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大学新入生向け! ノートパソコンの選び方

大学合格、おめでとうございます🌸
新生活の準備にこれから慌ただしくなるでしょう。
大学生になるにあたって必要なアイテムの一つがノートパソコンです。
でも選び方がわからない。高価な買い物だから慎重に選びたい。
そんな相談を受けることがよくあります。

そこで今回は、生命科学系の大学・大学院を卒業しオンライン家庭教師やライターとして活動している私の経験をもとに、皆さんのこれからの大学生活を充実させるためのパソコン選びのポイントをお伝えします。

大学生協おすすめモデルはコスパがよくないことも……

パソコン選びにあたって多くの新入生が検討するのは大学生協によるおすすめモデル。
これは、大学生活に必要なスペックやサポート、保証がセットになった大変便利な商品です。
とりあえず急ぎで購入したい場合にはよい選択肢の一つではあります。
しかし、多くの場合、不要なスペックやサポートもついており、高額でコストパフォーマンスの点ではよくないものがある印象です。

何もわからないから、と生協おすすめモデルを選ぶのではなく、必要なスペックを見極めて自分に必要なサポート・保証を厳選すると同等の機能のパソコンをかなり安く入手できます。

大学生に必要なノートパソコンのスペック一覧

パソコンのスペックとは、簡単にいうとパソコンの仕様・性能のことです。
スペックの高いものほど当然、高額になってしまいます。
スペックは単純に高ければよいのではなく、各項目について必要なレベルを選ぶことが重要です。
スペックのよすぎるものを買っても、使いこなせず結局は無駄になってしまうことは多々あるからです。

▼大学生に必要なパソコンのスペック(Windowsの場合)

【OS】 Windows 10以上
【CPU】 Intel Core i5(Intel Core i7でもよい)
【メモリ】 8 GB
【容量】 SSD 240~256 GB
【ハードウェア】 14インチ画面、タッチパネル、カメラ付き
【ソフトウェア】 Microsoft officeなし(Microsoft 365を利用)

なお、デザイン系などの特殊な分野に興味があるケースを除き、Apple社のMacパソコンよりはWindowsパソコンのほうがコストパフォーマンスの面で大学生にはおすすめです。ただし、iPhoneやiPadとの相性を重視したい場合はMacでもよいでしょう。

次に、各項目について詳細を説明します。

【OS】 Windows 10以上

OSとはOperating Systemのことで、パソコンを動かすための基本的なソフトウェアです。
Microsoft社のWindowsとApple社のmacOSが有名ですね。
Apple製品以外ですとWindowsが搭載されていることがほとんどです。
Windowsにはさまざまなバージョンがあり、番号が大きいほうがより新しいものを指します。
2023年2月現在の最新版はWindows 11(日本では2021年に公開)。
新しいほうが性能がよく、さまざまなソフトウェアを利用でき、ウイルス対策なども充実しているのでおすすめです。
価格を極限まで抑えたいのであれば古いバージョンも選択肢にはなりますが、大学生であれば古くてもWindows 10にしておくべきです。
長く使いたいという気持ちがあればより新しいバージョンであるWindows 11を選びましょう。

【CPU】 Intel Core i5(Intel Core i7でもよい)

CPUとはCentral Processing Unitのことで、パソコンの頭脳ともよべる装置です。
CPUは処理の速度や安定性に関与します。
スピーディにさまざまな操作を行いたい場合は性能のよいCPUを選ぶことが重要です。
多くのパソコンに搭載されているのがIntel。
番号が大きいほうが性能がよく、Core i9, Core i7, Core i5, Core i3などがあります。
情報系など高度なパソコン操作を必要とする分野を除き、大学生におすすめなのはIntel Core i5です。
価格を抑えたい場合にはCore i5を、少し値は張っても性能を重視したい場合でもCore i7でじゅうぶんでしょう。

【メモリ】 8 GB

メモリとはパソコン作業を行うために必要なデータを記憶する装置です。
番号が大きいほど容量が大きく、たくさんのアプリケーションを同時に動かしたり、複雑な作業をサクサク行えたりします。
高性能なものだと16 GB, 32 GBなどもありますが、一般的な大学生向けとしては8 GBでじゅうぶんです。
動画編集やゲームなどを行いたい場合には16 GBもおすすめです。

【容量】 SSD 240~256 GB

容量とはパソコンに保存できるデータの量です。
メモリは現在作業している内容の記憶を行う装置であり処理速度や一度に行う処理のキャパシティに関係するのに対し、ここではファイルやアプリケーションなどを保管しておく容量を指しています。

容量にはHDD(Hard Disk Drive)とSSD(Solid State Drive)とがあり、SSDのほうが高速でデータを読み書きできるのでおすすめです。
また、パソコンの動作音もSSDのほうが静かです。

番号が大きいほど容量が大きくたくさんのデータを保存できますが、外付けハードディスクを利用したり、OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドストレージを利用したりすることもできるので、それほど大きくなくてもよいでしょう。

大学生ではオンライン授業のためのアプリケーションやレポートなどのファイルを保管することが主目的ですから、必要な容量を見極めて選びましょう。

【ハードウェア】 14インチ画面、タッチパネル、カメラ付き

パソコンの画面サイズとしておすすめはズバリ、14インチです。
持ち運びもできレポート作成やオンライン授業もストレスなく行えるのに適したサイズだからです。
実際に店頭でみるのが一番よいですが、大きさの目安としては画面の対角線の長さが35 cm程度をイメージしてください。
大きめのトートバッグにおさまるサイズです。
持ち運びのしやすさよりも大画面を重視したい場合は15インチや16インチ、持ち運びしやすさを重視したい場合は13インチを選びましょう。

画面はタッチパネル機能付きを選ぶようにしましょう。
授業の資料に手書きでメモをしたりデジタルノートとして利用できたりするためです。
画面を折りたたんでタブレット端末のようにできる機能があるパソコンもおすすめです。

オンライン授業やサークルなどでのオンライン飲み会などのためにカメラがついているものを選びましょう。
スマートフォンに高機能のカメラが搭載されている場合が多いので、パソコンのカメラの性能はそれほどこだわる必要はありません。

そのほか、タッチペンやマウス、テンキーなどは必要に応じてあとから付け足せるので、最初は購入しなくてもよいです。
キーボードの打ち心地は店頭でできれば実際に操作してチェックしましょう。

【ソフトウェア】 Microsoft officeなし(Microsoft 365を利用)

WindowsパソコンにはMicrosoft officeというソフトウェアがついていることがありますが、付属していないモデルを購入するのがおすすめです。
大学によってはMicrosoft officeのアプリケーションが使い放題(サブスクリプション)のMicrosoft 365アカウントを付与してくれる場合があるからです。

付与されない場合には、Microsoft 365アカウントを購入しましょう。
大学生の場合は学生割引があり、月額570円で利用できます(2023年2月現在)。
Microsoft 365ではWord、Excel、PowerPointなどのレポートやプレゼンテーション作成に必要なアプリケーションのほか、1 TBのOneDrive(クラウドストレージ)を利用できます。
また、1つのアカウントでスマートフォンやタブレット端末を含め5台まで利用できる大変お得なサービスがついています。

保証は1年間はつけておこう

故障や破損が生じたときのための保証サービスには1年間分は加入しておきましょう(多くのメーカーでは1年間の保証は無料でついていることが多いです)。
心配な場合は有料ではありますが4年間の保証オプションをつけておいてもよいでしょう。

使い方のサポートのオプションは不要

パソコンをあまり使ったことがない場合、使い方に不安があり、サポートサービスに加入したほうがよいのではないかと考えるかもしれません。
しかし、大学にはパソコンに詳しい人がたくさんいるはずなので、そのようなサービスには加入しなくても対応できます。
また、インターネットで検索すればたいていの情報は手に入る世の中ですから、オプション加入は必要ありません。

4年目に買い替えを検討しよう

大学での学習や研究を深めていくと、自分に必要なパソコンのスペックは変わってきます。
学年が上がっていくとメモリや容量、処理速度などに不足を感じるようになるかもしれません。
また、経年劣化や新製品の登場により新しく買い換えたほうが圧倒的に快適に作業ができる場合があります。
したがって、パソコンは4年程度で買い替えをするつもりで、その数年間に必要なスペックをきちんと見極めて購入することをおすすめします。

ここで「4年」としたのは、パソコンの進化のスピードを考慮した数字でもありますが、大学にだいたい4年もいれば、自分のしたいことや専門分野がかたまってくるからという理由です。
これは6年制の大学や、大学院に進学する場合も同じく4年のスパンでよいです。
高いスペック・価格のものを長年使うよりは、低価格でコストパフォーマンスのよいものを大学1~3年目までは利用して、4年目くらいに買い替えを検討し、卒業論文や就職活動、あるいは大学院での研究や修士論文に向けて改めて必要なスペックのものを購入するとよいでしょう。

4年程度前の機種ですと、買い替えの際に高く売却できる可能性もあるのもよい点です。

以上、大学生向けにおすすめのパソコンのスペックや購入時にチェックすべきポイントを解説しました。
ご意見やご感想を踏まえ、記事の内容は随時アップデートしていきます。
ぜひコメントをよろしくお願いします。

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