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1歩踏み出す。

『短い間でしたが、ありがとうございました。』と手元のスマホで送り、グループを退会する。
本当にこれで繋がりが消えてしまうんだなぁと少し悲しくなった。

短期バイトとして働いていた職場を辞めた。
もう少し延ばせないか、まだいたらいいのに、なんて言ってくださる先輩方の言葉に曖昧に微笑み返した。
すでに次は決まっている。

転職に躊躇がないのが若さだね、と言われた。
それが正しいのかは分からないけれど、私には良くも悪くも執着心が少ない。
人でも物でも環境でも、そこを飛び出してしまえば未練や後悔はない。
だから、悲しいというよりも終わったことへの達成感の方が大きかった。
後ろ髪を引かれるような、情に厚い人間の方が好かれるんだろうなとは思っている。
しかし、変えられないのだから仕方がない。


今回初めて誰かに寂しがられながら辞めた。
これは自分が思っていなくても、その人にとってはきちんと仕事が出来ていたということなのかもしれない。
頑張れた自分を少しだけ褒めてあげよう。

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