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【小学4、5年生】5音音階でたのしい「せんりつづくり」教材セット(創作音楽授業ネタ,ふしづくり)

いきなりですが、創作の授業ってむずかしいですよね!

以前Twitterで「音楽の創作の授業」でどんなことに困っているか、という質問を投げかけてみたところ、

・授業の進め方がよくわからない
・教科書以外に題材が少ないので授業をふくらませるのが難しい
・児童が創作した作品にどう評価したら良いのか悩む

といった声をいただきました。

歌唱、鑑賞、器楽、などいろいろな課題の中でも、

創作は特に授業するのに悩むことの多い単元

なのではないでしょうか?


高校時代バンド活動で作曲を始め、元作曲専攻、今もYouTubeでピアノアレンジを発信している私ですが、

小学4、5年生の教科書(令和2年度版「音楽のおくりもの4」「小学生の音楽4,5」)の流れに沿うような形で新しい「旋律づくり」の教材を作成したのでぜひお使いください!



小学4、5年生の創作ってどんなかんじでやるの?


一般的に「曲を作る」となると、リズム和音旋律楽譜に書く、など様々なタスクを同時に行いながらになるので、

「曲を作ってみたけど弾けないから出来上がりがわからない」とか、

「楽譜に書くのがむずかしくて創作がすすまない」とか、

創作以外の部分でつまづくというのも創作のハードルの高さの一因です。


創作を授業で教えるにしても、

「和音が」「リズムが」「この音符は」「拍は…」…

教えることが次から次へと出てきてしまい、内容も流れもグチャグチャの授業になってしまいます。

こうなってしまってはパニックです。教員も生徒もです。


・教員が教えやすくする意味でも、

・子どもが創作しやすくする意味でも、

創作が初心者の子どもに「和音もリズムも旋律も創作」は無理


「リズムだけ」とか「メロディラインだけ」「最後の1小節だけ」など、

創作する要素を絞り込んで課題設定することがマストです!


小学4年生の段階のこどもたちは

・リズムの基本は理解できている(四部音符、八部音符など)
・和音についてはまだ学習していない
・楽譜の読み方、書き方にまだ習熟していない

1〜3年生で「即興リズム遊び」や、「旋律のまねっこ遊び」などを通して、創作遊びで学んできてはいるものの、じっくり考えて創作を行うのは今回が初めてです。

創作の授業を行うにあたっては、創作する要素をしっかり絞って、簡単なところから創作の活動をスタートさせてあげましょう。 


4年生の「音楽のおくりもの」「小学生の音楽」(令和2年度版)と、5年生の「小学生の音楽」では、

・5音音階での創作
・2〜4小節の創作
・使うリズムを限定

という課題設定になっています。

5音音階は民謡などに出てくる音階で、7音の音階である長音階(ドレミファソラシド)や短音階(ラシドレミファソラ)よりも、

・音が少なく
・どんな旋律にしてもあまり変にならない
・和音もほとんど気にする必要がない

という点で創作がしやすいんです。

さすが教科書、事実上初めて創作を行う小学4、5年生が簡単に曲づくりができるように配慮した課題設定になっていますね!


この教材の創作課題はこんな

この教材では「小学生の音楽4・5」「音楽のおくりもの4」2つの教科書の内容に沿うような形で構成。

・教科書の内容をふくらませる形で取り組んでも
・教科書の内容をやらないで、この教材だけやっても

どちらでも大丈夫です。教科書の内容は網羅しつつ、より中身は充実しています。

「みやこぶし」(ミファラシドミ)

「いなかぶし」(ミソラシレミ、ミソラドレミ)

「琉球音階」(ドミファソシド)

3つの5音音階を使って、2小節の旋律を創作する課題になっています。


↓創作のためのワークシート

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4小節のフレーズの最初の1小節と最後の1小節はすでにできていて、

あいだの「2、3小節め」を創作する課題です。
(最初と最後は帳尻合わせの必要があるため創作が難しくなるからです)

あいだの2、3小節目だけの創作なら、ある程度どんな感じに音を並べていってもそれなりにまとまります。

また、表を塗りつぶしていく方式のワークシートで創作するので、創作段階で楽譜を書く必要がなく、余計なハードルがありません


以下のツイートで音源付きのスライドを紹介しています。

↓まず「音階ってなに?」ということについてわかりやすく解説しています(音階の説明は教科書にはほとんどされていません)


↓創作の手順や伴奏、コツなども載せているのでスムーズに授業がすすめられますよ。


教材の中身(付属するデータ)

この教材についてくる教材は以下です。

○「5つの音でせんりつづくり」解説スライドデータ(Keynote)
○「5つの音でせんりつづくり」演奏・発表用スライドデータ(Keynote)
○「5つの音でせんりつづくり」解説スライドデータ(Powerpoint)
○「5つの音でせんりつづくり」演奏・発表用スライドデータ(Powerpoint)
○「琉球音階でせんりつづくり」ワークシート(Word,PDF)
○「いなかぶしでせんりつづくり」ワークシート(Word,PDF)
○「みやこぶしでせんりつづくり」ワークシート(Word,PDF)
○「りゅうきゅう音階をひこう」曲例楽譜
○「いなかぶしをひこう」曲例楽譜
○「みやこぶしをひこう」曲例楽譜
○せんりつづくり伴奏音源(mp3)
○参考曲プレイリスト(Youtube限定公開)

基本的にはワークシートとスライドだけで授業ができるようになっていますので、

他の準備は基本的にはありませんし、

編集可能なデータですので、好きにアレンジしていただいても構いません。


この教材の特長はここ!

○音階について詳しく、わかりやすくスライド学習できる
○扱う音階を使った曲例も豊富(内蔵音源やYouTubeで聴ける)
○元作曲専攻監修、初心者の子どもでも作りやすい課題設定 
○伴奏音源も3パターンのテンポで収録


「そもそも音階って?」という疑問が子どもの中にはあると思います。
(教科書でも詳しくは説明されていません) 

この教材では「音階って何?」という音階についての解説から詳しく、わかりやすくスライドで解説しています。(音源も入れています)


それぞれの音階でできた曲の例も複数用意(音源とYouTubeで聴けるようになっています)しているので、「なるほど、この音階を使うとこんな曲ができるのか」とこれから創作をする子どもが聴いてわかります


創作の課題は、4小節のうちの2、3小節目を埋める「穴埋め方式」で、作られている1、4小節目は私が作ったオリジナルです。2、3小節目が作りやすいように考えました。

それぞれの音階(琉球、いなかぶし、みやこぶし)ごとに2つの課題を用意しているので、好きなものを選んだり残った課題は宿題にしたりできます。

また、発展課題として4小節全てを創作する課題もおまけでつけてありますので早くおわってしまった子どもがいれば取り組ませてあげると良いと思います。


創作をした後は、

○創作した旋律を楽譜に書いてみたり
○音源を使って伴奏つきで演奏・発表したり
○伴奏をリズムを自分で考えたり

いろいろな展開ができるように設計もされています。


伴奏の音源はテンポがゆっくり目なものから速いものまで3パターン用意したので、子どもの演奏レベルに合わせて使えます!


この教材の価格

この教材の価格は4980円です。

・用意したスライド「66」
・作った音源「40」以上
普通にやって二週間以上の時間を費やしてつくりました。

真面目に自分でつくろうとするとめちゃくちゃ大変なので、

ぜひこの教材を自分流にアレンジしてご活用ください。



教材データのダウンロードは以下から

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1,004字 / 16ファイル

¥ 4,980

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