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お姉ちゃんの想い

 今日、子どもの遊ぶキッズスペースに、一組の姉妹がいた。歳はまだ3歳と4歳くらいに見えるけど、2歳と3歳くらいかもしれない。ま、これはどうでもいいんだけれど、二人とも髪がクルクルしていてとてもかわいかった。

 で、何をしていたかというと、キッズスペースのコーナーブロックに座っている妹に、お姉ちゃんが一所懸命靴を履かしているのだ。
 でも、妹がぶらぶら足を揺らすので、なかなか履かせられないでいる。

 妹は、お姉ちゃんのすることなどお構いなし。そっぽを向きながら、なんかひとりでしゃべってる。

 「お姉ちゃんが私の世話を焼くのは当たり前なんだから」

 そんなふうに思っているわけはないけど、ちょっとそう見えて、それがまた可笑しかったりする。

 お姉ちゃんはお姉ちゃんで、そんな妹に腹も立てずに、懸命に、靴を妹の動き回る足の裏にあてがおうと、不器用な手で頑張っている。それもまたかわいらしい。

 ただ、お姉ちゃんとして、かわいい妹のために頑張って靴を履かせているだけなのだ。

 妹に、見返りなんてまるで求めていないし、感謝してほしいなんて思ってもいない。

 かわいくて、健気で、なんかいいな、と、そうなふうに思いました。

読んでいただいて、とてもうれしいです!