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強い言葉は同じフィールドにいる人にしか使わないほうがいい

『強い言葉』ってあるじゃない。

「ざけんな!」とか
「バカ野郎!」とか
「コロすぞ!」とか

攻撃性とか怒りとか興奮がごちゃまぜになり
必要以上に大きな声で断定的に言い切る言葉。

あれ、私、キラい。

特にキラいなのが
大の男が子供に向けていうシチュエーション。
無抵抗の子供を殴ってるようにしか見えない。

ああ、でもでも、勘違いしないでほしい。
『強い言葉』は、好きでもあるんだ。

主にマンガとか小説の話なんだけど、たとえば
主人公たちが性格の悪い強敵とバトルするとき。
口が悪くなって攻撃的に罵るシチュエーション。
あんなときに使う『強い言葉』は、好きなのよ。
煽り的な言葉のかけあいなんて最高に燃えるね。

現実世界でも『強い言葉』がイイ場面があるよ。
部活(運動部)で互いに本気でやる仲間たちが
『強い言葉』で励まし合ったりするのも素敵だ。

一昔前に流行った、某ブートキャンプみたいな
軍隊式エクササイズの掛け声(ヤジ??)でも
『強い言葉』で煽られてやるのはすごくアガる。

要は、誰が誰に言うかなんだよね。

『強い言葉』っていうのは
同じフィールドにいる人同士で使える
劇薬みたいなもの。取り扱い要注意よ。

それ以外で使うのは暴力と同じ。
いや、むしろ心に残るので殴るよりも酷いか。

たとえば家庭の話なんだけど
父親が、母親を怒鳴りつけるって場面。
あれすっごくイヤじゃない?
子供の私は最悪の気分になった。

あとは飲食店なんかで
客が店員さんに対して怒鳴りつける場面。
隣で食べてるこっちは
飯がマズくなるどころじゃない。金返せ。

なんというか
怒気をはらんだ大声を耳にするのもイヤだけど
安全な位置から攻撃するって構図が最高にイヤ。
いやちょっとそりゃフェアじゃないだろうって。

わざわざ『強い言葉』で言わなくていいじゃん。

基本的に私たちって上下関係はないけども
一時的に立場が決まる場面は存在する。

そんな場面で、立場が上の人は
『強い言葉』を使わない方がいいよ。
使えば使うだけ、自分の品格が下がるから。

そこでイライラをグッとこらえて
クレバーに話し合いできるほうが
カッコいいオトナじゃないかしら。
私だったらたぶん惚れてしまうよ。

だから一時的に立場が上の場面って
その人の“見せ場”だと思うのよ。
器のデカさというか、人間的な魅力の。

なんかダサい人として生きるよりも
自分にカッコよく生きたいじゃない。
だから私は『強い言葉』は使わない。

自分の嫁さんが手痛いミスをしたとしても
怒鳴るなんてみっともないことはしない。
だってそれ離婚ゲージが貯まるだけだし。

そりゃ、たまには感情的になって
『強い言葉』が出ることもあるよ。
耐える間もなく出ることはあるよ。

そんな場面になったとしたら
言ってしまった事実は取り消せないので
あれこれ弁解しないで謝罪するしかない。
時間を置いて、お互い冷静になってから。

言葉は人って言うじゃない。
自分で口にする言葉通りの人間になるって。
あれは私、結構信じている。

キレイな言葉を使う人は顔が優しいし
キタナイ言葉が多い人は顔がちょっと怖い。
周りの人を見るとそんな気がするから。

まとめよう。
『強い言葉』が悪いってわけじゃない。
使う人と、使い方で良くも悪くもなるってこと。


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