ピノキオツアー_-_195

8月前半:いかに新しさと柔軟さと付き合えるか

8月もお盆になったので、前半戦の記録を書きます!といってもお盆期間はあまり動きがないのですが、引き続きピノキオプロジェクトの様子が主な活動です。小布施合宿は、心が揺さぶられまくる瞬間がたくさんありました!

◎8月6日 月曜日
小布施合宿出発2日前。台風が迫っているので「小布施に行けるのか?」という不安がよぎる中、前日は雨にやられそうなので、2日前から準備。大学生の男の子に手伝ってもらいつつ、小布施で受け入れを整えてくれる木口くん(通称きろくん)と、直前の確認でオンラインミーティングも。

旅のしおりは、表紙は女子高生メンバーが、内容はこの準備を何から何まで考えてくれた男子大学生くんが、渾身の内容で作ってくれていて、もうなんかすごいです。この人たち。この人たちが高校生大学生を終えたあとどうなるんだろう‥

◎8月8日 水曜日
いよいよ出発!朝7時50分に柏の葉に集合。久しぶりに超早起きをしました‥!みんなしっかり定刻どおりに集まってくれて出発。中型バスをお借りし、運転手さんとともに出発です。

小布施までの道のりは、先の男子大学生くんが、地理に大変詳しいので、いろんな地理的雑学の解説で飽きずに進みます。笑 大学1年生で好きなものがあって、追求しているってすごいことだなぁ。

途中のサービスエリアでは、このチームのボスでもある小山田さんから「赤いものを写真に撮りましょう(赤=ピノキオカラー)」というお題が、合宿メンバーのLINEグループに投下。ということでみんな赤いものをコレクションしまくりLINEグループにいろいろな写真がながれてくる。

小布施についたら美味しいお蕎麦をいただいて、小布施町役場へ。きろくんに出迎えてもらい、小布施町について簡単にレクチャーをいただきます。そのあと、かの有名な図書館「まちとしょテラソ」に行き、現館長さんにお話をいただいて、館内見学。柏の葉には図書館がないので、高校生たちは終始羨ましそう。雰囲気も明るく、使いたくなる仕掛けがたくさんあり、「まちとしょテラソがほしい」という高校生も。いやーほしいよね、こんな図書館。

その後は浄光寺へ。浄光寺が一躍有名になったのは、「スラックライン」ではないでしょうか。スラックラインとは、ベルト状のラインを張り、その上を飛んだり跳ねたりするスポーツのこと(雑)。小布施はスラックラインでも有名で、その拠点はこの浄光寺にありました。お寺にスラックラインがあるだけで変わっていますが、その裏には「お寺という存在意義」を考える、副住職林さんのお考えがありました。みんな、話のうまい林さんに聞き惚れつつ、後半はスラックラインの体験へ。世界チャンピオンが隣で練習している中、初心者集団がんばります。

スラックラインは2チーム対抗でレベルを対決しました

その後は温泉へ。そして楽しい夕食です。朝が早くて充実しすぎた1日目、みんなお疲れのようでした。

◎8月9日 木曜日
朝6時ごろから朝散歩!ということで1時間ほど朝の小布施を散策。朝食は美味しい野菜をたくさんいただく食事で、朝からパワーをいただきます。

9時半からは小布施牧場についてのお話を聞きます。1次2次3次産業それぞれを掛け算していく6次産業の取り組みが小布施には多くあります。その事例のうちの1つが小布施牧場。実際の牛舎を見学させていただいたり、この牧場のミルクから作られたこだわりのジェラートをいただいたりと、朝から充実度高めです。

午後は若者に3チームにわかれてもらってフィールドワーク。小布施の魅力を、足で歩いて深めていきます。人と出逢えばまた人を紹介していただいたり、偶然出会った人が議員さんだったりと、とにかく楽しい出会いに素敵な話をたくさん聞かせてもらうみんな、疲れと充実でいっぱいの顔で帰ってきました。そして6次産業センターでもお話を聞かせてもらって、小布施の産業についての学びも深めていきます。

お風呂とご飯と頂いた後は、夜はゲストハウスで今年のピノキオプロジェクトのコンセプトミーティング。大筋は決まっていますが、具体的な内容に落とし込むための場のコンセプトを考えます。昨年からピノキオプロジェクトが変わっていくために、少しずつ挑戦していることを増やしていますが、今期はまたさらに変化させていくために、みんなで一生懸命考えます。といっても朝が早かったので、おやすみモードな子たちもたくさんいました。疲れたよね。

◎8月10日 金曜日
この日も美味しい朝ごはんを頂き、その後、これまでの学びを深めるために役場の会場を借りてディスカッション。と、山田の友人の大宮透くんが急遽30分くらい顔だしてくれることになったので、ここでも小布施についてヒアリングです。そして小布施で学んだこと、これから活かすべきことをしっかりまとめてもらい、きろくんに聞いてもらったのですが、「3日間でよくここまで調べたなと思えるような内容で本当にびっくりしました!」というお言葉をいただきました。きろくん自体小布施の人ではなく、今回受け入れをしてくれた小布施まちイノベーションHUBにインターンをしている大学院生。とはいえ、小布施のあらゆるプロジェクトに欠かせない存在となっている期待のホープです。そんな人に褒められてみんな嬉しい様子。サプライズで用意した寄せ書きを渡してパシャリ!したのが、先のアイキャッチ写真です。

その後はようやくベタな観光ということで、北斎館に行き、「ジェラートをもう1度食べたい!」という女子高生たちのリクエストを聞いて、ジェラートを買いに。20人弱が店に押し寄せましたが、快くご提供いただきました。

帰りは松代大本営に行こう!という計画になり、松代大本営に行きまして、帰りは爆睡したり語り合ったりしながら、夜に柏の葉に到着です。

ここまでかなりの話題を端折っていますが、とにかく小布施の街で彼らがいろんなことを吸収してくれたようで、それが本当に嬉しく、その学びをぜひピノキオプロジェクトでも生かしてほしいなと思って期待しているところであります。

◎8月17日 金曜日
久しぶりに事務局メンバー(といってもやまだ・くりのだけですけど)が集合。2週間ほど会ってなかったのであまりリズムができず。1本予定を終えて、午後にプラスハンディキャップ(通称:プラハン)の事務所へ。佐々木さんと次のラジオ配信の打ち合わせをしたのち、そのままプラハンの納涼会に参加しました。プラハンって結構小規模飲み会やってるけど、うちもそういうのやったら楽しいのか‥?とか思ったりしながら、話した内容は至ってどうでもいい内容ばかりでございました。あ、次の配信は年内に1本演る予定です。よろしくお願いいたします!

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8月上旬は小布施での日々の中で、「新しいこと・ものをいかに楽しむか」ということを、小布施の魅力的な人たちから学ばせていただいたように思います。ルールだから、タブーだから…「できない理由」をかかげればキリがないのですが、ルールがあるから思考停止になる理由にはならないんだよなぁ、ということを考えました。みんな、小布施でスタディツアーすると良いと思うな、なんて思いはせる3日間でした。土曜日は丸井さんとワークショップだったので、「新しいと思えるものに気づく」力が試される時間でもありました。まさに、新しいことにつきあう時間でもあり、そうした時間をどう提供するのかを、小布施での時間を経て考えた機会でした。私自身もまだまだ未熟でありつつも、こうした貴重な機会をいただけた丸井のチームのみなさんには本当に感謝です。もっと詳細が見えてきましたら、またご報告したいと思います!


Collableは、多様な人との繋がりがあたりまえになるような社会になるために、インクルーシブデザインの普及やその考え方・手法を活用して様々なプロジェクトに取り組んでいるNPO法人です。「ために」から「ともに」へ、を合言葉に、ともに向かうデザインとその効果を、事例やプロジェクトを生み出したり、研究的側面も含めて発信しています。
インクルーシブデザインと聞くと、マイノリティの人とともに、新しいアイデア・デザインを生み出すデザインの手法として理解されていることが多く、デザイン領域に近い方々の関心が高まっています。
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記事:山田小百合(Collable代表理事)

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