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今にして思えばあれが分岐点だった‼️ヤクルトのドラフト戦略転換のきっかけ

おはようございます、たねです🤗
先にお断りしておくと、今回のnoteは真中さんのガッツポーズからの落胆に関する内容ではありませんので悪しからず(笑)

本日17時より『プロ野球 ドラフト会議』が開催されます‼️ヤクルトは1位候補について、CS直前の練習試合でヤクルト打線相手に、圧巻の奪三振ショーを披露した右腕、東芝・吉村投手の名前を挙げています。ホークアイの解析データもすこぶる良かったんだろうな。國學院大出身だから、入団となれば清水昇の後輩になりますね♪

何故ヤクルトが短期間で強くなれたのか?
今日は"ドラフト戦略"に焦点を当てて考えて考えてみたいと思います。

■ヤクルトはドラフト直後の評価が低すぎる

毎年ドラフト会議が終わると、"12球団ドラフト採点"なるものがスポーツ紙を賑わします。主に(外から見た)補強ポイントに合っているか、ドラフト時点での選手の能力や可能性のみが評価基準となるため、この採点はプロ野球解説者の順位予想くらい当てにならないと思っています(笑)

ヤクルトはといえば、ドラフト採点ワーストの常連💦気にするまいと思いつつ、毎年必ず凹まされるのが、ヤクルトファンの通過儀礼となっている次第です😅

「今年もヤクルト最下位ですか、小関さん!」
「数年後恥かくから見てろ!」

我が家では毎年ドラフト翌日こんな会話してる(笑)

■過去5年間のドラフト成果と採点を見てみよう

ドラフト評価は3年後、5年後に再検証して初めて成功か失敗か判断すべきとよく言われますよね?実際過去5年間の1位指名を見ていくと、ヤクルトのV2に欠かせない選手達が名を連ねます。

2017年▶️村上宗隆(令和の三冠王)
2018年▶️清水昇(NPB最多ホールド)
2019年▶️奥川恭伸(2021年新人特別賞)
2020年▶️木澤尚文(今季中継ぎで9勝)
2021年▶️山下輝(今季1勝 防御率1.46)

先発を期待していた投手が中継ぎで大成と、必ずしもプラン通りではないものの、十分すぎるほどの戦力となってくれています😊

それでは今から5年前、2017年のドラフトを下位も含め、あらためて確認してみましょう!
↓↓↓↓↓

1位:清宮幸太郎
外1位:村上宗隆
2位:大下佑馬
3位:蔵本治孝 
4位:塩見泰隆
5位:金久保優斗
6位:宮本丈
7位:松本直樹
8位:沼田拓巳

でドラフト直後の採点はというと…。

週刊ベースボール▶️45点
Number(小関順二氏)▶️50点

どちらもその年の12球団最低評価でした(笑)

-最下位チームの特効薬となりうる選手は少ないのてはないか
週刊ベースボールONLINE 2017.10.27

特効薬どころの騒ぎではなかったんだが(笑)

フォローするわけではないけれど、この年のヤクルトはぶっちぎりの最下位。ヤ戦病院化に歯止めが効かず、96敗を喫した"あのシーズン"です。

打率はリーグ2位も防御率はリーグワースト。補強ポイントは即戦力投手と言われていたことを考えれば、低評価になるのは仕方ないっちゃ仕方ない。

この年は清宮、中村奨、安田と高卒選手に注目が集まっていたのは確か。とはいえそれまでのヤクルトであれば、間違いなく大卒・社会人の即戦力投手を1位指名していただろうと思うんです。オリックスの田嶋やDeNA東など即戦力と言われる選手もいましたからね。

では何故そうしなかったのか?
それには、あのドラフトの悪夢が大きく関わっている。私はそう思っています。

■かつてヤクルトには暗黒ドラフトがあった…

即戦力外ドラフト」という言葉、聞いたことありますか?

即戦力を期待して獲得した大卒・社会人の選手達が、ことごとく結果を出せず僅か数年で戦力外となったドラフトのことを指す、いわゆる"なんJ用語"です。

数年前ヤクルトにもトラウマとも言うべき「即戦力外ドラフト」がありました。私はこのドラフトこそが、選手補強の方針を見直す分岐点となったと思っているんです。

それが2014年ドラフト⬇️

1位:竹下真吾(投・社会人)←17年引退
2位:風張蓮(投・大卒)←20年戦力外
3位:山川晃司(捕・高卒)←19年戦力外
4位:寺田哲也(投・独立L)←16年引退
5位:中元勇作(投・独立L)←16年引退
6位:土肥寛昌(投・社会人)←17年戦力外
7位:原泉(外・大卒)←17年引退
育1位:中島彰吾(投・大卒)←17年戦力外

8人中6人の即戦力期待の投手を獲得しながら、一軍登板は合わせて僅か105試合のみ😱そのうち88試合を風張1人で稼いだことを考えると、どれほどの焼け野原だったかは想像に難くないと思います。ちなみに野手に関しては一軍出場0でチームを去りました💦

しかし、この大失敗から得たものは大きかった‼️

■ドラフト戦略転換期と3人のキーマン

2015年からヤクルト編成部門は大きく方針転換!組織改革として、前年までチームの指揮を執った小川淳司氏がシニアディレクター(現在はゼネラルマネージャー)に就任し、編成部門を一本化。

また今日のヤクルト躍進に欠かせない2人、スカウト部門を統括する橿渕聡デスクと、編成部門のトップ伊東昭光チーフをフロントに呼び戻しました。

現場を良く知る3人が中心となって編成部門を率いることで、組織としての風通しが良くなり、意思疎通がスムーズになったのは間違いないと思います。

以前真中さんが自身の監督時代を振り返り、ドラフトについて、こんな話をされていました。

現場の人間は、勝つためにどうしても即戦力選手を欲しがってしまいがち。だから監督は余計なことは言わない方が良いと思っている。欲しいポジションのリクエストだけはするけれど、ビデオを見てあの選手が欲しいと言うようなことはなかった。年間通して動いているスカウトを信頼して任せるようにしていた。

ヤクルトはこの時期から即戦力にこだわらず、中長期的なドラフト戦略に乗り出しています。

1位では数年後チームの中心になって欲しい選手を競合覚悟で指名。さらに上位で直近の補強ポイントを。下位ではじっくり育成したい素材型の高卒選手、足や守備、奪三振能力など一芸に秀でたスペシャリストタイプを指名。一時的な戦力UPより、長い在籍期間と高い貢献度を期待する方向へとシフトチェンジしていきました。

またドラフトだけで賄えない戦力は、トレードや戦力外選手、独立リーグなどからの獲得で補う。今季引退した内川・坂口・嶋の3人や五十嵐亮、現在ヤクルトのブルペンを支える今野龍太などは、戦力外の話を聞きつけ、いち早く伊東チーフ自らアタックをかけたのだとか。

資金力が潤沢とは言えない中で、最善の策を模索してたどり着いたフロント各部門の連携と、現場の育成強化路線。これが今日のヤクルトを支えていると思うのです。現場・フロント・オーナー陣が全て同じ方向に向かって、必要なことをそれぞれの立場で行う。この形が出来上がったことこそ、短期間でヤクルトが勝てるチームになれた要因だと思います。

橿渕デスクによると、他球団のスカウトは通常2月になると各担当地域へと散らばり、有力選手の視察や情報収集に動くそうですが、ヤクルトは違うのだとか。

必ず一軍・二軍キャンプに帯同し、自分が担当した新入団選手のサポートや、首脳陣への引き継ぎを行う。担当選手の指名の狙い将来的なビジョンについて、監督・コーチを交えて徹底的に話し合い、育成方針を決めていくのだそうです。こうした選手と首脳陣の橋渡し、コミュニケーションを大事にする姿勢は、一軍マネージャーを務めていた橿渕さんらしいなと思います。

■まとめ

もし2014年のドラフトが成功していたら…。
もしヤクルトに、ドラフトの失敗をFA補強でカバー出来る資金力があったら…。

恐らくドラフト戦略の方針転換は無かったと思います。今ヤクルトに村上や奥川は居なかったかもしれませんし、今季ヤングスワローズたちの活躍は見られなかったかもしれませんね。

そう考えると、あのドラフトにはちゃんと意味があったと思えてきます。負け惜しみかもしれませんけどね😅

きっと今日もドラフト会議開始まで、テレビで真中さんのあの赤っ恥ハプニング映像が何度も流れることでしょう😆かく言う私も見出しで出オチ感出してしまったわけですが😅

というわけで私は名誉回復のために、デキるリーダー"真中満"のインタビュー映像を紹介して、今日のところは失礼します。このスワポン、マジで超有能なんだぜ?

今年も沢山のプロ野球選手が誕生する瞬間を一緒に目撃しましょう‼️

それでは、また👋

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