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あなたの言葉が澪標

※NEWSpace、加藤シゲアキさんのグッズ『嵌まりゆく時間/言葉の澪』についての解釈・感想を自分の好きなように語っています。




見た。
まずはとにかく、私の狂い様を見てほしい。

見事に狂わされた。

泣いてしまいそうなくらい美しくて、何度も読み返して、そのたびに新たなツイートをしている。
だってこんなとびきりのラブレター、他にある???ないよ。

NEWS担10年選手にして加藤担デビュー。今までほんと〜〜〜に手越くんのことばかり見てたから今ちょうど新規ハイなんですけど、そこでこの爆弾。もう勘弁して欲しい。大好き。(大好き)


そんな頭を叩き起して、自分なりの解釈・感想をまとめてみました。

実際の意味は加藤さんしか知らないし、それは"加藤さんだけの心"であってほしいと思っているので、これが正解だろ!ってことではないです。超主観。(絶対シゲ部に「どういう意味ですか?」ってメール届いてると思うけど……)

あとまだ手元に現物ないです。鉄は熱いうちに打て、の精神のもと勢いで書いているので色々甘いところもあると思います。ご了承下さい。



月蝕

そもそも何で「月蝕」なの?ってところで、まず加藤さんが今回「食」ではなく「蝕」の字を採用していることに注目しました。

〖蝕〗ショク・むしばむ
意味
①むしばむ。そこなう。おかす。「侵食」②太陽や月が欠ける。「蝕既」「日食」
──goo辞書より

「食」と違って「蝕」には、むしばむ、つまりめりめり侵食し・され同化していくようなイメージがある。「月蝕」と表記することで、月と影が"重なる"様子がより強調されているのかなと思います。もう苦しい。

次に太陽ではなく「月」であることについてですが、正直加藤さんは圧倒的に夜と月とついでに雨のひとだと思っているので(思想)めちゃくちゃナチュラルに受け入れてしまって、太陽でない理由を考えるのにかなり時間を要しました。

(↑加藤さんを"月"のひとだと思っている私)


日蝕というとやっぱり天岩戸の伝説が思い浮かびます。太陽は言い換えれば天照大御神、神さまそのもの。
じゃあ月はどうなの、というと、かぐや姫にあるように「天上界」の表象なんですよね。もちろん月の神さまもいるけど、月自体はこことは別の世界であるとされている。



「世界」……?
加藤さんのソロ曲にあるね…………!??

世界はここにある
貴様が世界だ
──世界/加藤シゲアキ(NEWS)

この歌詞をストレートに受け取ると、"あなたも私も世界"。たましいや心は、身体の奥深くにある自分自身の世界。自分そのもの。

世界は「私」であり、「あなた」でもある。


まとめ
・月は太陽と違い神さまでなく、別世界の表象である
・ソロ曲の歌詞に当てはめると、それが自分自身という意味にも捉えられる=「さながら"私とあなた"」

以上が月を選んだ理由なのかな?と私は考えました。
(何度も言いますが私個人の感想です、何ならほとんど妄想です。

中国・日本だと月は不死信仰の対象で、不老不死の霊薬があるとか、うさぎがこねているのはそれだとかいう話もあるので、不死(永遠・ずっと)を信仰(祈る)みたいな意味もあったりなんかしちゃったらどうしようと震えています。勘弁して。


ここで疑問点

月蝕って凶兆じゃないの??


そうなんです。
(自分で回答していく)
日蝕/月蝕って光を影が覆い隠す訳だから、昔の人にとってはそりゃあとんでもない一大事だよね…………セーラームーンしかり、今でも穢れ、忌みもの、良くないことが起こる前触れとして描かれる。

でも今回加藤さんにもらったのはありったけの愛で、凶兆とは無縁ですよね。

月蝕さながら私とあなた

ということで、まずは改めて「月蝕」という現象を分解してみました。

月蝕、光に影が重なる瞬間。


パターン1
加藤さん/光(客体) ファン/影(主体)
→加藤さんから見ると、「あなた」によってひとつになる

パターン2
加藤さん/影(主体) ファン/光(客体)
→加藤さんから見ると、「私」によって「あなた」とひとつになる


自分で「あなた」をファンに置き換えるのめちゃくちゃ恥ずかしいな????

これはどちらでもアリだし、ダブルミーニングとも考えられるなと。


次に、光と影がぴったり重なって月蝕が完成するとあたりが暗くなる。まわりが見えない状態が出来上がる。
この「見えない」って現象を「盲目」って言葉に置換するとさ…………………

〖盲目〗
1 目の見えないこと。
2 他のものが目に入らず、理性的な判断ができないこと。また、そのさま。「恋はー」
──goo辞書より

2……
他のものが目に入らないほど夢中になっている、って意味ですよね。私とあなた“だけ”の世界が完成していく様子を月蝕になぞらえた、とかだったらどうする???????どうしよう。

ちなみにスピリチュアル界隈だと月蝕/日蝕には「生まれ変わり」の意があるらしい。
完全な月蝕がどれくらいの頻度で起こるのか知らんけど、「100年前結んだ約束を果たして、何度でもきっと巡り会う」とかね~~~~~〜(ハァ)


ちょっと冒頭に戻るけど、この重なっていく様子に「蝕む」の意味を持たせてるの本当にヤバいよね、たとえるなら肌の重なったところから血管まで繋がっちゃうみたいな感じがする。

月蝕って通常すぐ終わっちゃうけど、「蝕む」って言われるとずっと闇(=お互いに夢中な状態)が続くんじゃないかって。


(追記:9月10日シゲ部「嵌めたら基本的にもう取れない」)

ハァ……………………



言葉の澪

言葉の澪は美しく

加藤さんの言葉って加藤さんの「心」、ひいては加藤シゲアキそのものだと思うんです。
どうしてそんなにってくらい、いつも心の柔らかいところまで見せてくれる。そんなに優しくなくてもいいのに、本当のところは隠したまんまでもいいのに。
今回のグッズなんて、まさにそうで。「自分のファンにだけ」見せてくれる、加藤さんの心の美しさにどうしようもなく泣きたくなる。


「澪」は(船が航行する)水路のことだから、シンプルに考えると「言葉のゆく路」ということかな。

ただ、「ふたつのものがひとつになること」がこのラブレター(照)の核だと思うので、私とあなた、どちらか一方の言葉を示しているとは考えづらい。最初はこちらからの応援の言葉を意味してるのかな?って思ったんですけど(照)

ここに、単なる路じゃなくて「澪」である理由がある気がします。

水、特に海は命の表象。生も死もぜんぶ内包している。あらゆるものがとけて混ざり合って、ひとつになっている。
"水"路にすることによってどちらか一方ではなく、お互いの言葉、お互いの心、つまり「私とあなた」が"通っていく"イメージが持たされているんじゃないかなって。

加えて欠けた月のことを「月の船」って呼んだりする(これも"月"を選んだ理由かも)ことも踏まえると、月蝕途中のだんだん重なっていく「私とあなた」の様子が見えるみたいじゃない???

心を通わせているうちに澪をゆく船が来て、遠ざかる。その頃には、月と影、私とあなたは離れられなくなっている。

加藤さんの心象風景が美しすぎてどうしよう。(妄想)


あとこれは蛇足なんですけど、澪といえば「澪標(みおつくし)」。水路を示す海上の標識ですが、短歌の世界だと比喩に使われていたり。

遠江引佐細江の澪標我を頼めてあさましものを
──万葉集より

→澪標を頼るようにあなたは私を信じさせたのに…

わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思う
──百人一首20番・元良親王

→この身を滅ぼしてもあなたに逢いたい
こちらは「身を尽くす」と「澪標」をかけています。

「あなたが道しるべ、あなたに身を尽くす」みたいなね、ウン…………これ以上は呼吸が止まるからやめておきますけど……………………(自分で自分の首を絞めている)



心の中

私だけの愛しき心の中

これはそのまま「私の心の中」でありながら、加藤さんが今年20周年のテーマに掲げている「心中」の意ですよね。詩のタイトルも「月蝕心中」だし。
加藤さんは「誠の心」って意味でそれを使ってるから私の愛しき誠の心ってことになるかな。

ちなみに改めて調べると、辞書にはこんな感じで書いてあります。↓

〖心中〗
1 相愛の男女が合意の上で一緒に死ぬこと。情死。相対(あいたい)死に。
2 複数の者が一緒に死ぬこと。合意無しに相手を道連れにして死ぬ場合にも言う。「一家─」「無理─」
3 ある物事と運命をともにすること。「商売と─する」
4 人に対して義理を守ること。
 「─が立たぬと思ひ、親へ便りもせずに帰る」〈浄・歌念仏〉
5 愛し合っている男女が指や髪を切ったりして、愛情の変わらないことを示すこと。また、その証(あかし)。
 「女郎の─に髪を切り爪をはなち」〈浮・一代男・四〉
──goo辞書より

全部ヤバい。

加藤さんの言う「誠の心」にいちばん近いのは4って感じだけど、じゃあそれってどんな心なんだろうって考えると、3、5あたりじゃないかなと思います。

「あらゆる可能性があった、だけどこの運命を選ん」でくれた加藤さんだから。「僕らの手を握っていて」「約束しよう」って歌ってくれる、加藤さんだから。
これは「運命をともにする」約束で、詩の形でその心が変わらないことを示してくれたのかもって。


今日(9月10日)のシゲ部でも「僕の能力で、本気でラブレターのような詩を書くプロジェクト」って発言があって、見事に泣かされたんですけど、文脈から受け取る以上に重たい愛がこめられている、そんな気がして深堀りしてしまいました。

こういうことすると陳腐になってしまうし、そもそも「加藤さんだけの心の中」を踏み荒らすみたいで本当は嫌なんだけど、それでも、あえて私なりの解釈をまとめると下記のような感じになります。


私とあなた。
まるでパズルのピースを嵌めるように、月蝕のように。重なりゆく、美しい瞬間。
めったに見られない夢の、けれどこの時もまた現。
いつまでも離れることのないよう、変わらぬ運命を誓う。
私だけの愛しき心の中。


(「稀有な夢と現」に関しては、稀有な夢&現ではなく稀有な夢&稀有な現、と受け取りました)


実は、この身に余るほど大きな愛をもらってしまったからどうしても返歌(?)を贈りたくて、それで一生懸命加藤さんの思いを解読しようと頑張ってみたんです。

考えれば考えるほど、それをこうして言葉に起こせば起こすほど、こんなに美しい愛で包んでくれるアイドルは加藤さんしかいないって、どうしてここまで大切に思ってくれるんだろうって思いで胸がいっぱいになった。

だって、"愛してる"じゃ届けたい想いに足りないのにっていつも思うけど、加藤さんも同じように思ってこの詩を書いてくれたんでしょう。

だからこの記事そのものが私から加藤さんへのラブレターに近くて、それこそ「私だけの心の中」なので、同じように受け手の数だけ解釈があると思っています。

こんな記事書いちゃったけどさ、みんな自分の心を大切にしてね……。


ちなみに返歌は出来上がりました!!!!
ガチで贈るかは迷ってたんだけど、加藤さんが「独りよがりになりたくない」「この世に加藤シゲアキがいなくたって誰かが困ったりはしなかった」とか言うから(怒)、お手紙にしたためて贈る予定です。

加藤さん以外には、だれにも見せないけど。

私だけの愛しき心の中。




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