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私だけがいた

あなたが目の前から消え去って、
ネット上からも消え去って、

もうすぐ、頭の中からも
消え去ろうとしている。



長い長い、時間が過ぎて、

あなたの髪の感じとか、
瞳の感じとか、

具体的なものがぽろぽろと
抜け落ちていったら、


毎日のように詩を書く、私だけが残った。

私だけが、いたんだよ。




LINEを読み返しても、
SNSを読み返しても、
あなたはいない。

写真の中には、
少しだけいる気がするけど、
それもよく見れば、液晶の集合体。




あなたに出逢って、
「神様のために生きよう」
と決めた。


そう思っていたけど、

「神様のために生きよう」と決めた、
私だけがいたんだね。





以前は
鏡をのぞいたら
あなたがいる気がしたけど、

今朝見たら、
普通に、自分しか、映らなかった。



あなたは、どこへ行ってしまったんだろう。

あなたは、どこへ溶けてしまったの?




いつか、
「あなた」の3文字すら
忘れてしまう日が来るのかな。


それって寂しい?
---ううん、別に寂しくない。


だって最初から、
知らない人だから。






私自身より
大切な人がいた気がするけど、
もう、思い出せなくて。


「心から、大切な人に逢いたい」


そう願う、
私だけがいた。



最初から、
私だけがいた。









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