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7月後半:「ルール」の作り方、仕組みの作り方に思いを馳せる

Collable(コラブル)の山田小百合です。馬力が足りなすぎていまさら7月の振り返りを書きます…猛省中です。。

7月後半は、津波防災ゲームFLAGOのリリースや、ピノキオプロジェクトの本格的な準備が着々と進んできた後半戦でした。

◎7月16日 月曜日
数日前に公開したFLAGOのクラウドファンディングページ、この時点で30%になる。初クラウドファンディングだったのでこの反響にびっくりしていたし、防災ガールの影響力はすごいなぁと感心する。(わたしたちも頑張ろうね…)

◎7月18日 水曜日
朝9時からFLAGOテストプレイ。クラウドファンディングのさなか、最後のルールの確認やビジュアルデザインの齟齬を確認。とはいえここですべてフィックスするわけでもないのですが、ルールに関わるところはこの日にすべて確認しました。

◎7月19日 木曜日
この日はインクルーシブデザインの日!ということで、フリーセルさんで活動。先月作ったペーパープロトタイピングを実際にデータにしてくださったフリーセルのデザイナーチーム!すごい、、実際にリードユーザーとして協力してくれているばんちゃんに使い勝手を確認してもらいます。平日の19日夜の活動が段々定着してきました。フリーセルのみなさんも、終業後のお疲れの中、時間をさいてくださり本当にありがたい時間です。ぜひ皆さんも遊びに来てくださいね◎(8月19日は外で活動です!)

◎7月21日 土曜日
この日はピノキオプロジェクトの活動。柏の葉エリアの夏祭りに、ピノキオプロジェクトでもブースを出しました!ピノキオプロジェクトの仲間集めのため、活動に人を巻き込んでいくために、今年は「ガーランドをみんなでつくって本番に飾ろう!」という目標で活動。ガーランドも長いものを作りたい。それ以上に、「変なことしてる集団がいるぞ‥?」と思って様子を見に足を運んでくれた人が、いつの間にか巻き込まれていくという緩やかな関係をつくりたいと思って活動をしています。

UDCKを拠点に、来場者に「ガーランドをみんなで作りませんか〜!」と声掛け。

足を運んでくださった人にはピノキオプロジェクトの紹介も。

ガーランド自体を作る活動も大事です。

コアチームには高校生や大学生がいるのが今年の体制ですが、その周辺には、関われるときに関わってくださるサポーターのみなさんがいます。面白いことができる場としてピノキオプロジェクトを活用してくださる人が集まる。そうして結果、本来のコンセプトになる「街を使い倒す」が実現します。年代も本当に幅広く、ここまで立場や年齢が幅広い活動もなかなかないのでは‥と思います。私たちはまだ関わって2年目ですが、関われば関わるほど、これまでの12年の歴史の価値を感じます。

◎7月29日 日曜日
ミニフューチャーシティにスタッフとして、栗野と参加してきました。

ミニフューチャーシティは、こどもたちだけで運営する、1日限りの街。お店を運営するところからみんなスタートしますが、最初に担当するお店をやめて、自らお店を立ち上げることもできます。買い物はLITコインというビットコインのような、ミニフューチャーシティ独自の仕組みで購入。紙のお札があるわけでなく、デジタルでのやり取りをしていくのも、ミニフューチャーシティの特徴です。

丸一日の活動の中で、序盤は担当のお店の開店準備。お店の種類も様々あるのですが、お店の種類によっては、まず数を売ることができるジュース屋さんが圧倒的な売上を見せます。各お店の売上は中央スクリーンに投影されるので、自分たちが他のお店と売上にどれくらいの差があるかを見ることができます。時間がたてばお店を変えることができ、シティーデザイナー(≒役所)に決まった手続きをすれば起業もできる。合併したり、起業したり、サービスの中身が変わったり…街の変化が半日でダイナミックに変わっていきました。

ピノキオプロジェクトが実店舗での活動であることに対し、ミニフューチャーシティなどのミニミュンヘンに近い活動は、ある側面でみると異なる点もあり、活動を少しばかり支援しながら、これまでの自分たちの取り組みとの違いも知ることができました。(嗚呼‥写真がなくてすみません‥見せたいのだけど運営中は撮れないです!)

お世話になったミニフューチャーシティ実行委員会のみなさん、ありがとうございました!

🚗🚗🚗

ゲームの設計が大詰めになり、かつ、ピノキオプロジェクトも本番に向けての具体的な動きが少しずつでてきた時期で、そういう意味では地味なやることが増えてきたように思います。

楽しいなと思ってアイデアが出ていくときは、面白いことが数多くでていくのですが、目的を達成するために「整える」段階が必要です。ただ、この「整える」うえでのノウハウというのはなかなかなく、「あ、ここの調整必要なのか‥!」と動きながら気づくことが多々あります。みなさんのボランタリーな善意でできていることが多い分、見えない調整の部分でまだまだノウハウが足りてないのだなぁと思う日々です。

特にFLAGOのデザインは、ルールデザインをどこまでするのか、そのルールを邪魔するビジュアルになってないか、コンセプトは伝わる内容になっているのか、考えれば考える程キリがなく、奥深いなと感じます。

そんなわけで7月後半は、ほぼピノキオプロジェクトのための準備や、FLAGOのデザインディレクションを進めていくかたちで、表にあまり活動が出てきてないのですが、もっともっと表にでる活動をしていかないと‥とおもう今日このごろです。

FLAGOについてはこちら↓!128人もの方に応援いただきました!ありがとうございました◎

fCollableは、多様な人との繋がりがあたりまえになるような社会になるために、インクルーシブデザインの普及やその考え方・手法を活用して様々なプロジェクトに取り組んでいるNPO法人です。「ために」から「ともに」へ、を合言葉に、ともに向かうデザインとその効果を、事例やプロジェクトを生み出したり、研究的側面も含めて発信しています。
インクルーシブデザインと聞くと、マイノリティの人とともに、新しいアイデア・デザインを生み出すデザインの手法として理解されていることが多く、デザイン領域に近い方々の関心が高まっています。
一方で、わたしたちは、インクルーシブデザインを進めていく際に、ワークショップなどのプロセスにおける、あの自然体な関係性が生まれていく状況を「学習」ととらえています。この学習が生まれていく環境や、さらにインクルーシブデザインを通して、学習環境づくり、コミュニティデザインの事例を増やしていきたいと思い、活動しています。
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記事:山田小百合(Collable代表理事)


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