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喫茶店 店主のエッセイ集( わらら新聞3月分より)

大阪梅田の隣町・中崎町の東の端っこにある"coffee shop WARARA"が、
月1で出してるエッセイ集「わらら新聞」(2020年4月から発行)
店主やスタッフ、元雑誌編集長や常連さん達までもが参加。
ここでは、店主のとこだけ切り抜いて<おまけ>付きで載せています。

"わらら新聞" -卯月号配布スタート!

家っ子のお出かけ vol.10

京都で乾杯

先月京都にある市比賣神社に参拝した時に、息子の合格祈願も密かにしておりまして、息子とお礼参りに行ってきました。

数週間前、お礼参りの日を決めるや否や高校3年生間髪入れず

「シャツとジーパン欲しいねんなー」
チラッ

そうきたかっ!

市比賣神社からバスに乗って北へ少し移動。

買ったばかりであろうスーツの入った袋を片手に、母親と話す息子が同車していて、勝手に親近感を感じて勝手にほのぼのしてたら到着。

移動するたびに逐一休憩したがる私は、下車して2度目の

「お茶休憩ちゃう?」

「先買いものやろー」



ですよね〜。

わたしも若い時はそうでした、そうでした。
休憩なんていらないですよね。

息子が好きそうな古着屋の予想を立てて、“ドラマ”へ。

ここではアウターを2つお気に召されてプレゼント。
(シャツちゃうんかい!)

息子が満足した後は私の番。「お茶!」

京都でお気に入りのカフェ“mole”へ。

ゆっくりした時間が流れててスタミナ補給するにはうってつけの場所。

元気回復したところで、古着屋さんをもう少し回ってお目当のジーパンもプレゼント。

 これぞメインイベント!
『御二九と八さい“はちべー”』のコースでおめでとう会食。

ランチの【季節の野菜のハラミ丼】が絶品過ぎて夜のコースも行ってみたくて予約しちゃった。

2人して「ほえ〜」の連発。


<おまけ>


入学式に行かないかわりにスーツ姿を写真に収めよう!となったら、
髪の毛は切りに行くは、ポーズ決めるのに参考文献のスマホをいじるわ。

ちなみにこれがキメのポーズ!

18歳。スーツが似合い過ぎてた。


「何歳やねん!」
とツッコミ入れておきました。


入学式当日

「ええんちゃう?」
ラインに通知。

初めてのネクタイ装着記念写真


大学生活。
いろんなヒト・コトと出会えたらいいねー。




へ〜、そうなんだ〜

配置がKEY

息子が進学するにあたって家をでることになった。

我が家の大模様替えが始まった。
決めていたことがある。

出入りのできる窓の前にはものを置かず左右どちらを開けても出れるようにする。

以前はどっちかから出れたらいいやん、と思っていたのだが、洗濯物や布団を干すときに窓の前に置いてるものが邪魔でなんとなーく億劫になる。

猫がいるのでなにかと干しまくりたい。この気持ちをスムーズにクリアするための一手だ。

こうゆう“ちょっとした”工夫の積み重ねで家での生活はもっと豊かになるのではないかと思っている。

例えば、友人と外で会うより家に招く方を好むので、その機会を多くもちたくなるよう全部の音楽プレーヤーを自室から客間に移動。

これでほっこり珈琲タイムでおもてなしが可能になった。


肩こりの原因の1つ、肩甲骨のマットの上でするストレッチ。

このストレッチをして寝ると楽だとわかっているし、出勤前にすると動きがいいこともわかっているがなかなかできない。

これに対抗するべく、マットをベッドの真横に水平に置く。

寝るときも起きたときも必ずそのマットを踏むことになるので自分に“気づかせる”というわけだ。


まだまだある。

記憶力・発想力と運動がリンクしているという話を本で読んだことがある。

仕事兼勉強机の近くにステッパーを配置。
そのステッパーの正面にはモニターを配置して英語の教材でも使ってるNetflixが観れるようになっている。


衣装ルームを作って箪笥の肥やし回避術をかましてみたり、未来にルンルン。 

まだ“寂しい”はない。




みる よむ

体験

18年務めた母親業がこの春終わる。

務めたといっても、同じペースで息子が私の年齢を追いかけてくるから、いつまでたっても未熟な母親のままで、この単語を使うのは適切ではないのかもしれないけれど、なにかをしてあげる“毎日”が“ゼロ”になる。

息子にとっても私にとっても新生活の幕開けだ。

転機となるこのタイミングだからかな(?)友人が星座占いのサイトを送ってくれた。新生活前に新体験。女子学生のようにキャッキャ。(すこぶる似合わないけど、気持ちはね)。

私の手元に届いたものから順番に紹介していきますね。

先ずは『占い師しいたけ.』さん。

占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。2014年から『VOGUE GIRL』で『しいたけ占い』を連載中。

(『note』プロフより)

「政治や哲学と“占い”って密接につながっているんですよ」と話すしいたけ.さん。

馴染みがない“占い”の輪郭が少し見えてスーッと文章が入ってきた。

ほぼ日日刊トレイ新聞で糸井重里氏と対談もしてたり“ひと”として興味津々。

名前の最後についてる【ドット】の存在、意味気になるなー。


 次に『ライター石井ゆかり』さん。

ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆。2010年刊行の『12星座シリーズ』は120万部を超えるベストセラーとなった。

(WAVE出版公式サイトより)

「人間の心には確かに、はげしいほどの象徴的衝動が潜んでいて、常にものごととものごとを見えない糸でくっつけ続けているのです。占いは、人間の“くっつける”衝動の産物であり、受け皿でもあるのだろうと思います。」

かなり端折りましたが『5PM Journal』でコラムが掲載されています。

「こうすればいい」「こういうことを大事に生きよう」といった、何かを行動で変えようとするような内容は、書くことがないと話されている記事も見つけました。

実際自分の星座“魚座”のページを読みましたが、全体を通してポジティブに考えれる後味がとてもよいものでした。

 占いってこんなんだっけ?

新しい書物を読むかのように2人の文章一気読み。読み応えも抜群!

 新体験といえばもう1つ。

心理テストで性格診断!

しかも英語で。
知らぬ単語のオンパレードでする側もされる側も伝達必死。

ちなみに結果は、

- ポジティブ|concentrate・intense・independent
- ネガティブ|eccentric

これもまた楽しかったな。

皆、心配してエールを送ってくれてるのかしらん?

数日後、その日を迎える。




モカさんとココさん 

己の頭の蠅を追え


 ジャンプ!くるん!着地!

猫の華麗なる舞は皆さんも想像できるのではないでしょうか。

先日姪っ子がモカさんココさんと遊ぼうと猫じゃらしを握りしめて我が家にやってきた。

モカさんはタプタプお腹を揺らしながら飛び跳ねて遊びまくる。

一方ココさんは、じーっと見てるだけ

人見知りっこだからかな?

と思い姪っ子が帰ってから私もやってみたがだけ

追いかけるどころか逃げてゆく。

「ココさーん!」

も、、もしや…。

ココさん運動音痴…?

いやいや、猫に限ってそんなことはない…か。

子供心を忘れてしまったクールな大人?

なんにせよ、ココさんも立派なおばさんよ。

いつまでたってもスレンダーでいれるなんて考えが甘いぜ!

体型だけじゃなくて、健康のためにモカさんと一緒に運動しなきゃダメだぜ!

 ……。

なんだか自分が言われてる気がしてすこぶる居心地が悪い…な…。


<おまけ>

食べたら仲良く即寝





恥ずかしさの単位

動揺を悟られまいと目を隠したくなる気持ちの度合い
= 1sgsサングラスとする。

恥ずかしいとき、目からバレる心情を隠したくなる時ってないですか?
その恥ずかしさに単位を作ってどんな状況がすこぶる恥ずかしいか一緒に考えてみようではありませぬか!

お会計でレジへ。

「1,580円です」

端数の小銭の枚数を極力減らすべく、2,000円出して、420円のお釣りをもらうのではなく、2,100円出して520円のお釣りをもらう。

ちょっとだけ気持ちいいんだなコレ。

ある日の会計時、同じように綺麗なお釣りをもらおうとスマートに、お札とチャリン。

店員さんが止まっている。

「なんでーさー」
と強気で心の中で突っ込む。

店員さんの次の行動は、私が出したチャリンの方を数え出す。

「ん?」と少し弱気になりもう一度暗算し直す。

あ…。

1,480円の会計に2,100円出してもお釣りは620円と出した100円玉が我が手に戻ってくるだけ。

「この100円意味ないですねーアハハ」笑ってごまかし、出した100円を財布に戻す時。



おまけ

一人暮らし


進学、新生活の準備でこれでもか、ってほど息子と一緒にいたので、月1で寄稿している文章にも反映され、今回はほぼ母ちゃんとしてのお話し。

こんなにべったりいたのも10年以上ぶりで、ゲラゲラ一緒に笑って、突っ込んで、いい思い出となる1ヶ月でした。

息子が一番気にしていた

俺の部屋どうなるん?


アンサー

母ちゃんの部屋になります。
悪しからず。

息子にとっては初の1人暮らし。
私にとっては20年以上ぶりとなる1人暮らし。

お互い楽しもうじゃないか!



今月号の本紙のコンテンツはこちら

家っ子のお出かけ Vol.10 − 京都で乾杯 −
へ〜、そうなんだ〜 − 配置がKEY −
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おじさんエッセー 第6話 − バンドTシャツを買った話 −(by シンテツ|ライター)
脳に1HIT − 物語の本能 −(by 3丁目のタロ|ワララ スタッフ)
CROSSWORD − 日本の色名 −(by 3丁目のタロ|ワララ スタッフ)
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あら吉のゆるキャラ間違い探し − 春うらら亀のらり −(by あら吉|エディター)
恥ずかしさの単位 − 会計時にドヤ顔で暗算ミス −
ヒールキャラと呼ばれた編集長(by ミチカロンドン|ディレクター)
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モカさんとココさん − 己の頭の蝿を追え−
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