データ転送ツールのtroccoを使う場面とメリット
こんにちは、コグラフ株式会社データアナリティクス事業部です。
今回はデータ基盤の開発などで役立つデータ転送ツールのtroccoについて、使う場面とメリットを紹介します。
troccoとは
troccoとは、データ分析基盤の開発を支援するデータ転送ツールです。
主な機能として、次のような作業をすることができます。
データ転送
データマート生成
ワークフロー設定(ジョブ管理)
Git/API連携
他にもいろいろな機能を使うことができます。
転送する元のデータは広告やアプリケーションAPIに関するデータ、データベースやデータウェアハウスに蓄積されたデータなどを対象としています。
具体的な転送元のデータには次のようなものがあげられます。
Facebook広告
Yahoo!広告
Twitter広告
LINE広告
TikTok Ads
Google Ads
Google Analytics
Google Search Console
Google Cloud Storage
Google Spreadsheets
shopify
kintone
salesforce
MySQL
PostgreSQL
AWS Cost Explorer
Amazon S3
転送先はデータ基盤となります。
具体的には次のようなものがあげられます。
Google BigQuery
Amazon Redshift
Snowflake
このようにtroccoは多くのデータや基盤に対応しています。
公式サイトには、転送元と転送先の典型的な具体的な活用事例について掲載されています。
troccoを使う場面
troccoを使う場面は、複数の箇所に点在しているデータを一つのデータ基盤に集約する状況があげられます。
一つの組織が複数のサービスを展開している場合や、一つのサービス提供で多くの広告や情報蓄積ツールなどを運用している場合、情報がいろんな所にばらばらにたまってしまい、有効活用することが難しくなってしまうことがあります。
このような状況で、いろいろな種類のデータや基盤に対応しているtroccoを使って一か所に集約することで、異なるサービス間や広告媒体間のユーザのデータを横断的に分析できるようになり、単一のサービスやデータソースを分析するだけでは見つからないような知見を得ることができます。
特に多くの場所にデータが分散しており、迅速にデータの集約化を行う必要がある場合、一つ一つのツールに応じて転送作業をすることは難しく時間がかかってしまう恐れがあるので、一つのツールで統一的に作業ができる点でtroccoを使う場面になりうるといえます。
troccoを使うメリット
troccoを使うメリットは、SQLのクエリを書くように、簡単にデータ転送の設定や条件を指定できることです。
連携するAPIなどの変更にもtrocco側で対応されれば、ヴァージョン変更へのデータごとでの対応する負担も減らせるので、データエンジニアの省力化につながります。
簡単かつ迅速にデータ転送することができるツールなので、データ転送でのコストの負担が大きい場合、troccoは検討する価値のあるデータ転送ツールと考えられます。
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