「虎に翼」を毎日見る~千人針と向田邦子氏と三淵嘉子氏
向田邦子氏の著作の中に(小説だったか、エッセイであったか、遥か昔のことであるので記憶が曖昧だけれど)第2次世界大戦中の町で、千人針を行う様子が描かれていた。向田氏の原作の新春のドラマでも千人針の場面があったように記憶している。
千人針とは出征する兵士に持たせるお守りのようなもので、白い布に赤い糸で一人一目、玉結びを作るものである。町の往来などで声を掛けて縫ってもらっていた。基本は一人一目だが、寅年の女性は特別に年の数だけ目を作ることができた。虎は「千里行って、千里帰る」と言わ