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こだわりの学校給食でまちを元気に!〜インタビュー:岩見沢市教育委員会学校給食課 田公寿幸さんと橋本拓さん


左から 橋本拓さん 田公寿幸さん パーソナリティーの西村美樹さん

小中学校時代の思い出は、給食なしでは語れない。そうお思いの方は少なくないはず。朝からどんなに授業がつらくても、お昼にはあの大好きな給食メニューが待っている! と思ったら何とか持ち堪えらたことでしょう。それが大好きなメニューの日だったらなおさらのこと。そんな小中学校時代を過ごしたのではないでしょうか。私が子どもの頃は、パンが多かった給食がいきなり毎日のようにお米が続くようになり、牛乳の形も変わったり、大好きだったミルメークがなくなったりと、目まぐるしく変化したものでした。今の子どもたちは一体給食で何を食べているの? 家庭に小中学生がいないとなかなかわからない給食事情ですが、単なる学校給食というなかれ。そこには、地産地消や地域産業、歴史やフードロスやグローバルな視点などなど多岐に亘った学びが含まれていたのです。

こだわりの学校給食

さてお話を伺ったのは、岩見沢市教育委員会学校給食課の田公課長と橋本さん。岩見沢市の給食の特徴は?と尋ねると「岩見沢市の基幹産業が農業なので、地場産農産物をふんだんに使用していること」とのこと。例えばこんな感じ。
・主食のお米は安全に配慮した減農薬のYES!クリーン米の「ななつぼし」
・パンは地元産の希少価値の高い小麦「キタノカオリ」を使用
・うどんやパスタは地元の小麦「きたほなみ」使用
・玉ねぎやきゅうり、レタスなど野菜もほぼ地元産。ヤーコンといった地域  
 の特徴的な野菜も
・手作りみそを使ったメニューの日を毎月もうけている
 などなど。


このおかげで、野菜嫌いの子どもたちも農産物に興味をもったり地元の食材の美味しさを味わうことで、地域への愛着が生まれるとのこと。地域の誰がどこで作ったものか?がわかることって、食の大事な要素なのかもしれません。
そして、日本の行事に合わせた行事食や、地域の特色を活かしたもの、他の国のメニューも提供されているとのこと。先日は韓国料理が出されたそうで、確かに、中学生がいる我が家でもそれが話題になり、韓国の食事についてネットで調べたことがありました。食を通じての学びは楽しくできますもんね。

キタノカオリ100%のパン なんというぜいたくさ!

これからの課題

そんな学校給食において、課題は?と伺うと、SDGsの観点としてもフードロスのことがまず挙げられるとのこと。どうしても苦手な食材は残りがちですが、栄養バランスを考えて献立が作られている以上、いかに美味しく残さず食べてもらうかがテーマなのだそう。学校では食育の授業を行い、食べ物の大切さを学んでいるということですが、食べることって、家庭科、科学、保健体育、社会、もしかしたら数学も外国語も関係してくる分野かもしれません。家庭でも簡単に学べるジャンルもありそうなので、工夫して取り組んでいけると良いと思いました。橋本さんのお話だと、学校では子どもたちが盛り付けを食べられる分だけにして、できるだけ無駄にならないようにしているそうです。

学校給食展


学校給食展

今回で20回目となる「学校給食展」が12月2日〜9日に開催されます。パネルや映像を交えて、岩見沢市の学校給食について紹介しているとのこと。また、市内の小中学生が考えた献立コンクールの表彰式も行われます。アイデアあふれる斬新なメニューばかり。こちらも是非ご覧ください。
3日には学校給食パンの無料配布もあります!

一番人気のメニューは?

さて最後に、一番人気のメニューについてですが、それはもちろん、カレー! カレーは全てを凌駕する勢いがありますよね。うちの子たちも給食のカレーが一番好きだと言います。なんたること。美味しさの秘訣は企業秘密ということですが、なんとか給食の味に近づけたいと日や努力を続けています。(これは言い過ぎました)学校給食には美味しいメニューがたくさんあるようですが、おうちでつくりたいという方は、是非、給食便りのクッキングコーナーをご利用してみてほしいです。

https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/gakkokyushokuka/gakko_kyoiku/1/1/1436.html


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