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学校は、2割に迎合しすぎじゃない?

いきなり、毒っぽいタイトルですみません。

長いこと公立学校に勤めていると、
「あぁ、この子は公立学校に合わないなぁ」というケースに出会います。

反対に
「この子は公立学校だからこそ学べていることがたくさんあるなぁ」
というケースもまた、たくさんあります。

学校、というか、公的なものは8割の達成度(理想は9割5分)を目指している。
どこぞのコキフとかいう小学校教諭がつぶやいたとか。
はい、主観です。
が、ここまでの経験で体感していることでもあります。

働きアリの法則、ってご存じですか?
私も昔、聞きかじって忘れてたんですが。
最近、尊敬する師に教えてもらって、改めて考えると、学校に対する違和感にピタリと当てはまったんですよね。


働きアリの法則(はたらきアリのほうそく)とは、働きアリに関する法則である。パレートの法則(80:20の法則)の亜種で2-6-2の法則ともいう。

Wikipediaより引用

簡単に言うと、働きアリのうち、熱心に働くアリは2割、普通に働くアリは6割、働かないアリは2割で、母数が変わったとしても比率は変わらないって話です。

師は、これを好感度の話として教えて下さったのですが、
結局、公教育になじむ・なじまない問題もココに帰結するような気がします。
ぴったり合う層2割、全く合わない層2割、どっちにも転ぶ層6割。
6割の動向は、学年とか、担任とか、いろいろな要件に左右されるともいえます。

問題は、なじまない2割の方々。
ある先生は、その子をなじませようと躍起になり、時には実力行使して、結果クレーム案件になる。
またある保護者は、「うちの子がなじまないのは学校のせいだ!」と無理難題を言い付ける。

あ、私、クレーム対応の話がしたいんじゃないんですよ。

その方々に、別の選択肢を与えるのもまた、公教育の役割としてアリなのではないかと。

例えばホームスクーリング。
例えばフリースクール。
例えばインターナショナルスクール。

そりゃ、お金がかかる場合もありますよ。
でも、合わないのに無理矢理に学校に行き続けて、何の得があるのでしょう?
伸ばせば将来的に大きく開花する芽をつぶす方が、経済的損失は大きいのでは、と思っています。

しかし!
しかしですよ!
公教育になじむことが正義だと思っている教員が、一定数いるのです!!

そして、中には、それを非難しつつも、無理難題に迎合してまで自分の身を守ろうとする学校組織もあるのです!!
受け容れること=悪ではありません。受け容れる努力は学校側にも必要。
しかし、昨今の学校では、「迎合」としか言いようのない対応をしているケースも多く見られるのは事実です。

そうじゃないんだよ!と声を大にして言いたい。

本当にその子のことを思うなら、周りの大人は、将来その子が親元を離れて自活することまで想像して関わるべき、と考えます。

それは保護者側にも言えること。

前回の記事でもふれましたが、逃避なのか不適応なのかは、ちゃんと見極めた方がいい。
親は「合わない」と決めつけているかもしれないが、教師から見たら、公教育で学んだ方が伸びそうだと感じられる子もいる。

もちろん、最終的には家庭の方針がもっとも尊重されるべきです。
それは明らか。

だから、お互いに丁寧にコミュニケーションとって、子供のために何が大事で、どんな大人になってほしいか(レールとかって意味じゃなく)を考えていきたい。

という、結局コミュニケーション大事だよねっていう話でした。

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