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わたしの手網焙煎が始まるきっかけ

2階の部屋~オルタナティブ・スペース管理人のJunです。

2階の部屋手網焙煎珈琲焙煎舎の2階部分にあるオルタナティブ・スペースです。ここは実験的な美術の展示をしたり、音楽ライブトークライブを行っています。普段はアトリエとしてわたしJUNが使っています。仕事の合間に1階へ降りて珈琲焙煎舎のコーヒーを飲んだりしています。

前回はどのようにわたしがコーヒーと出会ったのかを振り返ってみました。いまでは『2階の部屋〜オルタナティブ・スペース』でコーヒーにまつわる企画を立てているまでに。すっかりコーヒーの魅力に引き込まれてしまいました。

コーヒーMeetsアートをすると「自分で焙煎をするようになったの理由を聞かせてください。」とのお願いに出会います。その時よくお伝えしているのが「コーヒーの焙煎とモノクロ写真の自宅現像が似ているから・・・始めてみたらすっかりはまってしまいました。」とお答えしています。

自分の初個展が2001年でした。当時は今と違って、コダックトライXNikon New FM2に詰めて、とにかく撮影をしていました。撮影済み35mmフィルムが数本ほど溜まったら、バスルームにお湯を張って現像タンクの中に希釈したロディナール現像液を入れて、ストップウォッチを見ながら自分のレシピ通りに定刻まで攪拌していました。水洗乾燥を終えたフィルムはカットされてフィルムシートに格納。暗室ルーペを使って良さそうなカットにはダマートで赤丸を付ける。

自分の部屋を暗室に改造したことでいつも酢酸の香りが充満していました。イルフォード印画紙にコダックフィルムの像が転写され、現像液〜停止液〜定着液と印画紙が順番に浸されていく。一枚いちまい全てにそれぞれ思い入れがあった時代のお話しです。

事前の体験話しが長くなってしまいましたが、ぼくの自宅暗室経験がその後にコーヒー自家焙煎へと引き継がれていくのです。当時はまだ生豆と出会うまでに時間がかかりましたが、作って淹れて、飲むところまでひとりで全てを体験する事が出来きる喜びはいまも感じることが出来ます。いまでも自分で飲む分は手網をつかって焙煎をしています。

手網の焙煎技術論については、飯島里沙さん(手網焙煎珈琲焙煎舎店主/焙煎人)のワークショップにお任せするとして、次回はもう少し詳しく私のコーヒー自家焙煎について書きます。

それでは、また
Jun(2階の部屋〜オルタナティブ・スペース管理人)


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