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仮想通貨入門 -テクニカル分析編- 第5回「テクニカル指標を使いこなそう」
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「仮想通貨入門 -テクニカル分析編-」では、初心者さん向けに仮想通貨のテクニカル分析のやり方を解説します。
今回は前回に引き続きテクニカル指標について説明します。お手元のTradingViewで真似しながら読み進めてください。
それでは始めましょう。
1. テクニカル指標とは
テクニカル指標とは、テクニカル分析に用いる道具です。
テクニカル指標は「トレンド系」と「オシレーター系」の2つがあります。
「トレンド系」は売買の判断に役立ちます。「オシレーター系」は相場反転のタイミングを知るのに役立ちます。
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本記事では、トレードにおいて特に重要なテクニカル指標について解説します。
2. テクニカル指標選びで大切なこと
世の中にはさまざまなテクニカル指標が存在しますが、どの指標を使えばいいのでしょうか?これには明確な答えがあります。
「多くのトレーダーが監視しているテクニカル指標」
何故かを説明します。
チャートはトレーダーの心理によって作られています。「上昇するだろう」と考える人が多ければ上昇するし、「下落するだろう」と考える人が多ければ下落します。
そして、トレーダーが「上昇(または下落)するだろう」と考える根拠こそがテクニカル指標なのです。つまり、多くのトレーダーが監視しているテクニカル指標を選択することが重要となります。逆説的に言うと、少しのトレーダーにしか見られていないテクニカル指標は使い物になりません。
3. テクニカル指標の解説
多くのトレーダーが監視しているテクニカル指標を解説します。まず、TradingViewでBTCチャートを日足で表示させましょう。
※TradingViewは無料で使えるチャート分析ツールです。以下の記事を参考に導入することをお勧めします。
![](https://assets.st-note.com/img/1699796056018-KcRqllZ11S.png?width=800)
一目均衡表(トレンド系)
一目均衡表は5本の線で構成されるテクニカル指標です。相場の方向性や売買のタイミングを判断するのに役立ちます。
1. チャートに一目均衡表を表示させてみよう
① インジケーターをクリック
② 検索窓に「Ichimoku」と入力
③ 検索候補の「Ichimoku Cloud (一目均衡表®︎)」をクリック
![](https://assets.st-note.com/img/1699795993390-ubgMLf7XYa.png?width=800)
チャートに一目均衡表が表示されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1700155225465-Y2M9d3Yhs0.png?width=800)
一目均衡表は下図のように5つの線と雲で形成されています。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばシンプルです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700155944640-3PAx3dAG11.png?width=800)
2. 一目均衡表の使い方
一目均衡表にはさまざまな使い方が推奨されていますが、まずは「重要度★★★」の使い方さえ覚えれおけば問題ありません。
重要度★★☆
「基準線」で相場の方向性を判断する
① 基準線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド
② ローソク足が基準線の上側にあれば上昇トレンド、下側にあれば下降トレンド
![](https://assets.st-note.com/img/1700158547561-aFaSw4WibI.png?width=800)
重要度★☆☆
「基準線」と「転換線」で買いシグナル・売りシグナルを判断する
① 買いシグナル:基準線が上向きの状態で、転換線が基準線の下から上へ抜けたとき(ゴールデンクロス)
② 売りシグナル:基準線が下向きの状態で、転換線が基準線の上から下へ抜けたとき(デッドクロス)
![](https://assets.st-note.com/img/1700161046172-2LsOFQU4P9.png?width=800)
重要度★★★
「雲」と「ローソク足」で相場の方向性を判断する
① ローソク足が雲を下から上へ抜けた場合は上昇サイン
② ローソク足が雲を上から下へ抜けた場合は下降サイン
その他にも下記の使い方があります。
・ 雲の上にローソク足があれば強気相場
・ 雲の下にローソク足があれば弱気相場
・ ローソク足の上に雲がある場合:雲はレジスタンスライン(上値抵抗線)
・ ローソク足の下に雲がある場合:雲はサポートライン(下値支持線)
・ 雲がねじれた所は相場の転換点となる可能性が高い
![](https://assets.st-note.com/img/1700161846521-Nh9kx8klQP.png?width=800)
重要度★☆☆
「遅行スパン」で買いシグナル・売りシグナルを判断する
① 買いシグナル:遅行スパンがローソク足を上回ったとき
② 売りシグナル:遅行スパンがローソク足を下回ったとき
![](https://assets.st-note.com/img/1700162429235-spzyEPcG7A.png?width=800)
重要度★★★
「三役好転(三役逆転)」で強い買いシグナル(強い売りシグナル)を判断する
① 強い買いシグナル
・ 転換線>基準線
・ ローソク足>雲
・ 遅行線>ローソク足
② 強い売りシグナル
・ 転換線<基準線
・ ローソク足<雲
・ 遅行線<ローソク足
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以上、一目均衡表の使い方を説明しました。覚えきれない人は、下の2つだけをメモしておきましょう。
・ローソク足が雲を下から上へ(上から下へ)抜けた場合は上昇サイン(下降サイン)
・三役好転(三役逆転)で強い買いシグナル(強い売りシグナル)
RSI(オシレーター系)
RSIは相場の過熱感を表す指標です。
1. チャートにRSIを表示させてみよう
① インジケーターをクリック
② 検索窓に「RSI」と入力
③ 検索候補の「RSI (相対力指数)」をクリック
![](https://assets.st-note.com/img/1699796020456-X6aEiLyxtW.png?width=800)
チャートにRSIが表示されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1700164441372-NQ1xSNvoyt.png?width=800)
2. RSIの使い方
値の大きさで過熱感を判断する
・70%以上:買われ過ぎ → 下降する可能が高いと判断する
・30%以下:売られ過ぎ → 上昇する可能性が高いと判断する
![](https://assets.st-note.com/img/1700164736418-MTahkpd1LV.png?width=800)
ストキャスティクス(オシレーター系)
ストキャスティクスもRSIと同じく相場の過熱感を表す指標です。
1. チャートにRSIを表示させてみよう
① インジケーターをクリック
② 検索窓に「STOCK」と入力
③ 検索候補の「STOCH (ストキャスティクス)」をクリック
![](https://assets.st-note.com/img/1699796034879-ozZHX2Pb1C.png?width=800)
チャートにストキャスティクスが表示されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1700165310956-x4lVzejpBE.png?width=800)
2. ストキャスティクスの使い方
値の大きさで過熱感を判断する
・80%以上:買われ過ぎ
・20以下:売られ過ぎ
売買の判断に使用する
2本の線がクロスしたタイミングで売買の判断を行います。
下図の例では、2021年の最高値と2022年の最安値のタイミングで、2本の線がクロスしていたことがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1700165719710-gtWZ3Gea2z.png?width=800)
今回の講座は以上です。お疲れ様でした。次回は「ローソク足 完全解説」!
Mr.₿itcoin
![](https://assets.st-note.com/img/1718348849368-xWFDwoImaF.png)
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