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ノーベル医学賞「mRNAワクチン」、化学賞「量子ドット」の受賞で考えたこと

こんにちは。Co-LABO MAKERの古谷です。

おかげさまでCo-LABO MAKERも事業が拡大し、私自身も日々さまざまな情報に触れております。そこで、いま自分自身が考えていることを定期的に書いていければと思います。よろしければみなさまのご意見をお聞かせ願えると幸いです。

2023年のノーベル賞化学賞は「量子ドット」、医学賞は「mRNAワクチン」

2023年もノーベルウィークが終わりましたね。化学賞は「量子ドット」という極めて微細な結晶を発見し、ナノテクノロジーの発展につながる基礎を築いた功績に贈られました。医学賞は「mRNAワクチン」で遺伝物質のメッセンジャーRNAをワクチンとして使うための基礎となる方法の開発です。

「量子ドット」はミクロな世界では、もともとの世界の物理とは違う物理が発現する構造です。微細な量子の粒がどのようになっているかを研究したものですが、上手く応用すれば鮮明な色を出す事が可能になります。キレイな蝶や貝殻も似たような原理です。元の色に対して、表面構造を変えたり、光を当てたことで条件が変わり鮮明に魅せています。TVのレグザが量子ドットの技術を用いた製品を作っていたりしますね。

私自身も昭和電工で半導体結晶のプロジェクトを行っていましたから、「半導体技術でも量子ドットは応用ができそうだな」と非常に興味深く受賞のニュースを見ていました。

「mRNAワクチン」は日本でも先駆けとなる研究者が

また、「mRNAワクチン」も新型コロナウイルスワクチンに使われている技術だったので印象深かったですね。実はCo-LABO MAKERでも「mRNAワクチン」に関連したラボシェアリングの提供を行っています。例えば、神奈川県鎌倉市の株式会社ジーンケア研究所は、創業者である古市泰宏さんが1970年代にmRNAに特徴的に見られる「キャップ」という構造を発見したことでも知られています。

株式会社ジーンケア研究所では創薬バイオの研究を行っていますが、細胞培養に用いるクリーンベンチが3台、細胞を一定の温度に保つインキュベーターも4台、マイナス150℃で保管ができるフリーザーがあります。評価するためのがん細胞を扱う海外のセルバンクから購入したチューブ1本の細胞を、継代培養して数百本のチューブを保管しているので、開発の過程で同じ品質のがん細胞での評価ができるそうです。先日こちらにも伺って話を聞きましたが日本の科学技術の発展はまだまだ余地があると思っています。

ラボシェアリングや新規事業開発でご相談事項があれば是非お問い合わせください。

また、現在資金調達を受け、事業加速のために採用に力を入れております。
少しでも興味を持っていただけた方は、こちらから是非チェックし、ご連絡ください。ともに新しい研究開発のインフラを創りましょう!

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