鍼灸がスポーツ選手に対してできること
日本の、スポーツの世界で活躍するアスレティックトレーナーの多くは、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師の資格を有しています。私の身近な例でも、鍼灸学校時代の同期のクラスメイトの一人は日本ハムファイターズで、一人は阪神タイガースでトレーナーをしています。
アスレティックトレーナーの仕事は、鍼や灸やマッサージをするだけでなく、テーピング、ケガの応急処置、ケガをした選手を病院に連れて行く、その他雑務等々、チームの方針によって様々です。
アメリカでは、アスレティックトレーナーの団体として、NATA(National Athletic Trainers' Association)が有名です。日本では、日本体育協会がありますが、多くのアスレティックトレーナーは日体協のアスレティックトレーナーの資格を有すると同時に、鍼灸師でもあります。
鍼灸がスポーツ選手に貢献できることは?
筋疲労や全身の疲労を取り除く、痛みを緩和させる、
それによってその選手のパフォーマンスを向上させる、です。
つまり対象がスポーツ選手であっても、一般の人であっても変わりはありません。選手の体調不良が、筋疲労、全身疲労によるものであれば、コンディション向上のために、鍼灸は大いに貢献できます。しかし、例えば、その選手の栄養状態が悪い、選手当人にしかできない健康管理(睡眠時間の確保など)に問題があるといった場合、これは鍼灸にはどうすることもできません。
消化機能を高める、睡眠の質を充実させるなどは、鍼灸は役に立つことができますが、栄養が偏っていたり、睡眠の状態が十分でないのなら、やるべきはそこを正すことです。逆に考えれば、そこを見直し改善することができれば、成績も飛躍的に伸びる可能性があります。
家庭問題などの諸事情によりプレーに集中できないといったケースなど、なかなか簡単には行かないこともあるかもしれませんが、パフォーマンスを向上させたいのなら、正すべきところを正すことでしょう。
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