えとこう。そしたら、みんなが安心すると思うよ」そんな内容をメモに書いて見せてみる。

そのうち、息子が携帯を取り上げて
「分かった。そうする」
その頃、涙も消えて隠れながらニコニコしていた。最後には、注文していたジュースを飲み、みんなで笑って帰ることができた。

ちなみに、レッスンのメンバーはおじ様、おば様ばかり。人生の先輩方、今日は助かりました。ありがとうございます😊

学校でバイトークの様なコミュニケーションツールを採用してもらえないか掛け合ってみよう! 話すことで伝えることが難しい息子。入力することでなら、伝えられるかも!

そう言えば、もう1人、静かにモヤモヤくんと戦っている人が。思春期真っ只中の長男。
絵に描いたような思春期である。僕には、皆んなみたいに熱中出来る事や、得意な事がない。勉強も思ったように成果が出ない… モヤモヤくんを消し去ろうと彼は、部屋にこもYouTubeの世界に逃げ込んでいる模様。
モヤモヤくんと会話出来るようになれば、きっと道が開けてくるだろう。
彼のモヤモヤくんはどんな色形なんだろう。

思春期の世界に土足で踏み込む事は御法度。暖かい眼差しで見守ることにしよう!

しかし、ついつい「少しは勉強しろーーーーーーーー‼️」と怒鳴ってしまうのだが…💦

私の修行の道も続くんだろうな😅


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