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指輪選びで大切なこと。“極限まで体の一部になる指輪”とは #2-2 正しいサイズの選び方

サイズを間違えると、つけなくなる原因に…

前回の記事で、「結婚指輪で後悔した」「買ったのにつけなくなってしまった」方がとても多いことをご紹介しましたが、その中でも声としてあったのは「サイズが合わなくなった」というものでした。

これは、結婚指輪を途中でつけなくなってしまう最もポピュラーな理由です。

実はこれ、多くの方が結婚指輪のサイズ選びについて間違えた知識をもとに指輪選びをしてしまっていることが原因です。

「指輪を買う時に、店員さんに聞いてサイズ選びするから大丈夫でしょう?」とお考えの方もいるかもしれません。しかし、全てのブランド、全ての販売員さんが、正しいサイズに対する知識を持っているとは限りません。

結婚指輪を購入する時に、お客様が正しい知識を持っていることで、間違えたサイズ選びを避けることができるかもしれません。

「一生涯、毎日つける指輪」を追求してきたコラニーは、サイズに関しても徹底的な研究を行なってきました。そんな私たちのこだわりや想いを通して、どういう視点で指輪を選べば良いのかをお伝えしていければと思います。

サイズ選びは「指のサイズは変わる」を前提に!

皆さんは、「指輪のサイズ」についてどれくらいご存知でしょうか?

一般的には、下記のように号数というものに分かれています。1号からリングの輪の円周が1mmずつ大きくなるにつれて号数が増えていき、30号くらいまでの種類があります。

指輪サイズ

よくあるのは、この写真のようなサイズゲージを使ってお客様の指にぴったりの号数を選ぶ方法です。

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このサイズゲージを使って、自分(または相手)の指の号数を知った上で指輪を探す方も多いと思います。

しかし、ここには大きな落とし穴があるのです。それは、「指のサイズは変わる」ということ。

例えば、寒い日に外で歩いた後で暖かい室内に入ると、血流がよくなり少しむくみます。1日の中でも時間帯によって指のサイズは変わるのです。

また、年月が経つと体や環境に様々な変化が起こります。仕事や家事の内容も変わったり、妊娠・出産を経験したり、太ったり痩せたり、手のシワやむくみが増えたり…。一生ずっと同じ指のサイズや形でいる人は、この世に存在しないとも言えるでしょう。

だからこそ、ずっと毎日つける結婚指輪を選ぶときは、この「変わることを想定したサイズ選び」が重要になってきます。

私たちコラニーの接客では、お客様がご来店頂いてすぐの状態だけでなく、何度もサイズゲージをご試着いただきます。一見手間のようにも思えますが、このプロセスを経ることで、時間による指のサイズの変化まで知ることができるのです。過去に、来店直後とお帰りになる間際で、指のサイズが1号ほど変化したお客様もいらっしゃいました。

年月が経った時の自分の指を想像することは難しいですが、この1日の中での変化を想定したサイズを知ることだけでも、長く指輪をつけられることにつながります。

理想は、指にぴったりのオーダーメイドサイズ。でもそれは難しいので…

先程お伝えしたように、一般的な指輪のサイズは円周1mmごとに号数が分かれています。しかし、この円周1mmという差は、究極のつけ心地を追及する私たちにとって、完璧なものとはいえません。

本当の理想は、その方の指にぴったり合うように更に細く微調整できるオーダーメイドサイズ。しかし、残念なことに指を測る機械で、そこまで正確に測れるものがこの世に存在しません。

そこで私たちがつくったのは、1mmをさらに細かく4等分した0.25mm刻みのサイズゲージ。その種類数は69種にも及びます。(通常、2等分した0.5mmまで対応可能なブランドはありますが、ここまで細かいサイズゲージはほとんどありません)

その細かさは機械での製造が難しいため、サイズゲージも全て職人が最後は手作業で仕上げています。

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▲コラニーのオリジナルサイズゲージ。その数69種。

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▲ご購入いただく指輪と同じ感触で試着頂けるように、内側もなめらかな曲面で仕上げてあります。

また、私たちは号数ではなくCOLANYの頭文字から始まるC〜Tの英字に「+」を組み合わせたサイズ表記をしています。そうすることによって、指にコンプレックスを持つ方や、周りに号数を知られたくないという方にも、気兼ねなくサイズ選びを楽しんで頂ける工夫をしています。

このように私たちは、サイズゲージと接客の工夫によって、全ての方の指に馴染み、体の一部のように感じられる指輪づくりを心がけています。

(しかしそのため、コラニーの指輪でぴったりのサイズを見つけても、他のブランドでは同じサイズを再現できないことがありますので、ぜひご注意くださいね。)

ブランドによっても、適切なサイズが変わってしまう?

実は、指輪によっては同じサイズでも入らない場合があるんです。

例えば、他のブランドで試着した時は8号のサイズがぴったりだった女性が、コラニーで試着すると7号相当の指輪がぴったりだったなんてことがよくあります。同じ内径のはずなのに、ブランドが違うだけで入らないなんて、すごく不思議だと思いませんか?

これには理由があります。

まず、指輪が収まるのは指の付け根ですが、つける時には関節を通さないといけませんよね。指の形はひとそれぞれですが、多くの方が付け根よりも第2関節の方が太いことが多いです。(だからこそ指輪が外れないようになっています。)

指の太さ解説

しかし、内側が滑らかではなかったり、幅が細すぎたり太すぎたりする「つけ心地に配慮されていない指輪」だと、この第2関節に指輪を通す段階で突っかかってしまい、きつく感じます。

そのため「このサイズは入らない」と判断し、本来の指の付け根よりも大きめのサイズを選んでしまうことになるのです。

すると、つけているうちにぐらぐらと動いてしまったり、指から抜けて無くしてしまったり、クルクルと回ってしまったり…と、「つけなくなるきっかけ」に繋がっていきます。

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▲コラニーの指輪を指に通すときのなめらかな感覚をぜひ体感してみてください。他では入らなかったサイズがぴったり入り驚くお客様も多いです。

要注意。サイズ直しができる指輪か、できない指輪か?

人の指のサイズが変化すること、着け心地の品質の差で適切なサイズが変わること、などをお伝えしましたが、指輪を選ぶときにぜひもうひとつチェックして欲しい点があります。

それは、「サイズ直し」ができるかどうかです。

サイズ選びの際に細心の注意を払えたとしても、長い人生における指の形の変化までは、どうしても予測できません。

そこで、例え指の形が変わって入らなくなってしまっても、指輪のサイズを変える「サイズ直し」を行うことで、またつけられるようになります。

ブランドによっては、修理に出してお金を払えばサイズ直しをしてくれるものも多くあるようですが、「指輪のシルエットやデザインが変わってしまった」「直せないため買い直しを勧められた」といったケースはよく聞きます。また、サイズ直しに高額の費用を取るブランドもあるようです。

なぜでしょうか?それは、多くのブランドが「長くつけること」や「サイズ直しをすること」を前提に作られていないからなのです。

例えば、細身で繊細なデザインの指輪を様々なブランドでもよく見かけます。確かに細身のデザインはシンプルで目立ちすぎず、ここ最近人気が高いです。しかし、結婚指輪として選ぶなら注意が必要です。

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▲ここ最近よく見かける細身の指輪。人気が高く「細いデザインありますか?」と聞くお客様が多いのですが…

サイズ直しでは、指が太くなってしまったために大きなサイズに加工修正することが多いです。その際、金属を伸ばしたりする工程があるのですが、もともとのデザインが細すぎるとそれが難しくなってしまいます。

また単純に、長く毎日つけることに耐えるための強度面も心配です。

ちなみに、コラニーでは全ての指輪に50年保証がついているため、その間のサイズ直しはずっと無料で対応しています。

長く使うことはもちろん、万が一サイズ直しが必要になったときのことも考えデザインしているので、多くのお客様に喜んで長くつけて頂いています。

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▲コラニーの指輪「ROSE」。立体デザインの工夫で、強度・サイズ直しへの対策の中に、つけると細く見える繊細さを実現させています。

形状やデザインもただ自分の好みだけで選んでしまうと、あとあと「サイズ直しできないデザインだった…」なんて後悔することもあるかもしれません。

購入する時には、“サイズ直しができるデザインかどうか”という視点でもぜひチェックしてみてくださいね。

次回の記事では、「デザインを選ぶ時の注意点」もご紹介します。ぜひ読んでみてくださいね。

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