酸味と酸っぱいコーヒー
自分のカフェで実際体験したことです。
初めて来店したお客さんには、まず好みの珈琲を確認します。
①苦みがあり、しっかりした味が好きなのか、
②または酸味のある、すっきりした味がすきなのか、
③それとも酸味、苦味の両方楽しめるような味が好きなのか。
この時、①であれば【マンデリン】やそのブレンドをお勧めします。
②であれば、まずは酸味の代表の【キリマンジャロ】、酸味の中にフルーティー感や花のような芳香がある【エチオピア】【イエメン】のモカをお勧めします。
③であれば、バランスの良い【コロンビア】や中南米の【グアテマラ】がお勧めです。
ですが、この時多くのお客様が、発した言葉があります。
【酸っぱいコーヒー】は嫌だ、【酸っぱくないコーヒー】をください、といったものです。
正直、私は自分で淹れたコーヒーで、【酸味】を感じることはありますが、【酸っぱい】なんて感じたことはありません。
ではここでお客さんの言う、【酸っぱい】とはなんなのでしょうか。
先に答えを書きます。
それは【酸化】による【劣化】です。
まず、お客さんはどこで珈琲豆を買ったか?これは一概にはいえませんが、大抵は”焙煎日のわからないお店”です。
そして賞味期限を1年など記載しているお店です。
どのくらいの量を買ったか?これは500gが一番多かったです。
買う量は、1週間または2週間で飲みきれる量を買うのが理想です。
余分に買えば買うほど、使い切るのに時間がかかり、香りがなくなり酸化もしやすくなります。(粉で購入していればなおさらです)
これに冷凍庫や冷蔵庫などで保管していれば、当然容器や豆に毎回水分が付着し酸化を促進します。
このサイクルが【酸っぱいコーヒー】を生み出します。
こんな時、私はそのお客さんに、敢えてミディアムローストくらいをお勧めし、そして保存方法の話をします。
もちろん最初は「え?」と言われますが、試しに100gでも!という形で一回試してもらいます。
すると、またご来店いただいた時に、【酸っぱい】とは言わず、同じのくださいとおっしゃる方が多かったのです。
このように、多く方がもったいないことをしている事実がありました。
以前のんだコーヒーが【酸っぱくて嫌】だった記憶があるかた、是非コーヒーの専門店で【酸味】のあるコーヒーを頼んでみてください。もしかしたら、新たな発見があるかもしれませんよ。
私は常々コーヒーは酸味を楽しむもの、とお客さんへ話してきました。
この酸味を【酸っぱい】なんて言わないでほしい、、、そんな願いを込めています。
ご参考まで。
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