【アンコンシャスバイアス大賞インタビュー vol.1】マラウイで見つけた、正解のない「当たり前」との向き合い方
2023年1月31日、第1回「アンコンシャス・バイアス大賞」の授賞式をオンラインでおこない、4つの受賞作品を選出しました。
みなさんからお寄せいただいたメッセージを読み、対話をしながら、私たちもこの賞を続け、社会にインパクトを届けていく意義を噛み締める時間となりました。
そして今回「総合部門」「社会メッセージ部門」「途上国ラベリング部門」「行動変容部門」の受賞者4名の方に、インタビューを敢行。
エピソードの背景や後日談だけでなく、Colorbathと出会ったきっかけや、今後の歩みまで、さまざまなお話を伺うことができました。
第2回「アンコンシャス・バイアス大賞」は、来たる4月に実施予定。
日常生活の中で「当たり前が変わった瞬間」に想いを馳せるきっかけにしていただけたら嬉しいです。
■清水良介さんの応募作品
授賞式の際は「絵本になりそう」という声も挙がったこちらの作品。
清水さんは、マラウイでColorbathの吉川・椎木と出会ったことをきっかけに、Twitterをフォローしてくださっていました。そこで「アンコンシャス・バイアス大賞」のことを知り、すぐにこのエピソードを思い出したそう。
マラウイでのお仕事や、Colorbathの活動をみていて感じることなどのついても、お話をお聴きしました。
■マラウイでのお仕事
JICA青年海外協力隊派遣をきっかけにマラウイと出会った清水さん。
マラウイの人たちの素朴な温かさに惹かれ、「ここに住みたい」と考えるようになりました。
ただ、プロジェクトごとの派遣となると任期が決まっており、長く住み続けることは難しいかもしれない。そこで、現地で起業することを決め、今年で5年目を迎えたそうです。
ビジネスパートナーのグラフィックデザイナーの方も、隊員出身。
マラウイでもスタッフを雇用し、デザインに加えてその出口となる印刷業、コロナ禍をきっかけに旅行雑誌やビジネス雑誌の出版業も始動。今後は広告やマーケティングにも力を入れていきたいと話されていました。
■Twitterでの情報発信と、考えていること
ふだん、Twitter上で発信活動もおこなっている清水さん。
マラウイの日常を鮮やかな写真つきで切り取ったツイートが印象的で、いつも楽しみにみています。
この話題をきっかけに、Colorbathの広報担当でもある櫻井との作戦会議がスタート。笑
対話の中で、ほんとうに伝えたいメッセージを届けるには、ふだんよく関わっている人以外も巻き込めるような言葉選びやメディア選びはもちろん、みた人の心の中で何かが芽吹くことへの信頼感も大切、と感じました。
清水さんがお仕事にされているデザインと同様、SNSも想いを持って使うことで、さまざまなバックグラウンドをもつ人同士のコミュニケーションを助ける存在になれるはず。
清水さんとはTwitter上でも、今後もさまざまなカタチでコラボしていければと思います。
■Colorbathとこれから
「おずもなラジオ」のリスナーでもある清水さんから最後に、「他の人の意見を否定せずに、前向きに変換して言葉を返しているのが印象的。それはどこからきているものなんですか?」と逆質問をいただきました。
リモートワークのメンバーが多く、働き方やリズムも多様だからこそ細かな工夫をしていることはもちろん...基本的に相手の話をジャッジ(評価)せず、まずは受け止める姿勢を徹底しているのだなと、新たな気づきがありました。
思えば清水さんが「アンコンシャス・バイアス大賞」に寄せてくださったエピソードからも、「正しい」「正しくない」で分断するのではなく、自分と他者の行動をありのままに受け入れる心の姿勢が感じられます。
マラウイ、デザイン、コミュニケーションと、Colorbathの在り方にも多く重なる部分が多い対話となりました。
そして...3月には、Colorbathスタッフの吉川・椎木・小野寺が、実際にマラウイにいる清水さんにお会いしに行く予定です。その模様もお伝えさせていただくので、ぜひお楽しみに*
【第2回アンコンシャス・バイアス大賞エピソード募集中】
「アンコンシャス・バイアス大賞」とは、日本・ネパール・マラウイの3カ国を拠点に教育とソーシャルビジネスに取り組むColorbathが主催する、「3分で参加できる」エピソード応募型企画です。
今日、世界は変わらないかもしれないけれど、ささいなきっかけを掴めば「物事の見方」は変化します。物事の見方が変化すれば自然と、次に何をすればいいか見えてきます。
日常生活の中で、または誰かと会話をしている中で、「はっと気づいたこと」「自分の持っていた当たり前がわかったこと」はありませんか?
みなさんにとってのそんな瞬間を、ぜひ私たちに教えてください。
一緒に味わい、シェアしていきたいなと思います。
▼応募はこちらから