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感謝の言葉を伝える

昨日、テニスの大坂なおみ選手が、全豪オープンで優勝しました!

やりましたね。

NHKで生放送をやってくれたおかげで、リアルタイムにその感動を享受することができました。

そして、表彰式、優勝者インタビューまで放送してくれたことは本当にうれしかったですね。

試合が終わってすぐに放送終了が多い中、さすがはNHKだなと思わせる瞬間でした。

というのも、大坂なおみ選手は、選手としての強さだけではなく、その人柄もとても魅力的だから、彼女の言葉を聞きたい、というのはぼくだけではなく、日本中、いや世界中が求めていたことだと思うからです。


大阪なおみ選手はもちろん、決勝で敗れたブレイディ選手も、ともに自分を支えてくれた人たちに、溢れんばかりの感謝を述べていました。もちろん対戦相手に対しての敬意と賛辞とともに。


昔から、海外では何か賞をもらったときは、そのスピーチのほとんどを感謝の言葉で占めることが多いと常々思っておりました。

例えばアカデミー賞やグラミー賞などでも、受賞者はみな、判で押したように自分のスタッフや家族に対しての謝辞を述べていました。

若かった時のぼくは、それは白々しいパフォーマンスでしかなく、定番すぎてつまらない、もっと自分の話をしてもらいたいな、というように思いながら見ていたんですね。


でも、今になって思うのは、自分が賞を取ることができたのは、決して自分だけの力ではない、多くの人の支えがあって初めて達成できたことなんだし、その感謝の気持ちはしっかりと伝えるべきものなのだ、と思うようになってきたんです。


受賞のスピーチで、なにか自分らしい面白エピソードを語るのもそれはそれでいいとは思うし、それは多くの人たちが聞きたいエピソードかもしれません。


でも、感謝の気持ちは、口にして初めて伝わることでもありますし、まずそのことを伝えるのはとても素晴らしいことだと思えるようになりました。


例えば何か人に助けてもらったときなんかに、恥ずかしいからと相手に聞こえない小さな声で「ありがとう」と言ったところで、それは自分だけの満足であって、相手には伝わりません(もしかしたらくみ取ってはくれるかもしれませんが)。


「伝える」、そして「伝わる」ことが大切なんだと思います。


昨日の大坂選手の優勝スピーチは、そのほとんどが対戦相手を思いやる言葉と、そして自分の周りの人に対する感謝の言葉でした。そして、彼女の人柄が十分感じられて、とてもチャーミングなものでもありました。


実際の社会では、自分が自分が、といった強いエゴを感じることばかりですけれど、それでも常に感謝の気持ちは忘れずに生きていかないといけないな、と思いましたね。

読んでいただいて、とてもうれしいです!