
【中学校音楽】楽しい!シューベルト「魔王」の鑑賞授業ネタ(ワークシート付き)
歌曲の中でも最もパワフルで聴きごたえのあるシューベルトの作品で、
中学校の音楽授業の定番の「魔王」。
さらっと鑑賞して感想書かせるだけではもったいないです。
まだ落ち着かないこともある中学1年生の生徒の音楽の授業で、鑑賞活動にググっと引き込むことができます!
その後の音楽の授業も進めやすくなると思いますよ!
この教材では、こんな感じで授業が進められるようにダウンロード教材を作成しています。
①歌詞がわからないドイツ語で鑑賞(教科書見ない)
↓
②どんなストーリーか想像して書く・発表する
↓
③登場人物を紹介して、曲のどの部分がどのキャラクターか考えてディスカッション・発表
↓
④歌詞を見て答え合わせ
↓
⑤作詞者(ゲーテ)と作曲者(シューベルト)について理解、バラードとは詩のこと?曲のこと?
↓
⑥曲の分析(伴奏の三連符、キャラクターを表す音楽の要素、ドラマティックな転調)
↓
⑦ふりかえりワークシート
↓
⑧補充課題(ライヒャルトとベートーヴェンの「魔王」聴き比べ)
①〜④のように最初歌詞を見せずに「どんな歌詞か想像させる」クイズ形式にすることで、生徒たちを「音楽そのもの」を聴く、ということにフォーカスさせることができます。
最初に歌詞を与えてしまうと、どうしても歌詞に沿ってしか考えられなくなってしまいがちです。
まずは音にしっかり注目させることで、「あ、この音って歌詞のこんなところを表現しようとしているんだな」と気づくことが多くなります。
おすすめの授業展開なので是非取り入れてみてくださいね!
(もちろんこの通りの展開以外で使えますよ!)
ダウンロード教材の中身
この教材では以下のデータがダウンロードできます。
○「魔王」解説Keynoteスライド(音源付きでわかりやすい!)
○「魔王」解説PowerPointスライド(音源付きでわかりやすい!)
○「魔王」鑑賞ワークシート①(PDF,Word)
○「魔王」個人鑑賞用Googleスライド
○「魔王」鑑賞まとめワークシート②(PDF,Word)
○「魔王」鑑賞用YouTubeプレイリスト
○【おまけ】「魔王」鑑賞簡単指導案
○【おまけ】「音楽を表すことば」プリント(PDF)
「魔王」解説スライド

最初は教科書の歌詞を見て欲しくないので、スライドだけで授業を進められるようにしています。
これとワークシートを併用して、
「どんなストーリーを持った音楽なのか」
「どんな人がどんなことになるのか」
音だけで想像させてみます。最初の始まりや、最後の和音などからきっと悲劇的な展開を予想する生徒ばかりだと思います。
「なんでみんな悪い結末を想像したの?」と問いかけてみて、「短調だから」「左手の低い音が不気味」とか音楽の要素に着目させてみると良いと思います。

ひとしきりストーリーを想像したところで、次は登場人物だけを発表して、曲のどの部分がどのキャラのセリフかを推理させます。
これもワークシートとYouTubeの音源で課題がこなせるようにしています。

作詞者のゲーテについて学ぶ部分です。授業の本筋とは関係ありませんが、「へぇ〜」と聞いてもらえる息抜き部分。
作曲者のシューベルトについて学習する部分です。

生没年や、「歌曲の王」と呼ばれていたことなど、基本的なことももちろん載せていますが、「へぇ〜、天才なのにこんな一面も」というエピソードも紹介して飽きさせないようにしています。

代表曲も埋め込み動画で聴けるようになっています。
その他、「バラードって何?ゆっくりなテンポの曲のことじゃないの?」という内容のスライド解説もあります。(バラードという言葉はいろんな歴史をたどってきているのです)
魔王の曲の解説部分は実際に生徒に曲の特徴を考えさせながら解説をします。

↓三連符の伴奏についてはこんな動画も作っています。
↓押さえておきたい音楽のポイントもしっかり押さえます。

↓転調が多用されるのはシューベルトの作風の大きな特徴です。このスライドでわかるようにしています(このスライド1枚作るのに3時間くらいかかりました…)
ツイートの動画をご覧ください!
【魔王の鑑賞授業】
— コギト🎸ラクにできる音楽授業ネタ&仕事術をお届け (@COGITOmusic) September 14, 2021
今回も超気合入れてスライド作ってます。
転調が多くてドラマティックな曲だということを説明するために調変遷が聴いてわかるスライド作りました!
この1枚のスライド作るのに3時間くらいかかってる… pic.twitter.com/Dzal1vZAoz
シューベルト以外の作曲家(ライヒャルトとベートーヴェン)が書いた「魔王」も聴けるようになっています。(シューベルトとの作風の違いも書いてあります)
これ以外にも色々なネタが詰まった、40以上のスライドになっています!
以上のスライドは編集が可能なkeynote、PowerPointのデータでお渡しなので、使いやすいようにアレンジ、順番を変えて使ってください!
鑑賞用ワークシート
↓スライドと併用して使う、ワークシートの一部分です。

QRコードからは、各部分が頭出しで聴けるスライドに飛ぶことができます。

↓単元の最後にまとめとして知識を定着させるのに使うワークシートも用意しました。

プレイリスト
鑑賞授業に使える曲、参考曲が詰まったYouTubeプレイリスト(URLを知っている人だけがアクセスできます)です。
・ドイツ語の名演奏(授業用に頭出しできるようにしてある)
・影絵風、ミュージカル風の演奏
・ライヒャルトやベートーヴェンの「魔王」
・シューベルトの代表曲
・「ムジクラス」オリジナル動画
これらがまとめてあるのでとても便利です!
【おまけ】簡単指導案
こちらはお役に立つかわかりませんが、短時間で作成した指導案の単元の指導計画までとなります。
この教材で行う指導が大体ざっくりわかるようになっているので参考までにご覧ください。
題材観も書いているので研究授業を行う方はそちらも使えるのでは、と思います。
【おまけ】「音楽を表すことば」プリント(PDF)
鑑賞授業で生徒がワークシートに記述しやすいように「音楽を表すことば」を一覧にしたプリントを作りました。
A41枚に印刷できるので、ワークシートの裏面につけたりすると便利です。
この教材の価格
この教材の価格は4980円です。
スライドはかなり時間をかけて丁寧に作り込みました。YouTubeのプレイリストなどを集めるのも手間ですので、これをあなたがやろうとすると結構大変じゃありませんか?
逆にいえば、この教材をダウンロードしてささっと変えれば、最短15分くらいで高品質な教材ができあがります。
考えられるかぎりたくさんの要素を詰め込んでいるので、この教材に入っている内容を全部やる必要はありません。自分がいいと思ったところだけピックアップすればOK。ネタが足りない、ということはありません。
みなさんの教材準備の時短に貢献できると思いますよ。
ただでさえ校務や生徒対応で教材準備の時間がなかなか取れない先生が多いはず。
良い教材が他から手に入るのならわざわざ自分で作る必要もありませんよね。
今後不具合や改善点があれば、できるところは私で改善してアップしなおします。(実際に何度かアップデートを行っています。)
教材のダウンロード
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