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「潜在意識を引き出す色」とは?
水彩の特質を生かしたセラピー
以前、シュタイナー学院のアートセラピーの講座に参加したことがあります。2時間ほどのワークショップでしたが、形を描かず、絵の具で色を塗り、しばらく置いて、乾いたときに浮かび上がってきた形を観察。そこに何らかの形やメッセージを見出す、というものです。
シュタイナーの講座に限らず、アートセラピーには「何かを意図して描く」というより、「偶然」や「心身の動き」に自分を明け渡し、そこから生まれてくるものを見ていく、という面も大切にします。
水彩は、「偶然」が生み出す要素が大きくなります。色鉛筆やパステル、油絵などで描いたものは、模写してオリジナルに近づけることができますが、水彩は、空気の状態や気温、水、筆を運ぶときの体の動きなど、意図しない部分の要素が大きく、全く同じものは描けないのでは、と思います。
時間の経過を受け入れて、絵の具が乾いて紙に定着し、絵として出来上がっていくのを観察しながら、絵と対話し、内観する時間を十分にとることができます。
出来上がった絵は、その場、その時だけの「偶然」が生み出したもの。「私が描いた」という、エゴの意識がほとんど残りません。
そうして出来た絵を観察していると、そこからいろんなインスピレーションや、日頃気になっていたことへのヒントが見えてきたりします。
哲学の先生が推奨する、潜在意識へのアプローチ
別のアートセラピーのワークショップに参加したときのことです。そこではアクリル画を描いたのですが、描き始める前に、画面全体を藍色で塗るようにと、講師の先生から指導がありました。その先生は哲学者で、潜在意識についての造詣の深いかたなのですが、藍色は潜在意識への入り口になる色なのだそうです。
そのワークショップでは、まず藍色を塗ってから、作品を描き始める、という手法をとっていました。
こちらは、後日、自宅で描いたものです。大画面に藍色を塗って観察していると、自分の意識の深いところへと、顕在意識が手を伸ばしているような不思議な気持ちになりました。
何かに迷っているときや、多忙で疲れているときなどに描いてみると、心が落ち着くかもしれません。良かったら、試して見てくださいね。何か、自分自身との対話が始まるかもしれません^^
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