「コピーは、コーヒー牛乳飲みながら。68」ACC賞ラジオ部門Aカテゴリ シルバー&U29/第60回宣伝会議賞・ファイナリスト 谷口泰星さんインタビュー
六十八杯目は「『今日中』は、今日突然やってくる。」
「想像できない未来は、小さな1つから生まれる。」
「こんなことでしか季節の移り変わりを感じられないのは嫌だ。」
谷口さん:実は小学校で、登校できなくなった時があったんですよ。一回体調崩して長く休んでしまって、その後もなんだか行きにくい……そんな時期が小学校5年生くらいでして。それで行ける時だけ行くみたいな生活をしていて、結構人生終了してる感覚になっていましたね。
このままじゃいかんな、と中学上がった時から頑張っていこうと行き始めたんですけど、そのしんどい思春期の時にRADWIMPSやBUMP OF CHICKENにハマりまして。音楽の歌詞に救われたあの経験が、言葉に興味を持つルーツになったのかなと今振り返ると思います。
————アーティストの方って、僕らコピーライターにはない言葉の力がありますよね。
谷口さん:未だにバンドの歌詞って、めっちゃいいコピーだと思うんです。愛とか恋とかをテーマにしたら正直勝てないですよね。
————そして、それが谷口さんが「言葉」の力と初めて出会った時期だったんですね。
第60回宣伝会議賞、お疲れ様でしたー!
授賞式も一息つき、春の暖かさを満喫されている時期かと思います。さて残り3話の今回はこの方にインタビューさせていただきました。今回の授賞式で「ファイナリスト」になった谷口泰星さん!
現在はパナソニック様でコピーライターをされている男性で、昨年からACC賞を受賞されるなど、今大きな波をつかみつつある若手クリエイターさんです。事業会社にお勤めのコピーライターってどんな方なんだろう……そんな想いも込めて、今回取材依頼をさせていただきました。
取材の場所は、神奈川県・みなとみらい!
谷口さんにとっては大学時代を過ごした神戸と雰囲気が近い湊町であり、ハマダにとっては故郷でもあるこの街で、潮風に吹かれながら彼の半生を聞かせていただきました。ぜひ最後までご覧くださいー!
マーケティングへの興味が進路に
音楽・短歌の世界に魅入られた大学時代
谷口さん:中学で音楽を好きになり、そして高校では部活入ってなかった代わりに、土日はスーパーでバイトをしていました。
その頃は進路調査で、進学先を考えるにあたりいろんな分野の方にご意見聞くことになりまして。店長に気に入られてたのもあり、裏方も見せてもらい「こうやって発注して店に物が並んでるんだなあ」とマーケティングに興味を持つようになったんです。
谷口さん:これってどこで学べるだろう?と思ったら関西では神戸大学の経営学部が強いという話を知り。調べてみるとUSJ再建した森岡さんやネスレの社長さん達が出身で、それでUSJの本とか読むとめちゃくちゃ面白いことをされてるのを知り、これこれ~!となりましたね。
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