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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』

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毎週、火・木・土曜を基本に、アップします
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2024年7月の記事一覧

小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/30(火) 【第32話 Advance forward】

私が言葉を失っていることに気づき、 今度は、直子が話を始めた。   直子「私が、こっちに帰…

C of C
3か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/27(土) 【第31話 Concidence and Necessity】

その日、17時20分には洋子は仕事から帰った。 そして、近所にある焼き肉屋に向かった。   不…

C of C
3か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/25(木) 【第30話 Supporter】

金曜日の午後3時ごろ、娘の直子が帰省した。 荷物は事前に送られたので、小ぶりな鞄だけの 身…

C of C
3か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/23(火) 【第29話 Turnaround】

火曜日は防音ブースを借り、練習をする日だ。 この日は演奏動画を撮ってみようと思った。   …

C of C
3か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/20(土) 【第28話 Take5】

打ち込むことがあることで、不思議と自分や、 自分の生活自体、自分を取り巻く環境などを、 少…

C of C
4か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/18(木) 【第27話 Reason to life】

サックスを、再びはじめるという心の変化は、 自分の中で、決して小さいものではなかった。 …

C of C
4か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/16(火) 【第26話 Keep it real】

それから週1回、通院することになった。 始めのうちは、精神科を受診していることが 人に知れないよう身を隠すように行っていた。   診察と言っても、基本的には話をするだけだ。 最初に生活状況を聞かれるのは同じだが、 その後はその日によって少し違う。 ただ定年前の事を聞かれ色々話をしていると 自分でも気づかされることは多かった。   自分の道は自分の手で切り拓いてきたという 自負はあったし実際にそうだとも思ってる。 その一方、固有の組織に身を置いていた事で その組織特有の価値

小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/13(土) 【第25話 tension】

治療が終わり帰宅してから、 私は自分の部屋に閉じこもっていた。 洋子に、合わせる顔がないと…

C of C
4か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/11(木) 【第24話 Discord】

私は、自分の事を決して 衝動的な人間ではないと思っていた。 しかし洋子の一言の後、私は更に…

C of C
4か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/9(火) 【第23話 Conflict】

洋子が仕事に戻っていくと、私には洗濯物を たたむ以外のイベントはなくなってしまう。 そのた…

C of C
4か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/6(土) 【第22話 Passing each other】

洋子は直子の大学進学後、自宅から徒歩圏の 物流業企業で、事務のパートをはじめた。 生活費…

C of C
4か月前
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小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』7/4(木) 【第21話 Second Life】

拓也の回想が4時間前に追いついた時、 部屋に響いた隆の言葉で、現実に戻ってきた。   隆「居…

C of C
4か月前
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7/2(火) コラム④ 第一章で本当にイニシアティブを取ってたのはどっち?

さあ、前回までの2回は、 どうでもいい内容でしたが(苦笑) 一応、真面目なことも。 というこ…

C of C
4か月前
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