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200428 ゴーストバスターズの掃除機と責任感の話。


今日のふりかえり。
ついに内臓が左右反転したかと思った。
【1】お客さんZについて。
【2】お客さんYについて。
【3】我が上司、菩薩かもしれない。
(※名前のイニシャルとかじゃなくて、ただアルファベットを後ろからあてただけです。)


■お客さんZは40代後半くらいのキャリアが長い現場管理。口がへの字をしている小太りのおじさん。
……まったく現場の内容を把握していなくて(何で居るのか分からない)、それなのに大きな声で、我が上司に向かって金が無いから見積もり勉強してくれ、内容は知らないから勉強した金額で営業に見積もりだしておけ、って言う人だった(本当に何で居るのか分からないし何をいっているのか分からない。たぶんZも自分が何を言っているのか分かっていない)。
他の会社の尻拭い的なポジションで急に呼び出された現場に同行していたので、私は度肝を抜かれてしまった。ここで抜かないなら度肝じゃないですよ、というくらいまったくど真ん中のびっくりをお見舞いされて、しばらくめまいがしていた。

他のお客さんは苦笑いで目を合わせなかった。
たぶんその人はずっと変わらずそういう人だからだと思う。

なんて悪い意味ですごい人なんだ、笑ってしまうくらい酷すぎる。
いくつでいらっしゃるか存じ上げないけど、よくその年までそのキャリアまでのうのうとやってこれたな、と思った。大きい声でバカみたいなことを言って恥ずかしくないのかな。恥ずかしくないんだろうな。どうか面の皮で世界中のコロナを防いでくれ、と思った。

■お客さんYはデザイナー、30代くらいの声が高くて小柄な女性。
……まじ?え?まじ?ってくらいいつもへらへらとしている。なんだ?なんで昨日の夜中に入稿が来て朝イチに現場に来いって言ってへらへら出来るんだ?あれ?私の気が短すぎるのか?と思う。
26年間築き上げてきたちょびっとの自信を、悪気無く根こそぎゴミ箱行きにされるタイプの不快感が新体験。アトラクションレベルで振り回されるけど安全具は装備されていないので、楽しくはない。
「そうなんですよね~」「すみませ~ん」「よろしくお願いします~」と言ってへらへらしていれば皆が助けてくれると本気で信じているし、それを我が上司は助けているので、行き場のない地団駄で一曲踊れそう。
今日私がYをぶん殴らなかったのは、ひとえに上司の顔に泥を塗りたく無くて、もともと上司が受けた仕事で、上司が助けると決めたから上司を手助けすると決めたから。
仕方ないのでひとりで一曲踊ったけど、たぶん端から見ればダンスじゃなくて四股。一人相撲。

■上司、40代キャリア長め。繊細に気を使うタイプのコミュ力おばけ。アル中。
……たまに菩薩か?と思う。今日は特に「たま」の日だった。なんでこの人"感情isフラット"な顔で客達の話を聞けているんだろう…と思ってじっと横に立っていた。私は思ってることが顔にすぐ出るので、今日ほどマスクありがたいと思ったことなかったな。マスクが無かったらおやつ感覚で苦虫噛んでるのばれちゃう。

上司いわく、「出来ることはやったるで」「まあまあ言うても客やしなぁ」「声かけてきてくれてるわけやし」とのこと。

せやな。せやけどな。せやで。せやねん。せやろか。そうとはいえやな。
何段活用でしょうか?ってイマジナリー菩薩にあすなろ抱きされるから、感情が一気に押し寄せて喉で渋滞するんだよな。さすがの工藤でもまとめては処理できないと思う。

我が上司は圧倒的に正しいし、だからこそお客様にも愛されて10余年だし、日頃のご愛顧に感謝いたしてるし、私の指標でもあり師匠でもあり上司でもあるし、圧倒的に正しいし、我が上司素晴らしいやろだし、圧倒的に正しいんだよな。

ただ、たまに頑丈すぎる責任感と両手に抱えた自己犠牲が垣間見えることがあって、それが見えるたびにまた私は四股もとい地団駄を踏むんだけど、まったく誰を責めたいわけではなくて、ただ、もっとみんな幸せになってくれ、皆で幸せになろうよ、皆で幸せになるためには?幸せなら手を叩こう?幸せなら足鳴らそう?つってまた地団駄もとい暴れまわってる。
脱線に次ぐ脱線。

つまり上司は、自分で解決できることは自分でしてしまいたい、めちゃでかゴーストバスターズ掃除機の持ち主だったというわけ。


■何の話?となるけど、ゴーストバスターズの掃除機を、"起こった問題を吸いとり掃除する装置"と仮定している
…かなり無理をすれば、この掃除機は「責任感」とも言い換えることができる。いやもちろん別の表現もあり得る。

例えば客Zはそもそもこの掃除機を持たずに仕事に臨んでい…いる?いるのか?あれって仕事してるの?してる?いることにする?おっけー。掃除機を持たずに仕事に臨んでいるし、
客Yは、掃除機持ってるかわからないけど、それから、持ってたとしてもコンパクトハンディだろうけど、ぜったいにコンセント刺し忘れて充電できてなくて機能してない。
ちなみに私は掃除機持ってはいるけど上司と比べるまでもなく小さいし、スイッチがオンになったらぜんぶ吸おうとするからめちゃめちゃ燃費が悪くてうるさい。

上司のゴーストバスターズ掃除機は背負うのが大変そうなくらい大きく見えるけど、慣れたらそんなものなんだろうか。「背負っている」であって「背負わされている」とかでは無いので、後ろ姿がかっこよく見えるんだろうな。



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