見出し画像

伝え方の話【No.5 キャバクラ】

キャバクラに行ったことがあるでしょうか。
私は二十歳くらいのときに友達と
よくわからないお店に行ったっきり
そういった夜の店にはとんとご縁がありません。

なので「キャバクラってどんな所?」となると
私は実はよくわからないのです。ほ、本当です。

「会社の部長が、部下を引き連れて来店し
女の子をはべらせて武勇伝を語るところ」
私の貧相なイメージではこれがキャバクラです。

そんなキャバクラにはキャバ嬢と呼ばれる女性、
すなわち接客専門の店員さんが着いてくれます。

一部の過激なお店でもないかぎりおさわり厳禁
マナーの守れない客は路地裏のゴミ箱行きとか。
おお、怖い怖い。

さて、キャバ嬢はお客様の隣で何をするのか。
一言で言うと客の話を聞いてあげるのです。

楽しくお喋りしてお酒を注文してもらい
タバコに火をつけおつまみをねだります。

これがおおまかなキャバ嬢のお仕事なのです。

・・・と思ったら大間違い

「お店」がキャバ嬢に求めることは大きく二つ。
・常に綺麗でいること
・リピーターの獲得

キャバクラに来る客が求めることはシンプルに
綺麗な女性とお話をしたい。これです。
できれば一緒にお酒も楽しみたいんです。

なのでいつでもMAXの魅力を纏った綺麗な状態。
これがキャバ嬢に求められる「仕事」なのです。

もうひとつ、重要な「仕事」は
疑似恋愛を演出して楽しませてあげること。
リピーター獲得のための腕の見せ所ですね。

・・・

ええっと、前置きが長くなりましたけど
今回は「キャバ嬢に学ぶ話の聞き方」です。

細かいテクニックはキャバ嬢の数だけあるので
全てを網羅することはちょっとむずかしいです。

というわけで一部で有名な聞き取りテクニック
「キャバ嬢のさしすせそ」のみをご紹介します。

「さ」
→さっすがー!

「し」
→知らなかったー!

「す」
→すっごーい!

「せ」
→センスあるぅ!

「そ」
→そうなんだ!

一言で言うとリアクションです。

基本的に男性というのは「綺麗だな」と
思う女性が自分の話を聞いてくれたなら
ウキウキ心が本当に止まらなくなります。

あっ、この女性ひと、話を聞いてくれている!

特に、リアクションが大きい女性は最高。

笑顔で、声のトーンも高く、全身で歓喜。
しかも綺麗な女性が私だけのためにする。
私のようなチョロい男はすぐ陥落おちますね。

「さしすせそ」を場面に応じて使い分けると
より一層リアクションが効果的になるのです。

とはいえ適当に「すごーい!」とか言っても
(コイツ本当に分かって言ってるのか?)と
相手の気持ちが冷めてしまいかねませんので
わざとらしく連発するのは逆効果となります。

「〇〇ってことは、▲▲ですよね?凄い!!」

このように、何がどう凄いのかを端的に言う。
これにより相手は(分かってるじゃん!)と
ニコニコな笑顔が止まらなくなっちゃいます。

そのため広く浅い予備知識が武器となります。

深い知識は必要ありません。
なぜなら深い部分は相手が語りたい所だから。
「知らなかった!」と感心するポイントです。

・・・

そんな感じでお客様の話を引き出しまくって
最高のいい気分にしてくれるプロがキャバ嬢。

「聞き方」がいかに重要であるか、すこしは
伝わったのではないでしょうか。

「聞き方」が上手ければ上手いほど、相手は
自分に対して心を開いてくれます。

実は相手が心を開いてくれてからがスタート。
こちらの話を伝えるスタートラインなのです。

「どうやっても私の話を聞いてくれない!」
「なんでコイツには話が全く通じないんだ」

と嘆く人がいるのは当然です。
だって相手が心を開いていないんですから。

話を伝えるためには、まず相手の話を聞くこと。

一見メンドクサイですけど急がば回れなのです。


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?