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オスロコーヒー旅のしおり

ノルウェーの首都オスロは、コーヒーの味への追求が異次元だという話を小耳にしまして、さっそくコーヒーを飲みにきました。結論から言うと、まんまと異次元のコーヒーに出会い脳内スタンディングオベーションしっぱなしでした。異次元と聞いたら行くしかないですよね。今回は、前回のロンドンコーヒー旅に引き続き、オスロコーヒー旅のレポートをしおり形式でお届けします。

ご案内する前に、本稿でご紹介するコーヒーや旅の感じをサクッとお伝えしておきます!

ツイッター派の方は #心震えるオスロのコーヒー屋さん のハッシュタグから、訪問したお店だけをサクッと見ることができます(「最新」タブからご覧ください。もれなく表示されます)。

こんな方に読んでほしい

今回ご紹介するコーヒー旅のキーワードをいくつか並べておきます。ピンと来た方と、とくに東京と京都にお店を構えるLIGHT UP COFFEEの感じが好きな方はこのまま進んでください!(本稿でご紹介するコーヒー屋さんは、代表の川野さんからうかがいました。)

コーヒーについて
北欧の浅煎り、シングルオリジン、スペシャルティコーヒー

旅について
友だち2人旅、オスロ初訪問、一泊二日、民泊(Airbnb)
※ 今回は、スウェーデンからバスで入国しました

旅の目的は「心震わせる」です。どんどん感動しに行きましょう。

コーヒー旅のはじまり

ここだけの話、ノルウェー・オスロ!と聞くとなんとなく神秘的でデザインが洗練されているイメージだったのですが、街中はグラフィティで溢れ、どこもかしこも工事中。人気もなく閑散としており…コーヒーの前に、謎に心配になってしまいましたが、わたしたちは心震わせにコーヒーを飲みにきたことを忘れてはならない

結局どうだったのかと言うと、美味しすぎて無言で立ち上がってしまいました。コーヒーといえばフルーティなフレーバーだったり、いろんな言葉で表現されていますが、ピカチューみたいに元気なコーヒーだったんです。フレーバーノートはピカチューの10万ボルト。つまり、これまでに感じたことのない味ばかりで感動の嵐でした。

今回は一泊二日滞在して5店舗まわりましたが、本稿ではとくに心震えたコーヒー屋さんを3店ご紹介します。

supreme roastworks.

ネタバレなんですけど、ここのケニアがピカチューみたいに元気、もう「ピカチュー!って感じ」と聞いたので、さっそく頼んだらマグからピカチューカラーで笑いました(もちろんマグは購入)。一口目で感動するコーヒーで、ニヤニヤが止まりません。しかしながら、私が感動で立ち上がってしまったコーヒーはピカチューではなく、次にいただいたエチオピア!オーナーにイチオシを伺ったら、ぜひコレを…!ということでいただいたんですけど、味の表現力がヤバイ。作品としてのコーヒーに鳥肌が立ったのでした。

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一言メモ
ちなみに、オーナーのOdd-Steinar(オッド=ステイナー)さんは2015年の世界バリスタチャンピオン。店頭に立って現役でコーヒーを淹れています!お店が忙しいにも関わらず、コーヒーが好きだと伝えるとアレやコレや紙に書きながら教えてくれました…。コーヒー愛がものすごく伝わってくる。オッドさんがいたら、ぜひコーヒートークに花を咲かせて欲しい!

Tim Wendelboe

ラスボス感スゴくないですか…?夕方の4時前にも関わらず、冬のオスロはこの暗さ。さて、いよいよあの扉を開けて心震わせに行きます!

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「ここはエチオピアだ…!エチオピアを堪能するんだ…!」ということらしいので、エチオピアを頼もうとしたら4種類以上あって「え」となるので、ここは自分がピンときたコーヒーを思い切り楽しもう。結論から言うと、何を飲んでも異次元の美味しさに浸れるので、自分の全感覚を使って楽しんでほしい。味以外で個人的にアツかったポイントは、お店の内装やコーヒーの器…!「エスプレッソは壺で出てくるから頼まないとダメだ」との川野メモの通り、震えるポイントはコーヒーだけではない。とにかく演出が美しい。

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一言メモ
数々の賞を受賞しすぎていて書ききれませんが…焙煎も高く評価されていれば、お店の名前にもなっているオーナーのTim(ティム)さんは以前に世界バリスタチャンピオンシップ2位を獲得したり、カップテイスティングでは世界チャンピオンになったりしています。味への追求のガチさが伝わってくる。わたしは訪問していないのですが、焙煎所を訪れるのも絶対におもしろそう…(要事前アポ!)

My Ugly Baby

これほどまでにポップなコーヒー屋さんがあるだろうか。しかも、こちらは焙煎所を併設しつつ、原宿を連想させるKAWAIIドーナツも提供しています。

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実は、一泊二日で5店のコーヒー屋さんをまわるのって結構キツいのです。なぜなら、オスロのコーヒー屋さんでコーヒーを頼むとサーバーで2〜3杯分のコーヒーをくれるので量が多いのです…。なので、こちらではエスプレッソと例のド派手ドーナツをいただくことにしました!

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カウンターからネッシーのように生えているエスプレッソマシーンがかわいい!このマシンは「Modbar」と呼ばれているらしく、作業スペースを取らなかったり、空間を圧迫しなかったりと、いろんなメリットがあるのですが、何よりバリスタさんとの距離が近くなる!店内のデザインもポップだし、バリスタさんとも気軽に話せるし、焙煎機も置いてあるし、斬新なアイディアのかたまりでした。

一言メモ
ここでオスロ事情をすこしお伝えすると、物価が高い。ものすごく。2019年12月の時点では、500mlペットボトルのコーラが400円越え。…こちらのドーナツは…、なかなかサイズも大きいのですが…ひとつ…500円くらいします!!オスロならではの体験ですね!!

コーヒー飲みすぎた!気持ち悪い!

そんなあなたに朗報です。川野さんも、そういった事態は想定済みであり、川野メモには美味しすぎて体内ゲージが狂うノルウェーのお魚スープの紹介があります。My Ugly Babyから徒歩30秒の場所にあるのでお魚スープ休憩を挟みましょう。プリプリしたお魚がごろごろ入っています。

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お店情報
Fiskeriet Youngstorget(Googleマップはこちらから

快適なコーヒー旅のヒント

□ オスロコーヒー旅が決まったら、事前に訪問予定のコーヒー店のSNS(インスタグラムなど)をチェックするといいことがあるかも!たとえば、イベント開催や期間限定メニューのお知らせがあったりします。

オスロで訪問したコーヒー屋さんリスト

1. supreme roastworks.
2. Tim Wendelboe
3. My Ugly Baby
4. Java espresso & coffee
5. Fuglen

各店舗の一言メモはツイッターから #心震えるオスロのコーヒー屋さん のハッシュタグでお届けしています(「最新」タブからご覧ください。もれなく表示されます)。

宿泊場所の情報

今回は、Airbnb(エアビーアンドビー:通称「エアビ」)を利用して民泊しました。あるご家族が住んでいるアパートの中の一室をお借りした感じです。お部屋には二段ベッドと小さな冷蔵庫、テーブルと椅子、TVなどもあったり、一晩寝るだけなら十分です。二人で一泊約5,000円でした。今回宿泊したのはこちらです。

決め手
❶ 価格がリーズナブル
❷ レビューが100件以上で星4.8以上だったので安心
❸ オスロの中央駅からバス一本で約15分で来れる

実際どうだった?
はじめてご家族がいる宿に泊まったのですが、わたしの性格的に共同スペースが使いづらくてシャワーを浴びませんでした(笑)ご家庭のスペース感があって、謎の申し訳なさが発令し、顔を洗ったり歯を磨くだけで精一杯…!まぁ、でも一泊二日だったのでオッケー。お家自体はとてもキレイで、水道水は美味しすぎてMyペットボトルに入れて持って帰ってきたほど(後日、その水で淹れたコーヒーが美味しすぎた)。

予約について

宿泊先の予約は、民泊を中心に宿泊施設を予約できるAirbnbから行いました。日本語・日本円表示も対応してます。

旅の準備

□ パスポート
▶︎ シェンゲン協定加盟国*出国予定日から3ヶ月以上の有効残存期間があるか確認をお忘れなく。

*シェンゲン協定加盟国
オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロヴァキア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデン
※ 加盟国が変わるかもしれないので出発前に最新の情報をチェック!

□ ビザについて
▶︎ ちょっとややこしいのですが、観光目的の入国であれば「あらゆる180日間に90日以内の滞在」であれば申請不要です。上記の協定加盟国以外から入国する際は、最初に到着した協定加盟国の空港で入国審査を受けることになります。…が、事情が変わるかもしれないので出発前に最新の情報をチェック!
□ 航空券、その他
▶︎ 旅行の際は基本的に自分で航空券を手配してます。格安航空券検索サイトのSkyscannerをよく利用します。今回はスウェーデンのヨーテボリからオスロまでバスを利用して、往復3,000円くらいでした。バスや鉄道の予約は、Omioというアプリから行っています。日本語にも対応しているので使いやすいです!
□ 海外保険(任意)
▶︎ お手持ちのクレジットカードに付帯している場合もあるので出発前に確認してみてください。
□ 現地SIMカード(任意)
▶︎ SIMフリーのスマホをお持ちの方は現地でSIMカード購入がおすすめ!今回は事前にロンドンで大手通信会社のVodafoneで購入しました。「Pay As You Go」と伝えるとプリペイドSIMカードをくれます。約1,500円で有効期限は1ヶ月、5〜10GBくらいだったと思います。基本、EU内であれば使えるSIMカードが多いので確認してみてください。
□ ポケットWi-Fi(任意)
▶︎ 現地SIMカードが不安な方は日本からレンタルすることもできます。使ったことがないため、詳細は割愛!
□ 入国カード
▶︎ 2019年12月の時点では不要です。
□ 空港から市内へのアクセス
▶︎ 電車・バス・タクシーになります。事前に何で移動するか決めておいて調べておくとかなりスムーズです。
□ 市内での交通手段
▶︎ オスロ市内は遠くに行かない限りほとんど徒歩でまわることができます。今回は、宿から市内の往復にのみバスを利用しました。

持ち物リスト

必須
□ パスポート
□ お金
▶︎ ほとんどクレジットカードでOKでしたが、バスの運賃の支払いの際は現金が必要でした。

あるといいな
□ プラグ変換アダプター(こういうヤツ
□ 持ち歩き用スマホ充電器
□ エコバッグ的な何か
▶︎ お買い物しても日本のようにビニール袋がもらえないので、あるととても便利です。

旅中にコーヒーを淹れたいわたしが持っていくもの
□ 手挽きグラインダー
□ エアロプレス

余談
オスロの前に行ったロンドンコーヒー旅ではコーヒー熱が上がり、スケールと温度計も持ってくればよかったと思う日がありました。コーヒー店でお豆を買えばすぐ開けて飲みたくなっちゃいますよね、それで温度とかで遊びたくなりました。今回は一泊二日だったので、Myコーヒー器具を使用する機会はありませんでした。


アプリリスト

□ Google Maps
▶︎ 現在地から目的地までの行き方がすぐ分かって便利です。
□ 通貨換算アプリ
▶︎ これ何円ですかって時に日本円へ換算できるので便利です。

さいごに

オスロのコーヒーは味への追求が異次元と聞いてコーヒーを飲みに来てみましたが、コーヒーの新たな可能性しか感じませんでした。これまでは、あのフレーバーホイールでおさまっていたフレーバーや味も、ポケモンが出てくる事態。コーヒーだけじゃなく、「コーヒーとの在り方」の部分(デザインだったり器だったり)もまた新たな世界観を感じた。コーヒー屋さんという媒体を通してここまで表現することができるのかと感動しました

今回はLIGHT UP COFFEE 代表の川野さんからいただいた情報を元に、特に心震えたコーヒー屋さんをまとめてみました。ピンときたら頭の片隅へ!

それでは、オスロコーヒー旅の次なるコーヒートラベラーにバトンをお渡しします!いってらっしゃい!


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▶︎ shoco

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