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収集の手引き 【序章】~コロナは奇貨なのか?~

「コロナは奇貨なのか?」


「奇貨居くべし」ということわざがあります。

中国のことわざで、「珍しい品物があれば買っておいて、あとで利益をあげるべき」という意味が転じて、「得難い機会は逃さず利用すべき」との意味で用いられています。

さて、2020年初頭から全世界を混乱に陥れている新型コロナウィルス。

この原稿を書いている今現在は、例年と異なり、多くの活動に自粛が求められる中、街中に人の姿がないゴールデンウィークです。がらんとした観光地、人気のない駅、車の走らない高速道路。まるでこれが日本の風景とは信じられません。

すでに全国に緊急事態宣言が出されてから三週間以上経ちましたが、特に都市部においては一向に収束のめどが立ちません。

これまで例のない感染症は、経済活動に深刻なダメージをあたえ続けています。それと同時に、経済活動と感染症というリスクに関する問いを突き付けられた格好です。

リスクをゼロにしたまま経済活動を維持することは、非常に困難です。しかし、今の自粛状態が続けば、やがて経済が破綻することは火をみるより明らかです。感染症の危険度にもよりますが、新型コロナを抑え込むためにすべての経済活動を縮小し続けることは疑問です。

そして、今後、新たな感染症が発生した場合は、当初から生体検査に積極的に取り組むほうが、早く出口に到達できるのではないか、他国と日本のやり方をみていてそのように感じました。

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写真:毎日新聞 閑散とする渋谷交差点

ところで、このタイミングで、コロナが世界同時多発的に蔓延したことの意味を考えてみたいと思います。

ニュースでは、コロナ対策のための経済封鎖ということがさかんに言われています。はたしてそれは真実でしょうか?

もしも経済封鎖のためにコロナが利用されているのだとしたら、どうでしょう。少し視点をずらすだけで、世界を覆う真実はまったく違う姿を現します。

そもそも、なぜ今、日本で経済封鎖が必要なのでしょうか。私は、この疑問を解くカギは、日本の借金にあると考えます。日本のGDPは、この15年間、500兆円前後で推移しておりますが、1100兆円もの負債を抱えており、負債がGDPの200%という額になっています。

一方、中国のGDPは、50兆円から1000兆円と、約20倍に増えました。

アメリカの国家の負債は、GDPの約100%、イギリス、EUもアメリカに次ぐ、比率の負債を抱えています。

さて、ここで経済封鎖です。西側諸国が経済封鎖を行っている理由が、見えてきます。最近、アメリカのトランプ大統領が、中国の新型ウィルスの賠償責任について、言及しています。しかも中国がこれを拒否すればFRBの財務証券を担保にとると言っています。もちろん中国が応じる可能性は極めて低いでしょう。

西側諸国と中国の間で、コロナの賠償について、合意が行われない場合、懸念されるのが、戦争とデノミネーションです。戦争の是非については、言わずもがなですが、デノミはどうでしょうか?

たとえば、日本のデノミなら、平価を切り下げて、一万円札を新千円札と交換するという方法ですが、二年後に日本で新札が発行されます。このあまりにも奇妙なタイミングの一致には意味があるのでしょうか。

歴史を振り返ってみると、世界中で約50年ごとに徳政令が行われてきました。

現状、債権を一番多く保有しているのは、中国、次いで日本です。もしも、西側諸国が一斉に平価の切り下げをすれば、中国の新型ウィルス賠償問題は、解決してしまいます。そして、日本の負債も1100兆円から110兆円に減ります。

では、こうした施策を行わない場合はどうなるのでしょう。

じつは、国の破綻か、ハイパーインフレの二択しか残されていません。政府としては、どちらも避けたいはず。そんなタイミングでのコロナは、格好の災禍だったと言えるかもしれません。

多額の負債にあえぐ日本政府や西側諸国にとって、もしかしたら、コロナは災禍ではなく、奇貨だったのかもしれません。

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