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iDeCoのデメリットは最大のメリット

こんにちは。よく巷で言われる「NISAかiDeCoどっちにする?」問題がありますが、今日はこれについて話していこうと思います。

さて、NISAとは?iDeCoとは?というのはもうご存じだという前提で話を進めますね。ざっくりいうと、NISAもiDeCoも運用益が非課税。どちらもただの箱ですから、枠の中でいろいろな金融商品を購入して簡単に売買できます。

ただし、iDeCoは年金制度なので60歳になるまで引き落としができません。私が30代のころは(まだiDeCoではなく、確定拠出年金(DC)って名前でしたわ)、正直「年金だなんてそんな先のこと考えられな~い」「もうその頃にはわたし死んでるかも~」と思っていましたね(笑)。

ただ、当時、会社で貯めてくれていたDCが18万だけありました。退職したら、一時金として現金化することもできましたが、あまりにも中途半端な金額すぎて(笑)、結局、口座に放置。その後しばらくして、2017年にiDeCoが始まったタイミングでiDeCoの口座を開設して、「いつかどこかで役立つかもね?」なんて軽い気持ちで移しておきました。

その後、個人事業主として働きだし、iDeCoは収めた分がまるっと所得控除の対象となり、「所得税」と「住民税」が軽減されるということを知り、それなら、とiDeCoを再開。月1万でちっちゃく貯めはじめました(笑)。

「とりあえずやってみる」が最適解

今思うと1万円でも貯めていたのは英断だったなと思います。なぜかというとそれは、商品をスィッチングするなどあれこれと試行錯誤しながら、iDeCoの仕組みを徐々に理解する中で、iDeCoは引き落としができないデメリットが最大のメリットだと気づいたからです。

反して、NISAは、簡単に売買できて、現金にかえることができます。その手軽さが罠です。「NISAでコツコツ積み立てよう…」と思ってもなかなかできそうでできないものです。下がったら不安になって売ってしまいたくなる。税金がかからないとなると、余計に売買したくなる。つまり、握力がもたないんです。

というわけで、私はもう「NISA枠」=「遊び枠」だと割り切って使っています。「遊び枠」というのは、現金で持っておくのももったいないから、NISA枠に投信やEFTを入れておいて多少なりともお金を増やしておいて、本命株にがっつりお金を投入したくなった時にそれらを売って本命株に投入するということです。

あと、旧NISAの頃からNISAでいろいろ実験を重ねて気づいたのですが、結局、枠が小さすぎて、お金がなかなか増えない。新NISAになって枠が拡大しだいぶ解消された、とはいえ、「やっぱり利を得るには枠が小っちゃすぎ・・・」と思う人も多少なりともいるのでは?

月に1万や2万貯金するのがやっと…という人にとったら少しでも節税したいでしょうからNISA枠を活用するのはアリだと思ういますし、初めて株をやる人にはNISAはいい「練習枠」になるかもしれませんが、そこそこ貯金もある人にとったらNISA枠は「物足りなさ」や「じれったさ」を感じるのではないでしょうか。だって、地合いがよくて株が上がっているととどんどん投資金額を増やしたくなりますが、NISA枠は限りがあってそれができませんから。「早く来年になって!(枠が増えるから)」と思いますよね?(笑)

話は戻って、iDeCo。こちらは、気軽に売ってお金を手に入れることができないわけですから、たまーに運用状況を確認するくらいで、基本放置です。運用がうまくいっていないと気づいたら、商品のスイッチングもできますし、商品も個別株ではなくて分散商品なので気持ち的にラクiDeCoは、ど~んと構えるしかないんです。

そんなわけで、ちょっと頑張って来月からiDeCoの額を満額まで拠出することにしました。個人事業主なので「節税目的」プラス「年金を増やす」効果を期待しています。

ちなみに今の運用状況はこちら。5年間くらいにわたって1万円を貯めた結果です。いまは90%がeMAXIS SLIM 米国株式(S&P500)で、10% がeMAXIS SLIM 全世界株式(除く日本)です。地合いがよかったこともあり、毎月たったの1万円だけど、大きく増えてくれました。今後も地合いをみながら商品のスイッチングをうまく利用して増やしていこうと思います。

※投資判断は自己責任でお願いいたします。

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