見出し画像

知らないという事を受容する勇気が、人を救うのかもしれない。

こんにちは、みほです。

ここの所、本当に事あるごとに
自分の行いを振り返るようになって

そこに正しいとか間違っているとかって
明確な答えはもちろんないんだけれど

私がご提案しているボディワークって
結局のところ

あなただけの【自分史】を
より美しく彩るための
助けになるんじゃないかしら。

なんて考えていて。

そんな風にして、
最近哲学の歴史に興味を持って
本を読み始めました。

と言っても、学術書ではなく
今までの歴史を生きてきた人たちは

どうやって世界や人生を
思考していたのか
そんな物語から学んでいる
最中なんだけれど

その中で、ひとつ考えた事を
書き綴って置こうと思います。

【不知の自覚】について

哲学者のひとりであるソクラテスが
生涯をかけて教えようとした命題が
【不知の自覚】です。

世界は広くて複雑なのに
人間はついつい
「なんでも知っている」と過信しがちで

そのことにより驕り高ぶる人たちや
傲慢さにつながってしまう現象は
現在も多く起こっているように思います。

分かりやすく説明した例として
「暗闇の中で何人かの人が集まって
象を撫でている状態と似ている」
とあります。

鼻を撫でた人は
細長い生き物だと思い

足を撫でた人は
太い柱みたいだと思い

耳を撫でた人は
大きな団扇みたいだと思う

誰も本当の象の姿を見ないまま
自分は象の姿形を
知っていると思ってしまう。

これがまさに
【不知の自覚】だと。

そう捉えられたところで
日本の「医療の現場」に置き換えて
考えてみましょう。

多職種と連携することの意義

今日の医療現場において
どれだけ多くの業種が協力し合って

「ひとりの人間」に
包括的に関わっているのでしょうか?

ここで言う「包括的」は
Aさんが独断で

耳鼻科と皮膚科と
内科と眼科に行くことではなく。

それぞれの専門家が
どれ程の共通認識を持った状態で
Aさんの健康に貢献できているのか。

という意味で捉えて頂けると嬉しいです。

「共通認識を持っている」
というのは
必ずしも同じ事を勉強している状態とは限りません。
(もしかしたらそれが理想なのかも)

より重要なのは
お互いの専門家が、どんな意図を持って
Aさんに関わっているのか知る事なのかなと。

それが分からないと
せっかくお互い良かれと思って
提案した事同士が

打ち消しあって効果を成さない事だって
起きてしまうんですよね。

みんな、身体が単純でない事は
わかっているはずで

何がどこに
どう影響を及ぼすのか
まだまだ未知数

だからこそ
お互いの専門家の知恵と工夫に
興味を持つマインドが必要だと思うんです。

お互いの「意図」に興味を持つ為に

そして、その為に
私たちがまずできることは

「私は氷山の一角しか知らない」

と自覚する事なのではないかと思うのです。

もちろん、
それぞれが専門家として恥じないくらい
努力をしていることは前提として

それでもなお
知らない事を認めるという勇気が
大事なのではないかなと。

そしてその“知らない”を

「◯◯は僕の専門じゃないから
△△科(△△先生)のところを受診してね」

で終わらせては勿体ないのです。

その先にやるべきは

「△△先生はどんな意図を持って
Aさんに提案をしたのか」

を知る事だと感じるのです。

なぜなら、
その方がAさんは幸せになれるから。

Aさんの為に出来ることに対して
専門家同士で知恵を出し合ったらいいのです。
それも、異業種の人たちと。

同じ専門職同士でのディスカッションも
もちろん大事でしょう。

さらにそこから一歩踏み出して
別の専門家と意見を交わす事が
とっても、とっても
大事な気がしています。

そうすることで
見えてくる道が必ずあると
私は信じています。

もしかしたら一見、
医療職ではない専門家に
相談する必要があるかもしれないですから。

興味を持って生きること

「知らない事がいっぱいだぁ」
と思い始めると

なんだかもう、

いろんな事が興味深くて
知りたい事がいっぱいあって
わたわたしてしまうんだけど。
(私の場合は)

でも、楽しいんですよね。

興味を持って生きると
本当に人生面白い。

全然自分には関係なさそうな方の
お話を聴いていたら

それが自分の課題を
解決するヒントになったりして。

私はもともと
医療現場にいた人間なので
今回はその例えで書きましたが

きっと
どんな活動をしていても
言えることなんじゃないかなぁ…

とぼんやり考えました。

という事で私は今日も
好奇心を満たす為に
生きようと思います。

拙く未熟な文章を
ここまで読んでくださって
どうもありがとうございます。

今後とも
どうぞ宜しくお願いします。

2019.09
日々精進

HPはこちら

多業種連携についての活動を
啓蒙している三田アニキはこちら。







支えられて生きています。いつもありがとうございます。