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noteの魅力をまた見つけてしまった

最近、とても興味深いものを見つけました。

「お題」に対し、410文字程度の短い文章を書く
といったことをやるわけなんですけど
これがとっても興味深いんです。

たとえば直近のお題は「スベり高等学校」。
この「お題」をもとに、私たちはそれぞれ
想像を膨らませて文章を書くんですね。

で、当然なんですけど
誰一人として同じ内容にならないんです。
「高等学校」という文字が入ってるので
多少方向性が似通うことがありますけど
出来上がったみなさんの作品は千差万別。

私が「スベり高等学校」の文字から
イメージした作品はこんなのです。

他の方の作品も読ませていただくと
(あー!こんな解釈があったかぁ!)と
嬉しいやら悔しいやらでやきもきするほど
興味深い作品に出会って悶絶します。
これが実に面白い!
自分と違った世界を作られる様を見るのが
最高に面白いんです。

この面白さって
文字作品のエッセンス(本質)だと思います。

どうして優れた小説は面白いのか?
それは書き手が作った世界(作品)を
読み手が自由に受け取れるからです。

たとえば
「ドラえもん」って知ってる?と聞けば
日本人のほとんどの人があのキャラを
脳裏に思い浮かべることができるでしょう。

でも
「ドラえもんが帰ったんだ」と聞いた時
私たちの反応はまるで異なってしまいます。

・ドラえもんがのび太の家に帰った?
・ドラえもんが未来に帰っちゃった?
・不在だったドラえもんが帰って来た?

文章は同じなのに、前後の文脈がないだけで
私たちは様々な解釈をします。

優れた小説というのは読者に余白を与えます。
余白というのは「自由に解釈できる部分」。
「想像を膨らませる部分」のほうが近いかな。

でも、余白を与えすぎてしまうのはNG。
『好きに解釈していいよ』と
読者を突き放しすぎてしまうと
(何書いてあるのかさっぱり分からん)
になってしまうので調整が難しい所。

伝えたい部分はハッキリと。
でも伝えすぎても野暮ったい。
この辺のバランスを上手に書けるのがプロ。
面白い小説を書ける人。
私はそう思っています。

なのでたらはかにさんが主催する
ショートショートって興味深いんですよ。

410字という短い文字制限があるからこそ
余白のバランス、余白のセンスが問われる。

で、ここが一番大事な所なんですけど
間違いなく、ショートショートを書けば
自分の文章が良くなります。

余白のセンスが磨かれるし
余分な贅肉(いらない文字)も削れる。
見せたいところを見せれるようになる。

なんというか
筋トレをして体を引き締めるみたいな。
そういった良い効果が得られるんです。

そんなことを思い当たるに至ったので
とっても興味深いんです。
noteは面白いなあ。


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