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スターウォーズのフィギュアの歴史(1978~1985年)

大した情報はありませんが、表題のとおり旧三部作時代のフィギュアの歴史を載せてみます。


【スターウォーズ(1978~1979年)】

映画「スター・ウォーズ」が公開される以前、誰もが今日のような大ヒットシリーズに成りえるとは考えず、製作者側が売り込んだトイメーカーのほぼ全てがキャラクターの玩具化を拒みました。映画のトイは売れないというこれまでの傾向からです。
その中で唯一映画公開前に契約を交わしたのがKenner社です。暫くして「スター・ウォーズ」は劇場公開され、映画史に残るほどの大ヒットを記録します。しかし、この大ヒットを全く予測していなかったKennerは生産が追いつかず、映画公開と同時には関連トイを発売する事が出来ませんでした。同年クリスマスにも生産が追いつかず、子供達がサンタからプレゼントされたのはフィギュアの応募用紙とスタンドになっている紙でした。
映画公開から1年近くが経とうとしている中、子供達のもとへ4体のフィギュアが届きました。ここからスター・ウォーズのフィギュアの歴史が始まります。この次に発売された12体が俗に言う12Back。テレスコセーバーやビニールケープなどの恐ろしいバリエーションを生み出します。フィギュア人気は加速し、ラインナップに9体が追加されます。3-packの販売やファイヤリング・ボバなどの危険なキャンペーン等も行われます。
フィギュアの販売は米国のみならず世界各国で行われ、我が国ではタカラがスター・ウォーズ フィギュアを各380円で販売。スター・ウォーズの自社製品なども展開されました。

【帝国の逆襲(1980~1982年)】

新作映画に向けて、玩具市場も動き出します。
「スター・ウォーズ」の21体に加えて「帝国の逆襲」からは29体が発売されます。手と一体型だったライトセーバーが、武器パーツに代わるなど、フィギュアのクオリティも向上します。ボスクのシークレット・オファーにより幕を開けたこのシリーズでは、ディスプレイ・スタンド等のオファー・キャンペーンの数々を展開します。
前作同様に3-packのキャンペーンも引き続き行われ、現在では入手困難なシリーズの一つとなっています。商品展開は80年から82年まで行われましたが、81年製のものに関してはブリスターに黄ばみが発生するようです。
やはり各国展開も行われ、日本では現バンダイのポピーが箱入りのパッケージでワールドヒーローのラインより15体を各300円で発売。

【ジェダイの復讐(1983~1984年)】

シリーズ完結ともあり映画もフィギュアも総力戦です。これまでのフィギュアに加え、「ジェダイの復讐」からは31体が登場します。フィギュアにも、これまでにない布素材等の新しい試みがなされ、さらにクオリティが向上します。スター・ウォーズ期に発売されたいくつかのものはカードに使われている写真を変更するなどして再発売されたものも存在します。
しかし、メーカーの過剰生産により、在庫処分のため色々な販売方法がとられます。ランダムに設定された2体のフィギュアをパックしたものやPOTF期のコインを貼り付けて投売りされたものも存在するようです。全体としてブリスターに黄ばみが発生するようで、透明のままの状態で現存するものの方が少ないように思えます。
前作同様に各国展開も行われ、中でもLililedyというメキシコ版のフィギュアはシリーズ屈指の入手困難なバージョンです。日本ではツクダオリジナルが販売。一部を除けばオールドの中では最も入手し易いシリーズとなっています。

【パワーオブザフォース(1985年)】

全エピソードの映画公開も終了し、三部作全てをまとめたシリーズが新たに登場します。特徴として、フィギュアのキャラクターをあしらったコインがブリスター内に同封されています。スター・ウォーズ自体の人気に陰りが見えてきていた時期に発売されたので、特に後期生産分に関しては現存数が少なく市場価格も高騰しています。全体としてジェダイカード同様にブリスターの変色が強く、透明のままを維持した物を見つけるのには苦労します。また、カナダやオーストラリアのみで発売されたフィギュアもあります。

【ドロイド、イウォーク(1985年)】

[ドロイド]

カナダ産のアニメのフィギュア化です。ベーシックフィギュア・ビークルが数種類発売。主人公のドロイドコンビは映画版のフィギュアをリペイント、ボバとA-wingパイロットは映画版のフィギュアをそのまま使用。ボバのカード画像に関しては「ホリデー・スペシャル」のアニメパートに準じて描かれています。基本的に全12種ですが、発売中止となったウェーブの中で、唯一ブリックスだけがブラジルで発売され、現在ではとんでもないプレミアがついています。

[イウォーク]

このシリーズもアニメからのフィギュア化です。フィギュア・カード共に完全に新造形ですが6種類しか発売はされませんでした。発売が予定されていたフィギュアたちは資料などで確認する事ができます。主人公のウィケット以外は今でも容易に手に入るのではないでしょうか。

これ以降、スターウォーズは10年ほど新作公開が無く、暗黒時代をむかえます。その間、これらのフィギュアはゴミのように扱われてきましたが、今日では一つの文化と言えるほどの人気を博したことにより、これらのフィギュアは市場価値が高騰するのでした。

とりあえず今回は基本の基本なので、今後は段々コアな話題を出していきたいなと思います。

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