
「見えるからこそ見えづらい」体験談を集めました -Webアクセシビリティチームレポート-
こんにちは!Collableアクセシビリティプロジェクトチーム(仮称)です!
つい最近こんなことをX(ツイッター)で代表がつぶやいたところ、嬉しいことに沢山の反応がありました!
【探しています】
— さゆちゃむ / Collable (@sayucham_) September 11, 2023
発達障害の傾向や診断のある方で、Webページに文字がたくさんあったりデザインが凝りすぎてると全く情報が入ってきません!という感覚過敏傾向があるなぁという方、もしくはそういう人を知ってるよ、という方いらっしゃいませんでしょうか…自薦他薦問いませぬ。一度お話したいです!
多くの反応を見てみると、発達障害や感覚過敏とWebデザインについて、いくつかの傾向があるように感じました。共通点や相違点などいろんな視点が発見できて非常に興味深かったです。
今回の内容は、発達障害当事者目線でどんな体験談やコメントがあったのか、その他具体的な不便に感じるシーンやパターンについて、寄せられたコメントをまとめてみました。ぜひご覧ください!
(全部は紹介できないので詳しくは上のリポストを見てみてください~)
1.情報の配置の仕方
webページに限らず目が滑って内容見る気も失せる時ありますね。
— 古橋 (@kohashi0654) September 11, 2023
見えてはいても、中身が頭に入ってこないような状態です。細かい文字やごちゃごちゃしているとそのような状態になります。うつの方によく見られる特性ではあるのですが、自分は元からそうです。
— 古橋 (@kohashi0654) September 11, 2023
感覚過敏なのかはわからないけど、ゆったは子ども向けのプログラミングの本は「イラストが多い」「フキダシとか関係ない情報が多い」「プログラミングで地球を救おうとか、設定が多い」ということで「読めない」ってなる。大人用のシンプルなデザインのものはスラスラ読む。 https://t.co/vtkrCdeyLE
— マオの独り言 (@hitorigotomao) September 13, 2023
1つ目はそもそもの情報量が多いと文章や構造の内容が入ってこないパターン。1人目の方の「目が滑る」という表現、面白いですね。
オシャレを意識したデザインだとしても、文字情報のみならず、ボタンやテキストサイズ、モチーフなども「情報」だとすると、それらが盛り込まれ過ぎていると完全に読めなくなってしまうとしたら、せっかくデザインをしたのに情報が届いてないということで、もったいないですね。
発達当事者です。
— RODY (@RODY_LUCIA) September 12, 2023
文中に広告が何度も挟まれていると、気が向いて読むのに苦労します。
また、文中に「◯◯詳細はこちら」と別ページのリンクが貼ってあると、先にそちらを開いてしまい、その先のページでも「××の詳細はこちら」を先に読みに行ってしまい、初めの文章が読み終わりません。
また、デザイン意外にもWebは広告がたくさんありますが、これらもWebに記載されている「情報」ではありますよね。とはいえ、広告の位置やリンクの位置次第ではノイズになってしまうという…これは経験者多そうです。
2.色の多さ
はい、私も情報過多でしんどいです。奇抜だと感じる色も多いので自分が資料を作るときはベージュなどのくすんだ色味が多いかもしれません。
— ぽんこつん子(ぽん子、つん子等お好きに) (@ponkotsunko) September 11, 2023
他の方がおっしゃってるように大きめのスーパーや百均などは情報過多すぎて頭痛と息切れ、目眩を起こすこともあります。。
私だ。
— はるこさん (@haruko_key) September 11, 2023
中学までの教科書がカラフルで、健常者の方々はその方がいいのだろうけど、私にとってはごちゃごちゃしすぎてて勉強できない要因の一つになってたな https://t.co/a2dZ2J8ujy
中でも「色」についてのコメントも多く寄せられました。奇抜な色を避けたり、色を減らすことが大事になる、ということでしょうか。たしかにスーパーの広告や若者向け商品のPOPなども、実は目に入ってくる色が多すぎて、文字情報まで認識できない、というのはありそうですね....。一方で、白背景のみでは文字と同化して見えるという声もありました。一部の色が見えにくい色覚異常の方も多くいらっしゃいますし、色をどのように使うのかは考えどころですね。
3.読みにくいフォント
名前は分からないんですけど、強化書の字みたいな細くて薄い感じのがめっちゃいいです!
— 梨音 (愛情不足の子) (@Rion5aityaku) September 11, 2023
逆に、英語のプリントとかの太くて濃い字体がすっごい苦手でうっ、ってなります笑
次にフォントです。UDフォントなどといった、読みやすいフォントも登場しこのあたりも選択肢が広がってはきているものの、まだまだ一般的には普及されてないのでしょうか。(たしかにCollableでもあまりUDフォントは使ってないですし…)
人によって読みにくく感じるフォントが微妙に異なることもわかったので、文字の「太すぎず細すぎず」といったバランス、落とし所を見つけるのが難しそうですね。
4.情報の配置
私本人ですー
— サーシャ (@fullyasaasya) September 11, 2023
視覚過敏と聴覚過敏があり、気持ちよく受け入れられるレイアウトじゃない文章を読めるようになるまでかなりの時間がかかりました。
今は黙読はまだ苦手なので、音読して、頭が温まってきたら黙読できる、というようなレベルになりました
次に情報の配置、レイアウトについてです。これは代表個人のつながりでも寄せられていたのですが、左に情報があると思ったら右につぎはあって…など、情報配置の規則性が一見共通しているように見えないものは読むのが大変、という声もいただきました。
Webデザインは配置も含め自由にデザインができるからこそ、こうした問題は起こりやすいかもしれませんね。
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以上4点についてお届けしました!
また、上記以外でも動くような装飾があると読みやすさに影響があるという意見もありました。文章だけだと読めるものを、動くものに妨害されるってなかなかストレスになりますね。また、程よくシンプルなレイアウトだけでなく、文字数などの情報のバランスが見やすさに影響があると言えそうです。
アクセシビリティは視覚障害観点だけじゃなくても十分考えられるよなぁと改めて思いましたし、気づきの多いコメントばかりでした。貴重なコメント・体験談をお寄せくださった皆様、ありがとうございました!その他にも新たな意見や気づきがあれば是非教えてくださいね。
(みなさんのコメントを拝見しながら、私たちも見えるからこそのアクセシビリティについては模索中でございます…!温かい目で見守ってくださると嬉しいです)
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最後まで読んでくださりありがとうございました!
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