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ワルモノに学ぶ

私が好きな小説や漫画に必ず出てくるもの。
それはワルモノ。

ワルモノとは何か?
主人公とは全く違う思想を持つもの。

主人公が平和と秩序を望むのなら
ワルモノは悪逆と混沌をもたらす。
平たく言うと対極の存在ってやつ。

・・・

普通に考えるとワルモノは嫌なヤツだ。
しかし、ワルモノと称されるキャラは
往々にして読者人気が高いものが多い。
代表的なキャラを少々挙げてみると…

『ドラゴンボール』のフリーザ
『るろうに剣心』の志々雄真実
『ハンターハンター』のクロロ

彼奴らはレジェンドと言っても過言ではない。
いずれも週刊ジャンプ作品のワルモノ達だが
数十年経ってもその魅力は未だ語り継がれる。
もちろん私も、“ワルモノ”に熱狂したクチだ。

ワルモノは、ただ単に強いだけではいけない。
極論、肉体的に弱くてもいい。負けてもいい。
ただどうしようもなく強すぎるエゴが欲しい。
「自分勝手」を通り越し「思想」となる程の。
エゴこそが魅力。そのキャラたらしめるもの。

奇跡のような純度で生まれたワルモノと
主人公サイドが正面からぶつかる展開は
私たち読者の胸をこれでもかと熱くする。
作者の力量が測られる最重要ポイントだ。

・・・

さて、前置きが長くなってしまったけど
「私はワルモノ成分が好き」って話。

現実の人と対話をしていて魅力を感じるのは
無味無臭の「善人」より香る「ワルモノ」だ。

や、誤解しないで頂きたい。
反社会的勢力に属している人がカッコいいとか
煽り運転を生きがいにしている人が素敵なんて
そんなことは思っていないしそんな話じゃない。

自分の「我」を出す人が好きって話。
もっと言うと、周りに嫌われてもいいから
自分自身の「好き」を出せる人が素敵だって話。

私もさ、現実でことあるごとに嫁自慢してると
非難めいたことをゴニョゴニョ言う人が出るの。
でもこれってごく自然な社会の反応なんだよね。

「これ好きー!!」って大声で言うと
同調してくれる同士が見つかる一方で
(うるせーバーカ)って言う人も出る。

そりゃ、そうだよねって話。
何かを主張すればメリットもデメリットも出る。
すっごく当たり前すぎる話。

でも私たちってナイーブな人が多いから
できる限り(攻撃されたくない!)って
自分をガチガチに守る人が多いんだよね。

そういう人を非難なんかする気はないよ。
でもそういう人は周りに気を遣いすぎて
自分の「好き」を他人に全く表現しない。

やっぱりね、私が話していて面白いのは
自分の「好き」を表現しまくれる人なの。
とっても良いエネルギーを貰えて楽しい。
そういう人と話をしていると勇気が湧く。
(自分もこうありたい)って気になるよ。

私にとって、魅力的な友達とは
ワルモノ成分を持っている友達。

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