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なぜ女は浮気するのか?【メスの生殖戦略】

実は男が想像している以上に女は浮気しています。

そんなに浮気してないように男が感じるのは女が浮気を隠すのが上手いから。

何を隠そう、僕が20代の真ん中頃にお相手してもらってたのは、ほとんどが彼氏持ちか、人妻だったし。

(人妻と浮気してたのはもう時効でしょ、多分)

なぜ、女は(そして男も)浮気するのか?

その理由を進化論の視点から解き明かす記事になります。


生殖戦略としての浮気

今回は生物的にメスの浮気を自分の遺伝子を残すための生殖戦略だと捉えたら、どう解釈できるか?

男が浮気する理由は単純で分かりやすいですよね。

オスの生殖戦略は基本的にたくさん精子をばらまけば、どれか当たるだろう

っていう”数撃ちゃ当たる作戦”だからです。


よく「生物は遺伝子の乗り物」という表現をされますが、遺伝子はその個体が幸せになるかどうかは考えてくれません。

ただ、ひたすら自らの遺伝子が残る確率を最大化するように働きます。

つまり、オス・メスそれぞれの生殖戦略もこの

自らの遺伝子が残る確率を最大化するように

できているということです。


ヨーロッパでO型が一番多い理由と不倫の意外な関係

ヨーロッパでは中世、ペストという感染症が大流行し、それによって人口の3分の2が死んだと推計されています。

日本など、アジア圏ではA型が一番多いのですが、単純な遺伝の確率でいくとA型が一番多くなります。

ヨーロッパでも元々はA型が多い人口構成だったと考えられます。

ペストが流行るまでは。

なぜかA型の人はペストへの抵抗力が弱かったようで、ペストが流行った時にA型の人から死んでいったので、それによって次に多いO型の人がヨーロッパでは一番多い血液型になったのです。


例えば、中世に生きていたある女性(A型)が貞淑に一人の男(A型)の子を生み続けていたとしたら、彼女の子どもたちはみんなペストで死んでいたかもしれません。

こういった事態をさけるために女は浮気して、パートナー以外の遺伝子を取り入れようとするのだと考えられます。


既婚女性が不倫している割合は少なくとも10%

ちなみにあるヨーロッパでの遺伝子調査で、法律上の父親と生物上の父親が違う子供が10~20%ほどいることが分かっています。

しかもこれ、めでたく懐妊したのが10~20%ということなので、不倫している女性はもっと多いはずです。

(ヨーロッパとの文化の違いもあるので、日本ではこんなに高くはならないと思いますが)


またパートナーとの子供を1人か2人生むと、女性は不倫する確率が上がるというデータもあります。

男の遺伝子にバラエティを持たせることで一人でも生き残る子供を増やそうとしているのかもしれません。


許される浮気の男女差

生存戦略の違いから許される浮気にも男女差があります。

「男は心の浮気は許しても体の浮気は許さない」傾向が強いということが分かっています。

甲斐甲斐しくメスのもとに獲物を運んで育てていた子供が他のオスの遺伝子をもっていたら、当然、自分の遺伝子を残せないわけなので。

心の浮気はへっちゃらです。自分の妻がキムタクカッコイーと言っていても、それでキムタクの子供を妊娠するわけではないので。

逆に

「女は体の浮気は許しても心の浮気は許さない」傾向が強いです。

メスの場合、単独で子育てをするのは難しいので、子育て中、獲物を獲ってきてくれるオスが必要になります。

つまり、オスが他で子供を作ったところで、自分のところに食料を供給さえしてくれれば問題はないわけです。

女は嘘が上手な理由

上のように男は女の体の浮気を許さないので、他の男から精子をもらってきたなんてことがバレたら、偉いことになります。

怒り狂った男に自分も子どもも殺されるかもしれません。

パートナーにバレないようにこっそり他の男の遺伝子をもらい、こっそりパートナーの男にその子を育てさせることが女には生殖戦略上必要だったわけです。


嘘の下手な女は自然淘汰で消えて、嘘の上手な女だけが残った。

結果、女は嘘が上手いといわれるようになったのではないか考えられます。


逆に男の方は、たとえ浮気がバレたところで、ちゃんと食料さえ運んでいれば問題になりません。

だから嘘が下手で簡単に浮気がバレても生き残れたということです。


人間にも、動物的な部分は残っていて、それはいわゆる本能と呼ばれるものなので抗いがたいものです。

そして、その本能のままに行動すると現代の社会的ルールとバッティングするので、問題になります。

不倫などが最たる例ですね。


社会学者の上野千鶴子さんが

「なぜ不倫しないのか?私にはそちらの方が理解できない」

みたいなことを言ってましたが、僕も同じ意見です。

太古の昔から僕らの祖先はそうやって遺伝子を残して来たわけなので。


余談:オシドリも浮気する

オシドリの夫婦のオスの側に精管結紮術(精子の通る管を縛って、精子をでなくしてしまう手術)を行うというイジワルな実験をした人がいて、普通に考えたら、卵は無精卵になって孵らないんじゃないかと思いきや、問題なく卵は孵り、ヒナが生まれました。

理由は簡単で、メスがこっそり他のオスと交尾していたからです。

選んだオスの生殖能力に問題がある場合も、自分の遺伝子を残せないので、浮気をする必要が出てくるってことですね。


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