ランチ部の変化
タマリーのランチは、
その曜日で作る人が変わる。
月曜日は、エナベーグルさんのベーグルランチ
火曜日は矢内さんのやうっちゃんランチ
というように。
どういう仕組みになっているの?と聞かれますが
そこにお金は発生しない。
経験値を上げるため、それぞれがやっていることの認知度を上げるため、
お金では表せないここに居る(体験)価値を対価として
お互いの中で成り立っている。
月曜日のランチを担当している
榎並菜津基さんこと、なっちゃん。
はじめは、タマリーでエナパンとしておうちパン教室をやっていた。
そこから、おうちパンを使ってランチができるかも?
から、おうちパンランチがはじまり、
その後ベーグルに目覚め、今ではベーグル一本で
ベーグルランチを作っている。
パン・ベーグルが大好きななっちゃんは、
「これ作ってきたんっすよ。」って、パン教室の生徒さんだけでなく
来た方々に試作したものを配り、感想や意見を聞いて
「じゃー今度はそれ焼いてみます!」と
いつも、目をキラキラして話をしていた。
誰が見てもこの人、ほんとにパンが好きなんだなって感じられて
そんなもんだから、試作をいただいた方々も
「なっちゃんのパンまた、食べてみたいです!」ってなるわけですよ。
お家で作られたパンやベーグルたちをインスタに投稿するときも
なっちゃんのパンたちに添える言葉が面白くて
愛でてるのがよ~く分かる。
そして、また焼いてるの!!!!ってくらい焼いている。
楽しい!好き!ってほんとに無敵で
いくらこの商品を売り込もうと思っていても
そこに、その作り手の好き!や楽しさが感じられないと響かない。
私たちが、心動かされるのは「モノ」ではなく
「その人が作るモノ」なのだ。
私は、そんなパンやベーグルがどうしようもなく好きななっちゃんを
タマリーという場を使って、みんなに知ってもらえることが嬉しかった。
おうちパンからはじまったエナパンがベーグル愛を深め
エナベーグルとして稼働し始め、ベーグルを愛でながらランチを提供する
そこで人が繋がり、ベーグルじゃなくエナベーグルが知られていく。
そんなことを思っていました。
現実は、タマリーでランチをするということは
エナベーグルだけをめがけてくる方だけではなく
一気に最大数のランチが入ったり
時間を気にして来られる方も、もちろんいて
そうなると日々飲食業をこなしている私たちではないもんだから
急いでランチを出すことや予約数を意識しすぎたり
ランチの品数や全体的なバランスなどに力を入れだしたり
それと同時に、エナベーグルに会いに来てる人たちと
なっちゃんが話す機会が減っちゃったり…
ランチを出すという責任から
楽しいエナベーグル愛を伝える日が
ランチを作らないといけない日。という業務になっているように
私が感じるようになりました。
なっちゃんは、ただただ一生懸命やってくれてる
ただ、それがきつそうに見えてきた。
そう思うようになってくるとwinwinの関係ではなくなってくるので
私も気を遣うようになってきたり、
なっちゃんも迷惑かけてって思うようになってきたり…
何のためになっちゃんはタマリーでランチを作っているんだろう…
そう思い返した時に、このままではいけないと思いはじめた。
先日、ランチ部でミーティングをし、心のうちを告げました。
一生懸命タマリーの為にやってくれているなっちゃんに
正直、うまく伝わるか、どう伝えるのが一番いいのか
とても迷いました。
なっちゃんからすると、突然のことだったと思います。
タマリーにとって一番いい選択
そして、エナベーグルのこれからにとっていい選択。
色々話しましたが、最終的に毎週月曜日のランチ担当を卒業し、
違う形でエナベーグルとしてタマリーでやれることを考えていく
エナベーグルを、もっともっと確立するために
出来ることを今からやっていくという
新たなスタートを切る形になりました。
なっちゃんはタマリーオープン前から
おうちパン教室を開催してくれたり
ランチの予定がなかったタマリーのランチ部の一員となり
まだ小さなちー君を連れ、
パンだけでなく、肉まんやチキン南蛮と
なっちゃんらしい企画を提案してくれ
私自身も「やってみよ!!」ってチャレンジする姿に刺激を受けて
共に成長させてもらってた気がします。
タマリーをはじめたころのなっちゃんと
今のなっちゃんは言うまでもなく別人です。
すごい勢いで成長を見せてくれた一人です。
今日、なっちゃんとそんな話をしてたら、
「私自身がずっと変わりたかったんだと思う。」って言ってくれて
なんか、その変化ぶりをずっとそばで見れた私は
幸せだったなって大げさだけど思いました。
そして、今のタマリーは、なっちゃんが居なかったらなかった。
今まで、ランチ部として支えてくれて本当にありがとう。
彼女はきっと、もっともっと成長します。
私は、タマリーは、これからも、そんな彼女の成長を
応援していきたいと思う。
今後も楽しみだな。
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