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運営メンバーが語るカレッジに込める想い、そして自身の軸とは

ヴェルディカレッジ第2講は、運営メンバー3人より講義が行われました。
それぞれがヴェルディカレッジに込める想いや、これまでの経験を踏まえて『スポーツ業界でのキャリアデザイン』『デジタル時代のプロモーション』『新しい価値を創るスポンサーセールス』について語りました。

執筆

メディアプロモーショングループ:仮谷 真歩(1期生)

配属チーム発表

先日の投稿にもある通り、オンライン開講の他に、もう一つ1期生と大きく異なる点が『仮配属』です。


講義の始めに、配属先6チームのメンバーが発表されました。それぞれの想いを胸に、6月から本格始動です。

佐川氏 スポーツ業界のキャリアデザインについて

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第2回講義の1人目の講師は佐川 諒氏です。(プロフィールは画像リンク先より)

佐川氏からは、スポーツ業界へのキャリアの築き方や、これから社会に出ていくにあたって意識して欲しいことについてお話がありました。

将来、自分が(スポーツ業界で)実現したい事を考えるきっかけを得た状態

まず、本日のゴールを掲げ、今回の講義で"明日からの行動を変えるきっかけ"を掴んでもらいたいと話します。

これまでのキャリアについて

高校時代、恩師に背中を押されて人生が変わったという経験から、苦しんでいる学生の背中を押してあげられる存在や、若手社会人・学生の背中を押すきっかけになりたいと思うようになったと言います。

それがカレッジを作った理由であり、働く軸であり、人生のテーマであると。

ヴェルディカレッジを作った理由については、自身のnoteでも想いを綴っています。

また、大学時代に自分を変えたいという思いから通い始めたヴィッセルカレッジでは、Jクラブで働くという夢に出会いました。自分自身が全ての行動を起こして確かめる行動力もそこで培われたそうです。

新卒で入社した会社では、リーマンショックによる失業や数々の困難が待ち受けていました。それを経て転職した先では、営業として働く傍ら「やはりスポーツの仕事がしたい」とNPO法人を立ち上げます。

精神と時の部屋

今でこそ働き方の一つの選択肢となったパラレルキャリアですが、これによって2つの軸で成長することができたと言います。
本業である営業では、ビジネスマナーや新規開拓営業による初対面の方との会話スキルなど。副業では、組織の事業責任者としてマネジメント経験、新規事業の立案、人脈の拡大などを挙げました。

これらの経験を踏まえ、身に着けたスキルや経験をそれぞれのコミュニティでどう応用するかという発想が大切だと、カレッジ生に向けてメッセージを送りました。

転職

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やはりJクラブで働きたいと自分を売り込み行くも「自分って何ができるの?」という問いに答えられず、サッカーチームに入ることがゴールになっていたと痛感することになります。

どんな部署があるのか、どんな人が働いているのか、どんな時に働くモチベーションを持っていたのか知らないまま行動していたのです。

それに気づき、まずは誰にも負けない営業スキルを身に着けることができ、アスリートや学生のキャリアを支援できる大手人材会社に転職を決めました。

いつやるか決めないと人はやらない

「いつ夢を実現するのか、そのために今何をすべきなのか、逆算してキャリアを立てることが夢の実現に繋がる。身近なところから目標設定し、イメージして考えるクセ付けをして欲しい」と伝えました。

自身も、30歳でJリーグチームに入りスポンサー営業をしながら学生とアスリートのキャリア支援をする部署を立ち上げると宣言していたそうです。実際に30歳でヴェルディに入ってその仕事をしているというので、とても説得力があります。

そして、リクルートキャリアからヴェルディに転職を決めた理由として、以下の4つを挙げました。

・『ビジネスとして価値のある』スポンサーシップを創る
・『アスリートのキャリア』を現場が向き合える環境作り
・『スポーツ業界の学生への向き合い方』を変える
・『他業種からJクラブへ転職』の成功モデルになる

現在のヴェルディ

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東京ヴェルディは、新しいことに挑戦させてもらえる環境

ご存じの通り、パートナー企業のユニフォーム掲出ロゴカラーの統一や、最近では"共創型"3rdユニフォームを制作する『Unite For Future』プロジェクトなど、東京ヴェルディは常に新しいチャレンジをしています。

佐川氏は、ヴェルディの営業部から日本のスポンサーシップの概念を変えていくという想いがあると語りました。そして、他のスポーツチームに横展開していけるように、チームごとロールモデルになっていきたい、と。

自分自身のファン

「長期的なキャリアのビジョンを描き、何を大切にして働きたいか、どういう世界を目指すのかを自分の言葉で語れるようになって欲しい。」

スポーツ業界で働くために必要なスキル・スタンスをそれぞれ3つ挙げ、一番大切にしてほしいスタンスについて上記のように述べました。

最後に、『自分の夢を発信し、自分自身のファンを作ること』についてレクチャーいただきました。それを受けた2期生の今後のアクションも楽しみです。


小泉氏 デジタル時代のプロモーションについて

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2人目の講師は小泉 賢司氏です。(プロフィールは画像リンク先より)

小泉氏からは、①プロモーションについて②学生時代の経験を踏まえた自分の軸についてお話がありました。

中学から高校時代にかけての挫折

まず初めに、『色んなことに挑戦し、積極的に動く』という現在の小泉氏の軸が形成されたきっかけについてお話がありました。

中学生の頃に所属していたクラブチームからJリーガーが誕生したことや、高校時代ライバルであった友人の活躍などから、プロ選手への夢を諦めたといいます。

活躍している友人との差について、自分は最後まで諦めなかったのか?追いかけ続けたのか?投げ出さなかったのか?と振り返り、

『もし頑張り続けていたら自分も活躍できていたかもしれない』という後悔が、何にでもがむしゃらに食いついていくというスタンス形成のきっかけとなったそうです。

大学生時代以降

大学生時代では、社会人チームの立ち上げやフットサルチームでのインターンなど、様々な面でスポーツに関わっていました。

中でも、ゼミの活動でラグビー部のInstagramを運用するなど、学生時代から情報発信やプロモーションに触れていたのが印象的です。

ファンのエンゲージメントを高める施策やコンテンツ作りにこだわり、社会人になった今もその経験が活きていることから、"学生時代に何を経験するか"が大切であると伝えました。

佐川氏からも『自分の夢を発信すること』の大切さについてお話がありましたが、自分の夢や関わりたいことについて発信し続けたことで、スポーツビジネスと関わる部署ができた際に、その部署へ異動することができたといいます。
小泉氏もまた、自分のファンを作ることの重要性を語りました。

プロモーションとは

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プロモーションについて、以下の議題を中心に細かくレクチャーを受けました。その中からいくつかピックアップしてお伝えします。

・プロモーションとは何なのか?
・代表的なプロモーション
・施策設計の考え方
・情報流通の詳細

従来の広告では届かない

プロモーションにおいて、ターゲットに対して最適なタイミングで最適な情報を届けられるように考えることが大切になってきます。しかし、必ず当たる壁としてキャズムの存在が。その壁を越えるために必要なことを語った他、「サッカー業界においても、このキャズムを越えなきゃいけないとこなのかな。」と自身の考えも述べました。

過去の事例と比較しながら、企業が情報を発信するだけでは届かなくなっている背景や仕組みを詳しく解説し、ユーザーを推奨者として巻き込むことの重要性に繋げました。

施策を考える中で大切なこと

施策を考える中で、who,what,how(誰に・何を・どのように)を考えることは様々な場面で応用できるといいます。
特にhowの部分では、適した見せ方を選択することで一気に施策の質や届きやすさが変わってくるなど、多くの可能性を感じました。

質も量も大切

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エビングハウスの忘却曲線やセブンヒッツ理論を参考に、プロモーションは質はもちろんのこと量も大切であると力説。

華やかなイメージもあるプロモーションですが、いかに調整できるか、いかに人を巻き込めるかが重要であると改めて分かり、泥臭いところまでやらないとプロモーションは成功しないことを強く感じる講義となりました。

質疑応答の時間には、「広告を出しすぎることによって企業へのマイナスのイメージを抱くリスクはどう回避するのか」「学生時代に運用していたInstagramのフォロワーをどのように伸ばしたのか」など多くの質問が飛び交い、学びを自分のものにする姿勢が感じられました。

日笠氏 新しい価値を創るスポンサーセールス

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3人目の講師は日笠 正昭氏です。(プロフィールは画像リンク先より)

日笠氏からは、営業の種類や与えられる価値、スポンサーセールスのスキルについてお話がありました。

これまで

学生時代は、カンボジアでサッカーをしたり、地雷で足を失った方に向けた義足支援活動に参加していたという日笠氏。サッカーC級コーチライセンスを持っていることから、サッカースクールを立ち上げるなど指導の面でもサッカーに関わっていたといいます。

"サッカーが好き"という気持ちから仕事を探すも、自分のやりたいことはスクールコーチではない。しかし当時は自分に何ができるか答えられなかったそうです。

その後務めた会社では、営業や自身のキャリアをもとに学生に向けて進路講演などを行っていました。そうした経験を経て、東京ヴェルディにジョインします。

営業とは何か

・顧客への価値
・会社への価値
・個人への価値

営業がもたらす良い点について3つのポイントを挙げました。
特に『個人への価値』が一番大きいと語ります。

営業活動を通して、コミュニケーションスキルがついたり、目標達成に向けて頑張る自分の成長にとても役に立つ。「個人への価値を高められる仕事だと思う」と語る日笠氏の表情からは、本当に営業を楽しんでいる姿が画面越しでも伝わってきました。

ソリューション営業とは

営業には有形商材・無形商材の2種類があり、無形商材の場合はソリューション営業が中心になると言います。

そして、ソリューション営業の中でも今後確実に必要になるのが能動型ソリューション営業。クライアントの潜在ニーズを聞き出し、在りたい姿の実現に向けて提案をする力は今後必須のスキルになると語りました。

また、「課題がない」というお客様に対する会話の進め方・提案の仕方という実践的なレクチャーもしていただきました。

営業の流れ

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営業の一連の流れを説明し、その中でもヒアリングが最も楽しいと語る日笠氏。

顧客の心理について、"無関心な状態をいかに関心に持っていくか"が大切になってきます。その際に必要な『ラポール』というスキルについてレクチャーいただきました。日常生活のあらゆる場面で活用できるとのことなので、どんどん使っていきたいです。

ヒアリングのコツ

お客様が発言したニーズに対して、背景を聞く、具体化する、影響を確認することが求められます。そこで使える3つの魔法の言葉+1についてお話いただきました。

これらの言葉を上手く使いこなすことで、ヒアリングができるようになると言います。営業チームに仮配属されたカレッジ生にとっては、特に嬉しい学びとなったのではないでしょうか。

これからのスポンサーセールス

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ヴェルディは、これまでの寄付型・お布施型のスポンサーセールスではなく、ビジネスパートナーとしてのスポンサーシップを目指しています。

顧客の顕在・潜在ニーズ、課題に対して一緒に目指したい世界、ありたい姿に対してヴェルディを使ったソリューション提供をする。これは現在、ヴェルディが全力を挙げて取り組んでいるところです。

そのためには、ビジネスとしてお互いがメリットを言語化できている状態が好ましいといいます。また、"新規営業担当"と"リレーション担当"というすみ分けをするなど、他チームでもあまり取り入れているところが少ない営業の特徴を紹介しました。

現状に慢心せず、常にスポンサーセールスの在り方や組織の作り方を模索し続けている東京ヴェルディ営業部の熱量が伝わってきました。

「この講義を聞いて『営業って楽しそう』と思ってもらえたら。」と冒頭に話していましたが、日笠氏の講義を受けて営業に対してのネガティブなイメージは少なくなったのではないでしょうか。

まとめ

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今回の講義では、ヴェルディカレッジの運営メンバーがどのような仕事をしているのか、どんな領域に強みを持っているのかを中心に進められました。

「それぞれ専門的なスキルをもった人が揃っているので一緒に頑張って行きたい。」と佐川氏がまとめるように、様々な知識をインプットした2期生が仮配属でどのような化学反応を起して行くのか楽しみです。

次回、第3講ではクリエイティブセンターの伏見 大祐氏が登壇します。





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