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不機嫌のトリセツ⑧

■感情のトリガー

女性の脳には男性が持たない機能がある。
過去の記憶を思い出したときに
その時の感情もくっついてくるというものだ。

嬉しかった記憶には、うれしい感情が。
悔しかった記憶には、くやしい感情が。
そのままぴったりとくっついてくる。

この機能を持っている女性は
自分の感情をトリガー(引き金)にして
過去の記憶を瞬時に引き出すことができる。

だから親友の別れ話を聞いた時に
「つらいよね・・・私もそうだったもん。わかる」
と過去の記憶を瞬時に再体験して共感ができる。

男性にはこの機能がないのでとっさの共感が難しい。
「えーマジで?なんで別れたの?」
と思ったことをそのまま返してしまいがちだ。

ゆえに女性の共感能力は男性に比べて圧倒的に高い。
しかし、感情のトリガーには副作用もある。

たとえば夫婦のケンカで
「あなた、私のお産のとき酷いこと言ったよね」
とそれがたとえ何十年前のことであっても
ついさっきのことのように男性がなじられてしまう。

それを聞いた男性は
(いやいや、どんだけ昔のこと言ってるんだよ)
と面食らってしまうのだが
過去の記憶を瞬時に引き出せる女性としては
当時の許せない感情が本当によみがえっている。

記憶と感情の結びつきというのはなかなか侮れない。

なので私は、パートナーを怒らせてしまったら
うやむやに終わらせないようにしている。
その時「ごめんなさい」をしなかっただけで
その後ずっと(あるいは一生)、パートナーに
怒りのトリガーを持たせることになるのだから。


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