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【2022年6月あしてら授業】チョコレートから「世界」を見る

皆さんこんにちは!広報担当もじゅです!

6月あしてら授業のレポートをしていきます!

参加校は、青森県南部町、北海道美幌町、福岡広川町、宮崎新富町、鹿児島県奄美市、北海道札幌市の計6校でした!


🍎青森県南部町の生徒たち🍎

今月のテーマは、先月の授業から引き続きチョコレート🍫
先月の授業では「チョコレート」から世界を拡げましたが、今月はその世界を深める段階に入りました!

そしてなんと今回は、実際にガーナでチョコレート工場を経営されている田口愛さんゲストスピーカーとしてお招きしました!


ゲストスピーカー プロフィール

MAAHA CHOCOLATE代表 / 田口 愛(23)

1998年8月生まれ。
幼少期よりチョコレートに惹かれ、カカオ農家に会いに、19歳の時にアフリカ・ガーナへ渡航。現地の魅力と課題に気付かされる。その後カカオ農家の人々にチョコレート味と作り方を伝える活動を始め、現在はサステナブルカカオの生産と、現地にチョコレート工場建設も進めている。
2021年に「境界線を溶かすチョコレート」をコンセプトにMAAHA CHOCOLATEを立ち上げ、現在百貨店販売・コラボ商品製造等、幅広く活動している。また自身のSNSを通じて、アフリカや社会起業に関する情報発信を続けている。
【受賞歴】
日経ウーマンオブザイヤー2022受賞 / Newsweek「世界に貢献する日本人30」受賞

当記事ライターの私(もじゅ)と僅か2学年の差しかないのにも関わらず、既にこれほどの輝かしい実績を持っていらっしゃるとは‥!生徒だけでなく、私自身も「どのようにこれまでの人生を歩まれてきたのだろう」と興味津々でした。(笑)

「チョコレートが好き」という感情から、実際に自分の世界を拡げた田口さん。田口さんの実体験を伺いながら、「好き」から世界を拡げるための方法をみんなで考えました!

まずは、「好き」から「問い」を見つける!

上記プロフィールにも掲載した通り、田口さんは幼少期からチョコレートが「好き」なお子さんだったそう。
そんな田口さんは、その「好き」という感情から、「チョコレートは好きだけど、どうやって作られているのだろう」と問いを立てました。
これがまさに、田口さんの世界が拡がり始めた瞬間と言えますね!

次に、「問い」から「課題」を発見する!

田口さんは問いを立てるだけで終わらず、その問いを本などで調べ始めました。ここで、ある1枚の写真と運命的な出会いを果たします。その写真がこちら。

顔をしかめながら、カカオの実が入っている袋を持ちあげる少年

この写真を見て、「自分がチョコレートを食べることで、カカオの製造者を苦しめているのではないか」という気持ちが芽生えた田口さん。更に、「カカオの製造者はカカオ製造で苦しい思いをしているのにも関わらず、チョコレートの味を知らない」という衝撃の事実を知ることになります。

自分の「好き」から生まれた問いを基に、「カカオの製造者に、チョコレートの美味しさを気づいてもらう」という課題を立てました!

【ここが最重要ポイント!】「課題」を見つけたらそのままにせず「行動」に移す!

「課題」を見つけた田口さんは、そこで終わりませんでした。実際にガーナに行くという「行動」に出たのです!
ここでガーナの位置を確認しておきましょう…!


と、と、遠い…!西アフリカに位置するガーナに行くには、日本から1日以上かかります。そんな遠い地に、なんと19歳で向かったのだそう!

19歳の夏、単身ガーナへ渡った田口さん


現地に赴くという行動を起こした田口さんは、現地の人々とチョコレートを共作するなど、現地でも多くのアクションを起こしました。

手作りチョコレートをガーナの子どもに手渡しする田口さん

この経験を通して「日本とガーナの架け橋になりたい」と強く想った田口さんは、その後も「問い→課題発見→行動」のサイクルを繰り返し、チョコレート工場、メーカーを立ち上げる等、「好き」から世界を拡げ、そして深めていきました🍫

田口さんのお話を通して、今回生徒たちに伝えたかったこと


田口さんのお話を聞いた生徒たちのリアクション

上記の田口さんのストーリーを聞いた、生徒たちのリアクションはこちら。

・「田口さん、本当にガーナで働いているの!?そんな遠くで仕事をしているなんてすごい!考えられない!」
・(カカオを持ってる少年の写真みて)「重そう、かわいそう、きつそう、一人で大変そう」
・ガーナの人、チョコほんとに知らないの!?信じられない。。

感想をチャットに打ち込む生徒の様子!

生徒たちは、ただ受け身でお話を聞くだけではなく、田口さんやガーナの方々の心情を想像したり、チャットを用いて感想を発信したり等、主体的に授業に参加していました!

生徒たちから田口さんへの質問タイム

質問タイムでは多くの質問が!中でも印象深かったやり取りを二つ、ご紹介します!

質問タイムの様子!


  • まずは、福岡県の高校生から、「夢」についての質問。

Q:「自分の夢は、【世界中の人が自由に暮らせるようにすること】なのでで、田口さんの夢と似ていると感じました!田口さんは、どのタイミングで自分の夢が明確になったのですか?」(福岡県 高校生)

A:「実際に現地に行ったときです!そこで暮らす人々との直接の交流をした時に「この人たちの力になりたい!」と強く想うようになりました。」(田口さん)

この質問が私の印象に強く残った理由は、二つ!

①この生徒が、自分の興味関心についても考えながら田口さんのお話を伺い、結果、自分の「好き」に気付けたから!
②これまで周りにも言ったことが無かった自分の「好き」を言語化し、周りの人に伝える事ができたいたから!

この生徒が自分の夢について語ったのは初めてのこと!これまで彼を見てきた周りの大人たちも、これには驚き&喜びの表情を浮かべました!

私もその場に居合わせましたが、夢を語る彼から、たくさんの活力に満ちたエネルギーが伝わりました💪私が見るに、本授業を通して「好きに気付くこと」と「好きを自分の言葉で表現すること」ができるようになったこの生徒は、今後自分の「好き」から世界を拡げていく準備が整っているように見えました!👍素晴らしい✨

質問者の彼は終始授業に熱中!なんと、A4×3-4枚のメモを取っていました!


  • 続いては、北海道の小学生から、「不安・恐怖」についての質問。

Q:「初めてガーナに行くとき、怖くありませんでしたか?」(北海道 小学校高学年)

A:「確かに怖かったです。家族も心配していました。なので、「大丈夫だ!」と思えるまで事前にたくさん調べました!そのおかげで家族にも自分の意思を説明することができました!」(田口さん)

一見単純な質問に聞こえますが、私にとってはこの質問が印象深いものでした!その理由は…
この質問ができる=この生徒は、田口さんのお話を聞いて、「自分が挑戦的な行動をする立場だったらどう感じるか?」と、自分が行動を起こす姿をリアルに想定することができていたから

「自分はこんな行動をしないから、この話は無関係だ」こんな風に考えている人からは到底出てこないような質問ですよね。生徒が以前よりも「挑戦すること」「行動すること」に親近感を持っているように見え、嬉しく思いました☺

最後に:【「好き」から自分の世界を拡げた先輩】田口さんから、生徒に向けて3つのアドバイス

最後に、田口さんが、生徒たちに向けて3つのアドバイスをくださいました!

・距離が遠いと実感は持てないけど、私たちも世界と繋がりながら生活しているんだよ!

・心の【ワクワクセンサー】に従って生きてほしい!勉強が全てではない。勉強以外に価値を見出してみよう!

・今は挑戦しやすい時代!大きな夢を持ってみよう!

経験者からのアドバイスは、かなり生徒たちに響いた模様!

そしてなんと田口さん、この3つのアドバイスに加え、参加者全員にMAAHA CHOCOLATEのプレゼントをしてくださいました…!🍫
授業中に「話を聞いていたらチョコレート食べたくなってきちゃったな…」と言っていた生徒も見受けられていたため、生徒たちもこのプレゼントには大喜び!!最高の思い出になりました🍫


最後にチョコレートを持ってパシャリ📸
「チョコレート受け取ったよー!」画面にアピールする生徒たち☺




今月のあしてら授業では、先月の授業で学んだ「問いの立て方」「調べ方の多様性」の具体例に触れることができました!今後、「好き」から世界を拡げ、「問い→課題発見→行動」により世界を深められる生徒が増える様、各寺子屋で支援していきます!

最後までお読みいただきありがとうございました♪
来月のあしてら授業もお楽しみに!


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