見出し画像

北海道ヒッチハイク旅(釧路)

帰ってからすぐにおじいちゃんが亡くなってしまい、時間があいてしまったけど一応残しておこうと思います。本当はおじいちゃんにも写真を見せながら旅の話を聞かせてあげたかった。あとでしようと思ってもできないこともあるから、思ったその時にしないとね。いつも穏やかで笑顔なおじいちゃんに。

帯広から親友の地元の釧路に行った時のこと。

帯広の宿を出てから立つ場所を探しつつ釧路方面に4キロ弱ほど歩いて行きました。長い橋を渡って幕別に入ったところの、見晴らしが良くて信号の少し奥のポイントに立つことに。前日までに得た情報から、帯広から釧路に行く人はほぼいないと分かっていたので、歩いている間も宣伝のために後ろ向きにスケッチブックを掲げて歩きました。笑

暑くて日焼けもヒリヒリ、喉もカラカラでお水を飲みながら立つこと20分、優しそうなお母さんが止まってくれました。釧路までは130kmくらい離れていて、その間くらいの浦幌までということで乗せてもらいました。コンビニで買ってくれた冷たいバナナオレとお茶をいただいた上、お話しているとなんと釧路方面に行く予定がないのに乗せてくれたそう!申し訳なさすぎて、帰ったらお礼に小岩井の何かを送ろうと住所を聞いたら、今後旅先での写真を送ってくれるだけで良いとのこと。さらには途中で進路を白糠まで延長させてくれ、100kmほども送ってくださいました。色々お話しする中で乗せてくれた経緯を聞いて、こういう直接的な関わりがなくても何かしてもらっていたりしていたり人との関わりがあって、思いやりとか気遣いをいただいてるんだなーと気づかされました。本当に色々な人に助けられて生きていることを実感できて、旅に出てよかったと思えた日でした。忘れがちだけど、日々周りの人に感謝して生きて行かなきゃ。

画像1

恋問の道の駅でお昼ご飯を食べて海に下りた時にお話したご夫婦が釧路まで乗せていってくれることになったので、人生初キャンピングカーで釧路に向かいました。ご夫婦で日本百名山を制覇されたという元気なお二人。北海道の山が好きでよく来ているそうでした。ナビに惑わされながらも(笑)登山の話をしているうちに釧路駅に到着。夫婦で同じことを楽しみに生きられるのは素敵ですね。お二人の登った次の日の山は晴れだったら良いなあー。

画像2

釧路についてから宿を探して、チェックインまでの間友達に連絡しておすすめを聞いたり近くを散策したり。港町ってあまり行ったことがなかったので、街中で潮の匂いを感じるとか、ビルの上にウミネコがいてミーミー鳴いているのが新鮮でした。あと釧路の夕日は世界三代夕日の1つなんだとか。滞在した2日間、日の入りの時間を調べて幣舞橋あたりに行きましたが、水平線にたまった雲で綺麗な夕日は見えず残念。現地の人に聞いたら夕日が綺麗に見える日が多いのは秋だそう。それでも橋の下の歩道コースみたいなところはとても綺麗で、何かのアニメにありそうな感じでした。語彙力ない笑

画像3

ここではゲストハウスproofpiontさんにお世話になりました。2泊でしたが綺麗だしスタッフの皆さんが優しいし面白いしで最高に楽しく過ごせました!また行きます!オーナーさんに行きたいところを話していたら、翌日レンタカーでそのコースを回る人を教えていただき、同乗させてもらうことに。スケブ要らずでとても嬉しい!北海道を旅する上で大変残念な事に海鮮が苦手なのでこの日は東家の緑のおそばを食べに行きました。ルパン三世の作者のモンキーパンチさんの色紙があり北海道(浜中町)の出身だと知ってびっくり。

画像4

翌朝、早起きして霧の街を少しだけ走ってから出発しました。乗せてくれたのは4歳上の公務員の方で、行き当たりばったりな自分とは正反対のびっしり旅先を楽しむタイプで新鮮で楽しかった。最初に向かったのは日本で1番・世界で2番目に透明度の高い湖。アイヌ語で神の湖という摩周湖は霧がよく出るらしく、見に行って霧が晴れていたら恋が叶うと言われてるらしいです。現地で会ったライダーのおじさんにもここに来ると毎回晴れていると自慢されました笑。山の方から霧が流れてくるところも綺麗なんだそう。おじさん曰く旅の出会いは全部良い。

画像5

次に向かったのは摩周湖の奥のさくらの滝。ここは時期がめちゃくちゃあたりでした。さくらの滝はサクラマスが遡上し滝に向かってピョンピョン飛び上がる姿が見られるスポットで、とても感動したし興奮しました!予備知識ゼロで向かったので遠い昔の小学校の理科の知識でサケの遡上かと思い「この滝を登れなかったら彼らはどうなるのか」とか「どうやってあんなに高く飛んでいるのか」とか議論しながらずっと見ていました。大人が見てもこんなに好奇心探究心がかなりくすぐられるので、子供に見せたら大興奮&理科の勉強が捗りそうです。笑

画像6

そして今回の旅で一番綺麗だと思った神の子池。森の中にあって、摩周湖の伏流水でできていて倒木が沈んでいるのか水の上にかかっているのか気づかないほどの透明度。泳いでいる魚の模様まではっきり見えるくらいです。深いところが綺麗な青い色で、周りの緑と光の加減のせいか、静かで澄んだ空間のせいか、この美しい世界に引き込まれる感覚でした。観光客の少ない時期だったのでゆっくりできてとてもよかった。2日後にもここに寄る事になったんですが、時間や天気によって見え方が違ったので何回か見に行っても良いかもしれません。

そのあと美幌峠に行って日本で6番目に大きいという屈斜路湖を見てきました。乗せてくれた方が湖マスターで色々な知識を教えてくれて勉強になったし、仕事の話や地元大阪の話など、土地は違えど抱えている問題みたいなものって似てるんだなーと改めて感じました。そして屈斜路湖とっても大きかった!!

画像7

最後にチラッと夕方の釧路湿原を見てこの日は終了。乗せてもらえたおかげでたくさん素敵な景色に出会えてとっても良い日となりました。出会いに感謝。

画像8


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?