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データサイエンティストの負担を軽減するHEARTCOUNTのセルフサービス型アナリティクス

経営レベルからの「データドリブン」の掛け声で、データ活用のニーズが増えています。この日々発生する「要望」に対応するために、データサイエンティストやIT部門への依頼が増えて疲弊する例が増えてきています(頼む方も気まずいですね)。この様な時に役立つセルフサービス型アナリティクスの利点とHEARTCOUNT ABIの機能概要をHEARTCOUNT AnalyticsのオフィシャルパートナーであるCOKOOZ合同会社の東(あずま)がご説明します。


セルフサービス型アナリティクスの重要性

データドリブンで必要となるセルフサービス化

現在、VUCAの時代と言われ、アイディアを思いついたら即実行し、有効性をデータで証明する「データドリブン」が重要となっています。もしくは業務知見とデータ分析から得られた洞察・アイディアをベースに即実施に移していく「Growth Hack」もデータドリブンと言えるでしょう。

ここで一つ言えるのは「事前に計画が立てにくい」ということです。マーケターやブランドマネージャーが、SNS・動画・ニュース・コメント欄などから経済・世界のトレンドを見つけ、業務知見を組み合わせ新たなアイディアが創造され実行に移されます。

データ民主化によるIT部門とデータサイエンティストの苦悩

"Growth Hack" や ビジネスアナリティクスは非常にアドホック(ある意味で発作的)に発生します。ただ多くの場合、データソースを管理しているのはIT部です。IT部はコスト・リソースを抑え、計画的進め、事故を回避し、手続きを重視し、物事をリスクなく進めるのがミッションです。よって「柔軟な対応」が大事故を起こしてしまう可能性があるため、許されない場合も多く、組織構造上は致し方がないという面もあります。

こうなると、DX推進がビジネスサイドに託されるわけですが、データドリブンで迅速に対応する必要があります。この時に白羽の矢が立つのが「データサイエンティスト」です。IT部以上にデータを理解し、Python、SQLが器用に使えるため「便利な人」になってしまいます(さらにレポートを書くのもうまかったり、英語も得意だったり)。
データサイエンティストで入ったのに、SQLのデータ抽出とデータ集計、困難なデータ項目の理解・調査がメイン業務になり、入社後に現実を知りガッカリする人もいるはずです。

この様な状況にこそ、「セルフサービス型」のアナリティクスツールが必要でしょう。この「セルフサービス」は操作が簡単という意味だけでなく、エンドユーザーがビジネス全体を自分たちだけでスモールに実施と評価までできるという意味も含まれていると思った方が良いでしょう。

HEARTCOUNTのセルフサービス分析環境

LLMを使ったSQL自動生成でITとデータサイエンティストの負担軽減

HEARTCOUNTのパッケージである、HEARTCOUNT ABIではEDA・探索的データ解析だけではなく、BI・ダッシュボード機能も有しています。この中に「データ抽出」「SQL生成支援」による分析用データの整理機能があります。

これらの機能を活用して、クラウド・オンプレミス上のDWHやDataLake・Lakehouseと接続し、データ探索に必要な「SQL文」をOpenAIなどのLLMと連携して自動生成をすることが可能です。

この「Text-To-SQL(TTS)」機能は、アドホックで毎回異なるデータ抽出をエンドユーザー側で実現する重要な機能です。もちろんLLMも完璧ではありませんので最終確認は必要です。ただ、どの様にSQLを生成したかの説明なども一緒に表示されます(説明可能なAI)。
これからデータ民主化としてSQLを実務で勉強したいという人にとっては、ベースとなるSQLの素案が生成されるだけでもかなり役立つでしょう。

「Text to SQL」ではLLMを活用して、SQLを自動生成します。
導入時に、RAG・プロンプトエンジニアリングを行い、社内のDWHのデータ構造、データ項目を教えることで、自社に特化したSQLの生成が可能です。
LLMと連動したSQLの自動生成の全体像

この様な機能は、ちょっとしたデータ抽出でも依頼が何本も来てしまう、IT部門やデータサイエンティストを支援できますし。また、本当は自分たちでやりたいし、他の部門に依存したくないというエンドユーザーにとっても心強い機能になるでしょう。

BIダッシュボード(ビジネスインテリジェンス)の構築

HEARTCOUNT ABIは、ユーザーが自分のニーズに合わせてダッシュボードを構築できる強力な機能を提供します。セキュリティも確保しながら、ビジュアル、フィルタリング、データエクスポート、操作性に優れたダッシュボードが構築できます。

豊富なグラフやチャートが活用可能なダッシュボード
レコードレベルのセキュリティや権限管理システムなどセキュリティ面も確保

また「シグナルダッシュボード」機能により、売上や利益などの主要な指標が大きく変化した場合にはアラートを出し、さらに一緒に大きく変化した要因をメールで送付します。これによって「上司に言われる前に」対策・打ち手を検討することが可能となるでしょう。

重要な指標について、通常の変化か、異常な変化かを検知します
またそれに応じて一緒に変化した外部要因も提示し、「何が起因しているのか?」を、
データ・ドリブンで提供します

HEARTCOUNTの有利なコストメリット

HEARTCOUNTはOSSなどを有効活用しながら、AI・BI・EDAを統合し、企業のデータドリブン・DXの支援を行います。主にHEARTCOUNT ABIには以下の様な構成で導入が可能となります。

  • SaaS版のHEARTCOUNT ABI
    クラウド環境に環境を用意し、BI機能とインフラがワンセットで提供。
    BI機能、シグナル機能、SQL自動性生成などがセット。
    EDA・探索的データ解析が可能なHEARTCOUNT Analyticsも活用可能。
    管理者(Admin)、アナリスト(Analyst)、閲覧者(Viewer) の人数で決定

  • オンプレミス・サイトライセンスでのHEARTCOUNT ABI
    上記のSaaS版の環境をオンプレミス、プライベートクラウドで構築
    システムの要件に応じたセットアップ、チューニングの実施
    大規模ユーザーはサイトライセンスで導入し大きなコストメリット

上記のパッケージにはビジュアル解析・統計手法・拡張分析で複雑なデータからルールの発見を支援する、HEARTCOUNT Analyticsも含まれます。
HEARTCOUNT Analyticsはビジュアル解析を無料でスタートしたい方向けの、フリー版もありますので興味のある方はGoogleアカウントがあればすぐにスタートできますので、お試しください!

まとめ

よく「XXXは役に立たない」とツールの責任にされる場合がありますが、そもそもニーズに合ったものを選べていない、もしくは機能的ニーズが定義すらされていないというのも見逃せません。もちろん、とてつもない金額で、投資対効果が見合ってないという場合も多いでしょう。
HEARTCOUNT ABIとHEARTCOUNT Analyticsも導入以前に、本当に何が改善したいと思っているのかを、考えることが大事です。

企業はデータアクセスの迅速化とIT部門の負担軽減を実現し、データに基づく意思決定を強化することができるはずです。ただ、「頼みたくないけど他部門に頼まざるを得ない」「時間がないのに、他部門の重要指示なので対応せざるを得ない」といった不幸な状態が多くの日本企業でも発生しています。
この様な状況を正しいセルフサービス型アナリティクスの導入で解決し、明らかな変化をもたらせることを期待しています。


今回ご紹介したHEARTCOUNT ABIはEnterpriseパートナーをご紹介させていただきます。もし一旦、相談したい or 聞いてみたいという方は、状況や実現したいこと「なりたい状態」をCOKOOZまでご相談ください!
(「パートナーになります」「人材紹介します」「プロモーションします」「補助金助けます」などの営業メールは1名でやってる会社で対応しきれませんので、ご容赦ください🙇)。

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