D-MCTを受けてきた話。

担当医の薦めでD-MCT(うつ病のためのメタ認知トレーニング)というのを受けてきた。
認知行動療法の1つで、全8回に分けて考え方のかたよりやうつ状態の記憶力の低下などを知り、対処法を考えたり学ぶことで今後の生活に活かしていくもの。
病院とか参考にされる書籍によって違うかもしれないから、私の通っている病院での話だとして書いていく。

全8回を通して学んだり、良かったことは3つ。



数値化による体調の把握

私は元々心理学に興味があったし、自分の病気や他の精神疾患の特徴や対処法を調べるのが好きだったから大体の内容は既知のものだった。
しかし、それでもいいなと思ったのは『今日の元気度』という概念。
セッションが始まる前にそれぞれ自己紹介と今日の元気度、最近あった良いことを言っていく。
元気度は0〜100%で表し、どうしてその数値になったか説明出来そうならするといったもの。
これが私には良かった。
双極性障害で気分の波が激しいため、今日の元気度を数値化することで体調を把握できる。
今も何となく続けていて、オリジナルに気分の数値化(-5〜5)を加えて記録している。

他の人の意見を聞ける

セッションはグループワークで進められていく。
自分自身が途中参加で、行けなかった回を次の周回で参加するため、参加者がよく入れ替わっていた。
それと他の作業療法士さんや看護・医学生も参加していた。
1つの投げかけられた疑問に対して複数の意見が出てくる。健常者(精神疾患持ちでない人)は私とは違う感覚を持っていて、「あぁ、普通の人はこう考えないのか。」と何度も驚いた。また、逆に同じように考えるけれどうつ的思考だと深追いしてしまう、ということもあった。
あとは、皆真面目だなぁというのが全体の感想。
メモをたくさん取る人もいるし、それぞれ自分の考えをしっかり持ってたりした。
同じうつ病といっても性格も発表スタイルも全然違うことも何故か意外だった。

自分の考えが整理された

普段はインプットばかりだから、自分の考えをアウトプットすることが少なかったと発覚した。
そのグループ内では否定しない、間違いを恐れないルールだったため、少し外れたことを言ったかもと思っても気にすることなく発言できた。
自分の発言を作業療法士さんがまとめたり、発展させてくれることでこう考えていたのかと気付くこともあった。
宿題として自分に当てはめて考えてみるというワークがあったため、それを後で見て思考が整理されたように思う。


こんな感じで、休みつつも8回通い終わった。
まずうつ病の状態できちんと通える、それに合わせて体調や睡眠を合わせるという行為もうつ病患者には良いトレーニングなのかも、と思った。

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