「おでかけバッグをアップデートする」ワークショップレポ・振り返り
こんにちは!Collableインターン生のゆりこです。今回の記事では、3/24(日)に行われた「おでかけバッグをアップデートする」ワークショップの活動報告と振り返ってみた感想をお伝えします!
1.テーマ選びと事前準備
今回のテーマは、「持ち運び」。私たちはどこかへ行く時、必ず「荷物」を運ばなければいけません。でも、忘れたり、運んでいるうちに落としたり、無くしたり…「持ち運び」にはトラブルがつきものですよね。今回は、リードユーザーの行動を観察しながら、色んな人にとって使いやすい『持ち運び』の方法を考え、形にすることを行いました。
タイトルにはあえて分かりやすく「バッグ」と書いてありますが、例えば、ふろしきやストラップ、宅配便のような形など、バックにとらわれず柔軟な発想で考えてもらいました。
インターン生は、約2ヶ月前から告知・参加者の管理・司会進行・デザインなど役割分担し、当日まで各自準備を進めました。
また、実施日の2週間前にデモンストレーションを行い、進行の確認をするとともに、自分たちでもプロトタイプ(試作品)を作りました。
2.ワークショップの流れ
当日は、リードユーザー3名(視覚障害の当事者・発達障害の当事者)と、7名の一般参加者にご参加いただき、2グループに分かれてワークショップを行いました。
①ヒアリング「あなたのバッグを教えてください!」
まずは、「今日持っているバッグの推しポイントは?」「必需品は?」「バッグや持ち運びに関するトラブルは?」などそれぞれの持ち運び習慣について、グループの中で共有ました。リードユーザーには、障害を考慮した上での使いやすい形、便利グッズ、欲しい機能・・・などの例をたくさん紹介していただきました。
②リードユーザーの持ち運びを観察する
ヒアリングのあと、会場近くの商業施設までグループで移動し、参加者にリードユーザーの実際の移動や買い物の様子を観察してもらいました。そして、気づいたことは各自ふせんにメモしてもらいました。
③気づいたことを書き出し、それをもとにプロトタイプを作る
会場に戻った後、各自の気づきを模造紙で整理しながら、成果物の方向性を固めていきました。解決したい課題は何か、どういうものだったらそれが実現できそうか・・・
アイデアがまとまると、紙やハサミ、テープなどを用いて立体物を作っていきます。短時間でしたが、参加者の方はみな集中して取り組まれており、「久しぶりにこんなに熱中してものづくりをした」などの声もあがりました。
④プロトタイプの発表
発表では、参加者の方にそれぞれのこだわりを熱弁していただきました!
Aグループは、リュックの肩紐などにつける拡張グッズ。お財布やカード、そして白杖や傘をひっかけるホルダーなど、必需品と言えるものを、すぐに手の届くところに配置したい、という意図で作られました。
肩紐につけるだけなので、バッグを変えたときにも入れ替える必要がないのも良いですよね。
Bグループは、透明な素材に注目。中身の見やすさとプライバシーを両立させた二重構造で、発達障害のリードユーザーのみならず、誰もが整理しやすいリュックを目指しました。
3.インターン生の感想
ゆりこ:参加者の直前キャンセルがあったりと、イレギュラーなことがあって
最後まで気が抜けなかったけど、柔軟に立ち回れたと思います!
ぺー:進行や成果物が思った通りにいくか不安でしたが、参加者の方の意欲のおかげで無事成功して良かったです。
かりえ:事前準備の段階で、学生同士での報連相をもっとしっかりしていたら良かった。でも、進行をほぼ時間通りに進められて一安心しました。
りな:自分が参加者として体験した時のワクワク感を、今回の参加者の方々に伝える立場になれたことが感動。
かのん:細かい備品で、準備すれば良かったと感じたものがいくつかありました。今回の気づきを次の機会に活かしたいと思います。
4.おわりに
ワークショップ構成のアドバイスや参加者募集など様々な面で協力いただいた代表の山田さん、そして、ご参加・ご協力いただいた全ての人に、あらためて感謝申し上げます。引き続きインターン生みんなで協力してCollableを盛り上げていきますので、どうぞよろしくお願いします!
これからもCollableはインクルーシブデザインのワークショップなどを定期的に行う予定です。もしご興味のある方がいましたらインクルーシブデザインの過去の実績記事や、活動報告記事も覗いてみてくださいね!
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